【コラム】
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こんにちは、阿久津です。今週は往年の箱庭ゲームファンならご存じの純国産シミュレーションゲーム、「A列車で行こう」シリーズの最新版「A列車で行こう The 21st Century」をピックアップ。簡単な操作性が特徴的なシミュレーションゲームに仕上がっています。
往年のPCゲーマーならご存じかと思いますが、「A列車で行こう」は1986年にアートディンクが1作目をリリースしたタイトルです。当初はパズルゲーム的な要素が強く、海外ではユニークなパズルゲームとして紹介されていたたほど(確か「A-Train」というタイトルだったような気がします)。1993年に出たシリーズ3作目にあたる「A.III(A列車で行こう3)」で画面がクォータービュー形式となり、現在に通ずる箱庭ゲームというか都市育成型シミュレーションゲームになったというわけです。当時発売されていたゲームの中では"北の「Sim City」、南の「A列車」"というほどのタイトルでした。
その後も「A IV」「A5 完全版ETERNAL」と続けて発売されましたが、続編にあたる「A列車で行こう6」はPlayStation 2で発売され、PCユーザーの間では不評を買ったように記憶しています。その頃の筆者は海外の様々なゲームタイトルに目が移ってしまい、いつの間にか「A列車」シリーズの存在を忘れてしまいました。しかし、昨年末に "「A列車で行こう」の最新作がWindowsで登場する" というニュースを耳にし、当時の興奮を思い出しながら一日千秋の思いで待っていました。それが、今回紹介する「A列車で行こう The 21st Century」です。
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| カメラエリアでバーやボールを動かすことで、視点を自由に変更することが可能。特にクォータービューポイントで見る街並みはちょっとイイ感じです | |
基本的なゲームシステムに変更はなく、広大な土地に駅を建設し、線路を敷いて鉄道を走らせながら、鉄道会社の運営や都市の育成を行うというもの。正直、筆者は鉄道マニアではないので詳しいところはわかりませんが、車両のグラフィックデータは設計図から書き起こしたそうで、そういわれてみればなかなかリアル。山手線の新型車輌「E231系500番台」、近鉄アーバンライナー「next」など総計121車輌がゲーム中に登場するので、鉄道ファンの方には十分な注目ポイントとなるでしょう。
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| 設置する駅は地上型や高架型など何種類か用意されています。駅が済んだら線路の設置ですが、画面のように時間帯によるポイント切り替えも可能となっています | |
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| ある程度発展した後は、視点を変更したり列車の視点にする“車窓モード”などに変更することで、育てた都市を楽しく見ることができます | |
さて、実際にプレイしてみると……どうも違和感を感じてしまいます。筆者が最後にプレイした「A列車」シリーズは「A IV」が最後ですので、そのせいかと思いましたが、そういう訳でもなさそうです。どうやら本作はPlayStation 2用として発売されていた「A列車で行こう2001」をWindows版に移植したものらしく、その操作性もマウスを前提としたものではなく、ゲームコントローラをベースにデザインされたように感じるのが違和感の原因のようです。
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| 用意された車両は計121車輌とかなり豊富。シナリオが進むごとにその数も増えてきます。また、新型車輌やリクエストがあった車両を追加リリースする予定もあるそうです | |
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| 単に鉄道システムを組み上げるだけではなく、土地の買収や誘致などを行って街の発展を手助けする必要があります | |
まあ、操作性は慣れればどうにかなりますし、個人差もあるので一概にはいえませんが、筆者的にどうしても引っかかるのがゲームの解像度。掲載した画像を見てもらってもわかるとおりすべて640×480ドットになっています。ここ数年のPCゲーム環境を踏まえると少々見劣りしてしまいます。確かに、カメラの高度やズームレベルなどを自由に変更できるといったアイディアも盛り込まれていますが、先の解像度問題が足かせとなり、アイディアを活かし切れていないように感じます。
PlayStation 2からの移植といえば、ちょうど数カ月前に「サカつくPC版」を紹介しました。あちらもゲーム解像度は低いものの、ゲーム内容自体が高解像度を必要としないため、それほど不便さは感じられません。しかし箱庭系ゲームに関して言えば、全体図を見ながらバランスを考えつつ建設物を設置したり、育成した都市を一望するなど、解像度が高ければ高いほど操作性が向上するため、解像度が640×480ドットに固定されているのは少々ツライかなと思います。PlayStation 2からの移植でもかまいませんが、PCゲームの現状を踏まえつつ機能拡張を施して欲しいと思います。
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都市情報をチェックすることで、どの産業が伸びているのか確認したり現在の経営状況を把握することができます。また、情報料を支払うことで各駅の利用者数もチェック可能です
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さて、マイナスポイントばかり述べてしまいましたが、解像度問題に目をつぶれば、実にバランス良くできたゲームです。とかく難しくなりがちな「A列車」シリーズを、うまくシンプル化することで、鉄道会社経営と都市育成という、シリーズ本来が持つ面白味を引き出しています。そのため解像度が余り気にならないユーザーにとっては、実に面白くプレイできるのではないでしょうか。
これまで「A列車」シリーズをプレイしたことのない方はもちろん、往年の「A列車」ファンでも、最近はシンプルなゲームに惹かれるようになってきた筆者のような方にもお薦めできるタイトルです。ご興味のある方は是非一度手にとって見てください。
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○A列車で行こう The 21st
Century
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価格 8,800円
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○推奨環境
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OS
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Windows 98/Me/2000/XP
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CPU
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Pentium III 450MHz(700MHz以上推奨) |
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メモリ
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128MB以上 |
| HDD | 950MB以上の空き容量 |
| ビデオメモリ | 16MB以上 |
| (C)2003 Cyberfront. (C) 2001,2003 ARTDINK. All Rights Reserved. | |
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