【コラム】
最近当連載ではADSL関連のネタが続いているが、今週のテーマもまたまたADSL関連。ただ今週取り上げるのはADSLの規格関連の話ではなく、題名にもあるとおり今週金曜日(7日)に発売が迫った、ソースネクストの「驚速ADSL2」に関する話題だ。
「驚速ADSL」シリーズといえば、昨年発売された初代はMTUやRWINなど、TCP/IP接続のパラメータの自動調整機能やDNSキャッシュ機能などが売りだったが、今回発表された2代目は広告カット機能やお気に入りチェッカーなど周辺ツールが強化されているのがポイント。その中でも気になるのが、Windows 2000/XPでゲームに関係ないサービスを停止することでPCのレスポンスを上げようという「ネットゲームモード」の存在だ。果たして同モードでは具体的にどのサービスが止まるのか、今回はその点を中心に検証を行ってみたい。
なお今回の検証はあくまで筆者の環境で評価版を対象に行ったものであり、全てのユーザーで同じ結果が出ることを保証するものではない。また製品版では結果が異なる可能性があることをあらかじめお断りしておく。
○ボタン一発で10個のサービスが停止
今回の実験を行うに当たっては、OSの初期状態でどれだけサービスが動いているかを確認しないことには話が始まらない。そこでまずは筆者が普段原稿執筆に使っているマシン(Windows XP Professionalを使用)で通常動作しているサービスを、コマンドプロンプトで「net start」コマンドを使用して確認すると、実に46個ものサービスが確認できた。もちろん全てがOSの初期状態で動いているものではなく、中には「AVG6 Service」や「NVIDIA Driver Helper Service」のようにワクチンソフトやビデオカードのドライバ関連のサービスも含まれるが、それにしても数が多い。
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では驚速ADSL2で、どの程度このサービスを減らすことができるのか試してみよう。ネットゲームモードの実行は簡単で、メイン画面の右側にある「詳細設定」ボタンを押して、画面下部にある「ネットゲームモード」のリンクをクリックするとダイアログが表示されるので、あとは「ネットゲームモード」のボタンを押すだけでOK。またネットゲームモードの解除は同じ手順でダイアログを表示させて「元に戻す」を押すか、もしくはOSを再起動させることでも可能だ。
つまりネットゲームモードを使用するには毎回驚速ADSL2を起動して設定を行う必要があるが、ネトゲー専用PCを用意するようなマニアならそもそもこういったソフトを使うまでもなく、手動でサービスを停止するなどのチューニングを行っているだろうし、一般のユーザにとってはむしろサービスが止まることによる他のソフトへの影響の方が大きいだろうから、この形態は正解だろう。
さて、筆者の環境でネットゲームモードを実行したのち、再び「net start」コマンドで動作しているサービスを確認すると、サービス数は36個に減少した。具体的に停止されたサービスを列挙すると、
・Automatic Updates
・COM+ Event System
・DNS Client
・Help and Support
・Remote Registry
・SSDP Discovery Service
・System Event Notification
・TCP/IP NetBIOS Helper
・WebClient
・Windows Image Acquisition (WIA)
の10個が停止されたことが確認できた。この中だと、Windowsでデジカメやスキャナの管理をする「Windows Image Acquisition」あたりや、UPnPの利用に不可欠な「SSDP Discovery Service」などは個人ユーザにも若干影響があるかもしれないが、それ以外のサービスはほとんど個人で使っている分には影響はないだろう。その意味ではこの「ネットゲームモード」はそれなりに意味がありそうである。
○エクストリームモードではどうなる?
ところで上記のダイアログの中には「エクストリームモード」というチェックボックスがある。このチェックボックスを有効にして「ネットゲームモード」に入ると、上記のサービスに加え、さらに多くのサービスが停止するという。果たしてどの程度サービスが減少するのかをまたまた「net start」コマンドで確認すると、エクストリームモードで動作しているサービスは29個となった。初期状態から比較すると実に17個ものサービスが停止していることになる。
ちなみにエクストリームモードで新たに停止したサービスは、
・Background Intelligent Transfer Service
・Computer Browser
・Messenger
・Print Spooler
・Server
・Wireless Zero Configuration
・Workstation
の7個。さすがに注意書きに「高速化の際にWindowsネットワーク、スプールも停止します」と書かれているだけあって、マイネットワークの参照に必要な「Computer Browser」やプリンタ共有には欠かせない「Print Spooler」など、結構重要度の高いサービスが停止されている。ただ普通にメールやWebを使ったりという点ではこれだけサービスが停止していても問題はない。
○効果の程は不明だが…
ちなみにこの「ネットゲームモード」でどの程度レスポンスが改善するのかについては、正直なところ筆者はネトゲーユーザーではないのでわからない。ただ、最新鋭のリソースが豊富なマシンならともかく、2~3年前のやや非力になりつつあるマシンであれば、このように余計なサービスを止めることによるパフォーマンスの改善効果は決して少なくないと思われるだけに、この発想は歓迎したい。
ただ一つ苦言を呈するとすれば、驚速ADSL2の中からは具体的にどのサービスが停止したかを確認する方法がないこと。まあ本製品は初心者~中級者向けの製品なのであまりその点を突っ込むべきではないのかもしれないが、例えば「詳細」ボタンを押すと具体的にどのサービスが停止したのかが確認できるようにしておくだけでもかなりトラブルシューティングには役立つはず。先代の驚速ADSLも後から出たアップデータでかなり機能が追加された経緯があるだけに、驚速ADSL2もそういったアップデートに期待したいところだ。
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