千葉「こんばんわ。下戸の編集千葉です」

野口「こんばんわ。下戸のライター野口です」

千葉「というわけで野口くんたっての希望で、今回は対談形式でお送りするわけですが」

野口「やっぱり年末と言えば特別企画ですよ!」

千葉「まあ、ぶっちゃけ取材に行く暇がなかったということやね」

野口「……すみません。いわゆる年末進行というやつなんです」

千葉「まあ、言い訳の字数ももったいないんで、今年連載を開始した『趣味的第一種接近遭遇』のなかからですね、アクセス数の多かった5つの記事をどんどん発表していきましょうと」

野口「いいですとも!」

千葉「それではさっそく第5位! 8月30日掲載『うさぎカフェ! 鎌倉のうさぎに向ひて言ふことなしの巻』!

野口「……マジっすか」

千葉「意外ですか?」

野口「いや、うさぎカフェはうさぎのくっきーくんを撮ってただけで、ものすごく楽に終わった取材なんで、これが5位だとほかの苦労した回がアホらしくなるというか……」

千葉「女性編集者たっての希望で敢行した鎌倉取材でしたが、アクセス的には見事に大当たりだったわけです」

野口「くっきーくん、すげえなあ……」

千葉「続いて第4位! やはり動物ネタは強かった! 6月1日掲載『猫喫茶! 雨の午後に萌え萌えなヤツらは寝ているゼの巻』!」

野口「マジっすか!?」

千葉「そんなに意外ですか?」

野口「いや、猫喫茶は近所でお手軽に済ませたネタだったんで、これが4位だとほかの苦労した回がアホらしくなるというか……」

千葉「連載初期なんでアクセス集計期間が長めなのと、あと『猫喫茶』でグーグル検索すると上位で引っかかるのもよかったのかもしれんね」

野口「うさぎと猫かあ……。まあ、反則的にかわいいもんなあ……」

千葉「動物ネタは編集部の女性陣にも好評でした。さて第3位はこの間掲載したばかり! 12月8日・12月15日掲載『レトロゲーム! 幻の『ギャラクシアン3』もある謎の地下倉庫とは!?(前編)(後編)』!」

千葉「ウチに掲載した直後にファミ通さんに載るわ、4gamersさんに載るわ、読売新聞埼玉版にも載るわで、ものすごい掲載ラッシュとなったみたいです。ネタもさることながらタイミングの勝利ですな、これは」

野口「レトロゲームセンタープロジェクトの方に先日聞いたんですが、掲載後は目に見えて来訪者が増えてて『マイコミで見た』と来訪ノートに書き残してくれる方も結構いるらしいですよ。この間の開放日には『ギャラクシアン3』に最大20分待ちの行列ができたそうです」

千葉「……それ、ワンダーエッグで並んでるのと変わんないでしょ」

野口「あと移転先もまだまだ募集中だそうです。レトロゲームセンタープロジェクトの方に代わって、私からもよろしくお願いします」

千葉「では続いて第2位! 7月27日・8月4日掲載『電王! 東急線スタンプラリーに俺、鉄ちゃんと参上の巻(前編)(後編)』!」

野口「おおー、やっぱり人気キャラクターは強いっすねえ。個人的にも『電王』ファンなんで、これはかなり楽しい取材でした」

千葉「最後の電庶民って一体なんだったの?」

野口「いや、僕は赤の本人、じゃなくて他人なんで電庶民に聞いてくださいよ。あの記事は『電王』にちなんでタイムスリップネタを織り込んでみたんですが、わかりにくかったかもと若干反省しております」

千葉「ところでスタンプラリーネタは来年もやるの?」

野口「もちろんやりますよ!」

千葉「じゃあ来年はJRのポケモンスタンプラリーに挑戦ということで」

野口「わかりました……ってアホ! 電王スタンプラリーの18駅ならともかく、ポケモンスタンプラリーは100駅ぐらいあるやつやんけ! そんなん回れるか!」

千葉「大丈夫大丈夫。よそのニュースサイトでもコンプリートできてますから」

野口「あれは6人体制とかでやってんねん!」

千葉「じゃあ、2008年はポケモンスタンプラリーに挑戦ということで」

野口「絶対行かん!」

千葉「では第1位発表の前に、惜しくもベスト5に入らなかったネタを発表しておきましょう。次点クラスは『ふろくのミリョク☆展』、『宇宙食』、『武器屋』といったあたりですね」

