東証アローズからの株式実況中継番組『東京マーケットワイド』(東京MX・三重テレビ・ストックボイス)キャスターの鈴木ともみ氏が、月曜~金曜(休日は除く)の東京株式市場を振り返って解説します。

株式実況中継番組『東京マーケットワイド』(東京MX・三重テレビ・ストックボイス)キャスターの鈴木ともみ氏((C) サコカメラ)


経済キャスターの鈴木ともみです。東京株式市場の今週一週間の相場動向についてお伝えします。日経平均株価の今週末(終値)は前週末比-768円04銭となりました。

今週の高値は14日(火)の1万5089円90銭、一方、安値は17日(金)の1万4529円03銭。高安の値幅は560円87銭でした。一週間のうち上昇したのは15日(水)のみで、14日(火)と16日(木)は-300円、17日(金)は-200円と、いずれも大幅安となっています。

では、具体的にこの一週間を振り返ってみましょう。

14日(火)の東京株式市場は大幅に5日続落しました。3連休中も米国市場の下落基調が継続し、前日のダウ工業株30種平均株価が約半年ぶりの安値を付けた流れを引き継ぎ、東京市場も朝方から全面安の展開となりました。日経平均株価は日銀の買い支え観測などを背景に、一時、1万5000円台に持ち直す場面があったものの、為替相場が1ドル=106円台まで円高に振れたこともあり、終盤に今一度売り直されました。結局、8月8日以来、約2カ月ぶりに1万5000円の大台を割り込んで大引けを迎えています。

TOPIX業種別指数では、空運、精密輸送用機器、不動産、証券など全33業種が下落。

日経平均株価、TOPIXともに5日続落となっています。

15日(水)の東京株式市場は6日ぶりに反発しました。米国市場の下落が一服し、東京市場も堅調な展開となり、日経平均株価も節目となる1万5000円を上回った水準で取引がスタートしました。ただ、ニューヨーク原油先物相場の急落が嫌気されるなか、前場は何度か1万5000円を割れる場面もあり、方向感の定まらない展開が続きました。後場に入ると、為替が円安に振れたこともあり、日経平均株価も先物主導で上げ幅を広げ、この日の高値圏で大引けを迎えています。反発したことで、アベノミクス相場で初めてとなる6日続落を回避しました。

TOPIX業種別指数では、空運、ゴム、精密、建設、機械など28業種が上昇。一方、鉱業、その他金融、卸売など5業種が下落。日経平均株価、TOPIXともに6日ぶりの反発となっています。

16日(木)の東京株式市場は反落しました。世界的な景気減速懸念を背景としたリスクオフの流れから前日の米国市場が大幅安となり、為替相場も1ドル=105円台前半の円高に振れたことから、東京市場も朝方から売りが広がりました。国際商品相場の下落も不安心理を誘い、全面安の展開となるなか、黒田日銀総裁が国会で金融緩和策に言及したことが伝わると、後場は一時、下げ渋る場面も見られました。ただ、買い戻しの動きは続かず、終盤は再び先物主導で売られ、日経平均株価は5月30日以来、約5カ月ぶりの安値水準で大引けを迎えています。

TOPIX業種別指数では、鉱業、海運、空運、石油・石炭、非鉄金属など全33業種が下落。

日経平均株価、TOPIXともに大幅に反落となっています。

17日(金)の東京株式市場は続落しました。前日の米国市場でナスダック総合株価指数やS&P500種株価指数が反発したことから、東京市場も朝方は反発して始まりました。日経平均株価は前場の序盤に一時、+92円まで上昇し堅調に推移する流れが見られたものの、買い戻しの勢いは続かず、前場中ごろまでは前日の終値を挟んでの展開となりました。前場の終盤からは先物主導で売りが広がり、後場に入ってからもマイナス圏での推移が続きました。終盤にかけては、戻り待ちの売りに押されるなか下げ幅を広げ、結局、日経平均株価は-205円と大幅安となり、5月23日以来の安値水準で大引けを迎えています。

TOPIX業種別指数では、鉱業、海運など4業種が上昇。一方、医薬品、ゴム製品、食料品、輸送、保険など29業種が下落。

日経平均株価、TOPIXともに続落となっています。

来週の予定です。20日(月)は国内で9月分の全国百貨店売上高が発表されます。米国ではアップルが7月~9月期決算を発表します。21日(火)には中国で7月~9月期のGDP(国内総生産)が発表されます。23日(木)には中国で10月分のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が、24日(金)には9月分の中国主要70都市新築住宅価格が発表されます。いずれもぜひチェックしておきたいところです。

執筆者プロフィール : 鈴木 ともみ(すずき ともみ)

経済キャスター・ファィナンシャルプランナー・DC(確定拠出年金)プランナー。著書『デフレ脳からインフレ脳へ』(集英社刊)。東証アローズからの株式実況中継番組『東京マーケットワイド』(東京MX・三重テレビ・ストックボイス)キャスター。中央大学経済学部国際経済学科を卒業後、現・ラジオNIKKEIに入社。経済番組ディレクター(民間放送連盟賞受賞番組を担当)、記者を務めた他、映画情報番組のディレクター、パーソナリティを担当、その後経済キャスターとして独立。企業経営者、マーケット関係者、ハリウッドスターを始め映画俳優、監督などへの取材は2,000人を超える。現在、テレビやラジオへの出演、雑誌やWebサイトでの連載執筆の他、大学や日本FP協会認定講座にてゲストスピーカー・講師を務める。