東証アローズからの株式実況中継番組『東京マーケットワイド』(東京MX・三重テレビ・ストックボイス)キャスターの鈴木ともみ氏が、月曜~金曜(休日は除く)の東京株式市場を振り返って解説します。

株式実況中継番組『東京マーケットワイド』(東京MX・三重テレビ・ストックボイス)キャスターの鈴木ともみ氏((C) サコカメラ)


経済キャスターの鈴木ともみです。東京株式市場の今週一週間の相場動向についてお伝えします。日経平均株価の今週末(終値)は前週末比+173円06銭となりました。

今週の高値は3月6日(金)の1万8979円64銭、一方、安値は4日(水)の1万8586円84銭。高安の値幅は392円80銭でした。取引時間中の日経平均株価は昨年来高値を更新、2000年4月以来、約15年ぶりの高値となっています。

では、具体的にこの一週間を振り返ってみましょう。

3月2日(月)の東京株式市場は続伸しました。前週末の欧米市場は、米国市場のダウ工業株30種平均株価は下落したものの、独DAX指数が過去最高値を更新するなど、堅調な展開となりました。中国人民銀行が利下げを発表したことも支援材料となり、東京市場は朝方から買いが先行しました。相場全体に買いが一気に広がり、序盤の日経平均株価は一時、1万8900円台に乗せました。ただ、高値警戒感もあり、買い一巡後は利益確定売りが出始め、日経平均株価は一時、マイナスに沈む場面もありました。前場の終盤から後場にかけては持ち直し、結局、日経平均株価は+28円で大引けを迎えています。TOPIX業種別指数は、その他製品、サービス、医薬品、情報通信、金属製品、非鉄金属、自動車など19業種が上昇。一方、その他金融、証券、銀行、不動産、鉄鋼、空運など14業種が下落。

日経平均株価、TOPIXともに3日続伸となっています。

3日(火)の東京株式市場はまちまちとなりました。前日の米国市場でダウ工業株30種平均株価は過去最高値を更新し、ナスダック総合株価指数は約15年ぶりに5000ポイントを回復しました。その流れを引き継いだ東京市場も買い先行で始まりました。ただ、高値警戒感から徐々に売りが拡大し、日経平均株価、TOPIXともに前場中ごろに日経平均株価は一時、-96円となる場面もありました。後場も軟調な展開が続くなか、その後、終盤にかけては日銀や年金による買いの期待感から下げ渋り、結局、日経平均株価は-11円で大引けを迎えています。一方、TOPIXとJPX日経インデックス400はプラス圏に再浮上しました。TOPIX業種別指数は、医薬品、食料品、その他製品、保険、水産、紙パルプなど17業種が上昇。一方、鉄鋼、証券、銀行、鉱業、情報・通信、倉庫など16業種が下落。

日経平均株価は4日ぶりの反落、TOPIXは4日続伸となっています。

4日(水)の東京株式市場は下落しました。

前日の欧米市場が軟調に推移したことから、東京市場も朝方から売りが先行しました。

前場から下落基調となり、日経平均株価は一時、-228円となる場面もありました。ただ、下値では、押し目買いが入りやすく、売り一巡後は下げ渋る展開となりました。インド中銀が政策金利を引き下げたとの報道が伝わると、後場は戻す流れで大引けを迎えています。TOPIX業種別指数は、空運、鉱業、鉄鋼、医薬品、石油・石炭の5業種が上昇。一方、金属、保険、銀行、情報・通信、倉庫、水産など28業種が下落。日経平均株価は続落、TOPIXは5日ぶりの反落となっています。

5日(木)の東京株式市場は反発しました。

前日の米国市場は雇用に関する統計が市場予想を下回ったことを受けて下落しました。その流れを引き継いだ東京市場も朝方から売りが先行し軟調な展開となりました。ただ、下値では押し目買いが入り、売りが一巡した前場中ごろに、日経平均株価はプラス圏へ浮上しました。後場に入ってからも小幅高で推移するなか、ECB(欧州中央銀行)理事会や米雇用統計を控えて、積極的に上値を追う流れにはなりにくく、終盤は小動きのまま大引けを迎えています。

TOPIX業種別指数は、繊維、医薬品、鉱業、電気・ガス、銀行、その他製品など21業種が上昇。一方、金属、建設、不動産、ガラス・土石、空運など12業種が下落。

日経平均株価は3日ぶりの反発、TOPIXは反発となっています。

6日(金)の東京株式市場は続伸しました。ECBが量的金融緩和に伴う国債購入を9日に始めると決定しことから、前日の米国市場は上昇しました。主力銘柄を中心に幅広い銘柄に買いが広がりました。後場に入ると、日経平均株価は2日つけた取引時間中の高値を更新し、18979円64銭(+227円)と2000年4月下旬以来、ほぼ15年ぶりの高値をつける場面もありました。その後はやや伸び悩んだものの、総じて堅調に推移し、結局、日経平均株価はこの日のほぼ高値圏で大引けを迎えています。

TOPIX業種別指数では、精密、証券、食料品、化学、不動産など29業種が上昇。一方、紙・パルプ、非鉄、鉱業、海運、情報・通信など17業種が下落。

日経平均株価、TOPIXはともに続伸となっています。

来週の予定です。9日(月)には2014年10月~12月期のGDP(国内総生産)改定値が発表されます。また、1月分の国際収支、2月分の景気ウォッチャー調査が発表となります。ECBが欧州域内の国債などの買い入れを開始します。11日(水)には1月分の機械受注統計が発表されます。12日(木)には法人企業景気予測調査が発表されます。いずれもぜひチェックしておきたいところです。

執筆者プロフィール : 鈴木 ともみ(すずき ともみ)

経済キャスター・ファィナンシャルプランナー・DC(確定拠出年金)プランナー。著書『デフレ脳からインフレ脳へ』(集英社刊)。東証アローズからの株式実況中継番組『東京マーケットワイド』(東京MX・三重テレビ・ストックボイス)キャスター。中央大学経済学部国際経済学科を卒業後、現・ラジオNIKKEIに入社。経済番組ディレクター(民間放送連盟賞受賞番組を担当)、記者を務めた他、映画情報番組のディレクター、パーソナリティを担当、その後経済キャスターとして独立。企業経営者、マーケット関係者、ハリウッドスターを始め映画俳優、監督などへの取材は2,000人を超える。現在、テレビやラジオへの出演、雑誌やWebサイトでの連載執筆の他、大学や日本FP協会認定講座にてゲストスピーカー・講師を務める。