これから夏に向かう。憂うつである。夏になると、ぴったりしたTシャツやカットソーを着る機会が増え、背中に下着の線がくっきり浮き出るのだ。でも、それよりも問題なのは、服の上から見ても、贅肉が下着からはみ出していることがはっきりとわかることだ。もっとゆったりとした服を着ればいいのに、なぜだか体にぴったりとしたTシャツを買ってしまう。こんな体型になりたいという願望で服を選んでしまう。それがオンナ心というものなのである。

話は変わるが、肥満にも種類があるという。林檎タイプと洋ナシタイプの二つだ。林檎タイプは腹部に脂肪がたくさんついて、林檎のような丸まった体型の肥満を指す。洋ナシタイプは、お腹まわりや太もも、二の腕などに脂肪が多くつく肥満をいう。自分がどちらにあてはまるのか、簡単なチェックですぐにわかる。まず、仰向けに寝る。そして、おへその左右を指でつまむ。皮膚しかつかめなかったら林檎タイプ。脂肪ごとつかめたら洋ナシタイプだ。ぐうたら主婦も試してみた。結果は予想通り。つかめてしまった。かなりの量の脂肪が、ごっそりと。女性は洋ナシタイプが多いというが、間違いなくぐうたら主婦もそうだ。こんな女らしさは全然うれしくないけれど。

それにしても、この脂肪は一体どのくらいの厚みがあるのだろうか。そんな疑問に答えてくれる商品が5月1日に発売される。

皮下脂肪って、こんなに厚かったのか

ナショナル体組成バランス計「EW-FA70」。光センサー技術による皮下脂肪スキャナーを搭載。皮下脂肪の厚みが測れる

ナショナル体組成バランス計の最上位機種である「EW-FA70」は、皮下脂肪の厚みをミリ単位で測定できる家庭用体重計だ。お腹、太もも、二の腕といった測定したい部位にセンサーをあてると、ミリ単位で皮下脂肪の厚みが表示される。光センサー技術による皮下脂肪スキャナーを搭載しているすごいヤツなのだ。

センサーをあてて、お腹、二の腕、太ももの皮下脂肪を測る

皮下脂肪を測るには、「へそ位置シール」がおへそに来るようにセンサーをあてる。お腹にあてて、少しすると「ピピッ」という音が聞こえる。センサーをお腹から離して、恐るおそる表示を見てみた。お腹皮下脂肪厚み21mm。次に太もも12mm、二の腕12mmという結果が出た。ちなみに、同製品のイメージキャラクターであるビーチバレーの浅尾美和選手は二の腕の測定結果が6mmだったそうだ。さすがスポーツ選手である。とはいえ、自分の値は皮下脂肪が多いことを示しているのか、それとも少ないのか(←これだけはありえないが) 数値だけではわかりにくい。

レーダーチャートは項目ごとに自分の値が「高」「標準」「低」のどの位置にあるのか示す

EW-FA70のレーダーチャートを見れば、測定値が標準なのか、高いのかがひと目でわかる。写真のように、自分のレベルが5段階のうち高、標準、低のどこにいるのか示してくれるのだ。ぐうたら主婦は皮下脂肪の厚みはすべて標準、グリーンのゾーンに入ることができた。とはいえ、二の腕は標準のなかでも高いほうに入っていた。もう少しで高に行ってしまう位置にいるのである……。

耳の痛いことほど価値がある

ところで、ぐうたら主婦はスポーツジムに通うか、ナショナルの乗馬フィットネス機器 ジョーバを買おうか迷った時期がある。結局、日曜日の朝は早く起きてスポーツジムに通うことにした。なぜなら、スポーツジムにはジョーバが置いてあり使えるからだ。エアロビもできる。

スポーツジムの効果はすごかった。通いだしてから4カ月くらいで5.8kgほど体重が落ちた。食事制限はせず、エアロビを楽しみながらやせられたのだ。久しぶりに会った友人に「顎のラインがスッキリしたね」などと言われ、いい気分になったこともある。このとき私は思った。ダイエットなんてチョロい、と。しかしだ。その後の減量が進まない。そうこうしているうちに、2008年に入りものすごく忙しくなった。週末も仕事で埋まり、スポーツジムに通う暇がなくなってしまったのだ。やっと仕事も落ち着いた頃に久しぶりにスポーツジムに行ってみると、体重は3kgも増えていた。チョロかったのは私の考えだったのだ。

ずっと前からEW-FA70を使っていたら、こうはならなかったと思う。この体組成バランス計は過去の測定値を記憶してくれるのだ。1週間前、2週間前……、1カ月、2カ月、最長で3カ月前の測定値まで見ることができる。毎日測定して体重やその他の測定値が「高」に向かっていることを確認したら、スポーツジムに行く時間を捻出するのにも力が入ったはずだ。

二の腕にあてて測っているところ

どうしても人はラクなほうに流れやすいものだ。できる人はちゃんと自制心を働かせて正しい選択をし続ける。楽しいことも人生には必要なのだけれど、それだけじゃ成長しないことを知っているのだ。でも、たいていの人は二つ選択肢があったらラクなほうを選んでしまう。やっかいなのは、自分の進んでいる方向が誤っていたとしても、大人になって年を重ねるほど、他人は何も言ってくれなくなることだ。気づかないから何度でも間違った選択をしてしまう。
「あなた、このまま行ったら、大変なことになりますよ」
自分に有益な意見ほど、耳が痛い。 こんなありがたい意見を言ってくれるのが、体組成バランス計EW-FA70である。ただし、健康に関する指標だけだけれども。「あなたの脂肪は厚くなり続けています!」って本当に耳が痛い忠告なのだ。