東証アローズからの株式実況中継番組『東京マーケットワイド』(東京MX・三重テレビ・ストックボイス)キャスターの鈴木ともみ氏が、月曜~金曜(休日は除く)の東京株式市場を振り返って解説します。

株式実況中継番組『東京マーケットワイド』(東京MX・三重テレビ・ストックボイス)キャスターの鈴木ともみ氏((C) サコカメラ)


経済キャスターの鈴木ともみです。東京株式市場の今週一週間の相場動向についてお伝えします。日経平均株価の今週末(終値)は前週末比+308円52銭となりました。三連休明けの24日(火)に日経平均株価は取引時間中に6年ぶりとなる水準、1万6000円台にのせました。その後、この日の終値では1万6000円割れとなったものの、25日(火)以降は終値ベースでも1万6000円を超える水準で推移し、連日で年初来高値を更新しました。結局、今週一週間の高値は27日(金)の1万6232円69銭、安値は24日(火)の1万5849円00銭。高安の値幅は383円69銭となっています。

では、具体的にこの一週間を振り返ってみましょう。

24日(火)の東京株式市場は高安まちまちの展開となりました。23日(月)の米国市場が続伸した上、為替も円安水準で推移したことから、朝方は先物や値がさ株を中心に買いが先行。日経平均株価は前場で一時、1万6029円(+159円)と、2007年12月以来、6年ぶりに1万6000円台を回復する場面もありました。ただ、個別銘柄で見ると、優遇税制終了前の駆け込み的な売りが出始め、時間の経過とともに値下がり銘柄数も増える展開となりました。後場に入ると、急速に上げ幅を縮小し、一時下げに転じた後は、やや戻す形で、日経平均株価は結局、小幅高で大引けを迎えています。一方、TOPIXは前場から上値が重く、小幅続落の展開。日経平均株価をTOPIXで割ったNT倍率は12.63倍と1999年4月以来、約14年8カ月ぶりの水準となりました。東証1部の値下がり銘柄数が7割に達するなか、TOPIX業種別指数では、海運、パルプ・紙、保険など8業種が上昇。一方、電気・ガス、食品、精密、証券、不動産など25業種が下落。日経平均株価は5日続伸、TOPIXは続落となっています。

25日(水)の東京株式市場は上昇しました。前日の米国市場でダウ工業株30種平均株価が5日続けて過去最高値を更新したことなどが支援材料となる一方、実質的な年内最終売買日とあって、優遇税制終了前の売りが出るとの観測や短期的な過熱感から上値が抑えられる展開となりました。値がさ株に押し上げられた日経平均株価は堅調に推移したものの、東証1部全体で値下り銘柄数が1000を超える結果となっています。とは言え、翌日以降は需給が改善するとの期待感もあり、大引けにかけては先物主導で上げ幅が拡大し、日経平均株価は終値ベースで1万6009円99銭と2007年12月11日以来、ほぼ6年ぶりに1万6000円台を回復する水準(終値)で取引を終えています。

一方、TOPIXは3日ぶりの反発となったもののNT倍率は12.72倍と、1999年3月25日以来の高水準となりました。

TOPIX業種別指数では、紙・パルプ、海運、建設、証券など14業種が上昇。一方、石油・石炭、電気・ガス、陸運、機械、銀行など19業種が下落。日経平均株価は6日続伸で年初来高値更新、TOPIXは3日ぶりの反発となっています。

26日(木)の東京株式市場は続伸しました。クリスマス休暇で海外投資家の参加が少ないなか、前場から堅調なスタート。昨日で優遇税制の廃止に伴う節税対策の売りが出尽くしたと見る向きが多く、需給改善の期待からその後も時価総額の大きい銘柄を中心に幅広い銘柄に買いが入りました。特に最近は動きが鈍かったトヨタやメガバンクなど大型株が大きく上昇し、TOPIXを押し上げました。また、日経平均株価の上昇から1カ月遅れたものの、TOPIXもこの日は終値ベースでの年初来高値を更新しています。

TOPIX業種別指数では、全33業種が上昇。値上り率上位は証券、紙・パルプ、建設、その他金融、鉄鋼などとなっています。

日経平均株価は7日続伸、TOPIXは続伸となりました。

27日(金)の東京株式市場は続伸。前日の米国市場でダウ工業株30種平均株価が(クリスマス休場をはさんで)6日続けて過去最高値を更新し、為替も1ドル=104円台後半から午前10時前には105円02銭をつけるなど、5年2カ月ぶりの円安水準で推移するなか、前場の日経平均株価は軟調な展開となりました。週末を控え、上昇ピッチの速さへの警戒感もあり、下げ幅は一時100円を超える場面も見られました。ただ、後場に入ると、先物に買い戻しが入り始め、大引けにかけては先物への断続的な買いに引っ張られる形で、現物の日経平均株価も値を戻し、結局6日続けて年初来高値を更新して取引を終えています。一方、TOPIXは終日、プラス圏で推移する場面も多く、日経平均株価よりも優位な展開が続きました。TOPIX業種別指数では、ゴム製品、繊維製品、医薬品、その他製品など6業種が上昇。一方、保険、小売、証券、鉱業、陸運、輸送用機器、情報・通信など27業種が下落。

日経平均株価は8日続伸、TOPIXは3日続伸となっています。

来週は、大納会となる30日(月)の取引を残すのみとなります。昨年の大納会は年初来高値を更新して一年を締め括ることができました。果たして今年は…? 年初来高値更新という流れのなかで手締めのセレモニーを迎えるることができるのでしょうか!? 高値更新ムードに期待しつつ週明けを楽しみにしたいと思います。

執筆者プロフィール : 鈴木 ともみ(すずき ともみ)

経済キャスター・ファィナンシャルプランナー・DC(確定拠出年金)プランナー。著書『デフレ脳からインフレ脳へ』(集英社刊)。東証アローズからの株式実況中継番組『東京マーケットワイド』(東京MX・三重テレビ・ストックボイス)キャスター。中央大学経済学部国際経済学科を卒業後、現・ラジオNIKKEIに入社。経済番組ディレクター(民間放送連盟賞受賞番組を担当)、記者を務めた他、映画情報番組のディレクター、パーソナリティを担当、その後経済キャスターとして独立。企業経営者、マーケット関係者、ハリウッドスターを始め映画俳優、監督などへの取材は2,000人を超える。現在、テレビやラジオへの出演、雑誌やWebサイトでの連載執筆の他、大学や日本FP協会認定講座にてゲストスピーカー・講師を務める。