野口「なるほど。武器屋とうさぎカフェの取材は鎌倉でのダブルヘッダーだったんですが、両記事ともランキング上位に入ったということは、かなり効率のいい鎌倉取材だったわけですね」

千葉「編集者は途中で呆れて帰りましたけどね」

野口「それは言わんといてもらえんか……」

千葉「それではお待たせしました第1位!」

野口「おおおっ!」

千葉「『メイドさんといっしょ! 萌えが苦手な人間に萌えを与えてみるの巻(前編)(後編)』!!」

野口「(頭を抱えて)やっぱりメイドさんかぁー!!」

千葉「編集としてはライターの嫌がるネタをわざわざやらせた甲斐があったと」

野口「僕もまあ、いろいろ勉強になったし結果的にはやってよかったんですけども」

千葉「記事に出ていただいた『メイドさんといっしょ』のせらさんからは、1位受賞のコメントをいただいております」

野口「ありがとうございます!」

<『メイドさんといっしょ』 せらさんより>
「年間一位ということで、嬉し恥ずかしありがたき幸せでございますm(__)m 私の拙い案内をうまく編集して下さったお陰です! この記事で当店含めまだまだ未知数な秋葉原に興味を持っていただけたらこれ幸いでございます。メイド一同、秋葉原でお帰りをお待ちしております☆ この度はありがとうございました!」

千葉「うまく編集して下さったお陰、ということは編集の俺の功績ということで」

野口「アホ! 書いたのはワシじゃ! お前、そもそも取材に来とらんやんけ!」

千葉「ちっ」

野口「まあ、そんなことはともかく女の子のメールの顔文字とかって萌えますよね……」

千葉「……野口くん、萌えは苦手だったんじゃないの?」

野口「まあ、そうなんですけどね……。もういいじゃないですかそんな細かいことは……」

千葉「……(駄目だこいつ)」

野口「あ、ちなみにメイドのせらさんは『爆走兄弟レッツ&ゴー』の大ファンなんですが、先日取材でタミヤの方に会う機会があったので『そういうメイドさんがいるんです』とお伝えしておきました」

千葉「なるほど。世界のタミヤがメイドを雇う日も近いと。どうですか? ランキングの結果を振り返って」

野口「もともとこのコラムは普段ニュースになりにくいホビーの現場にお邪魔して、オタクネタに偏りがちな誌面のバランスを取ろうという目的もあったんですが、フタを開けてみれば『メイド・特撮・ゲーム』と上位は見事にオタクネタが並びましたね……」

千葉「そりゃまあ、しょうがない。ランキング以外で印象に残るネタとかは?」

野口「うーん、やっぱり『ムツゴロウ動物王国』ですか。取材前は未知数だったんですが、行ってみて目からウロコが落ちました。あんまり儲かってなさそうだったので、気合を入れてコラムを書いたんですが、この秋、北海道に撤退するニュースを聞いたときはやっぱり残念でしたね。閉園前にも一度あいさつに行ってきました。東京に残ったスタッフで今度八王子にドッグランをオープンさせるそうなので、王国の遺伝子は東京にも残っていくんじゃないかと思います。もうひとつ印象深いのは『オタク外国人』の回ですね。今年はロシア人のジェーニャさんにもインタビューしたんですが、やっぱり海外のオタクとコミュニケーションするのは得るものが大きいです。オタク外国人というテーマは来年以降も引き続き追いかけてみたいところですね」

千葉「……真面目に締めてもべつに面白くないですよ」

野口「真面目に締めたらアカンのか! そういう千葉さんのお気に入りの記事は何なんですか?」

千葉「メイドじゃメイド! んなもんアクセス数が多い記事に決まっとる! そもそも地下道とかに何度も探検行ってるんだから、そんときになぜ女子を連れて行かん!? 地下、暗所、女子……こういうシチュエーションをどうして演出できんのか? もっと修行せい」

野口「……」

千葉「いますぐメイド居酒屋とメイドバーとメイドマッサージに取材に行ってこい!」

野口「まあ、そのうちぼちぼちと……」

千葉「動物ネタもどんどんやらんかい!」

野口「……えー、それでは読者の皆様、2008年もお引き立てのほどよろしくお願いします。よいお年を」