以前に外国人が美しいと思う日本語や、初めて覚えた日本語を紹介しましたが、今回は外国人がおもしろいと思う日本語をご紹介します。

私たちは、普段から自分たちの言葉をおもしろい言葉と思って使うことはなかなかありませんが、一体外国人はどんな言葉を「おもしろい!」と思うのか。なるほど!と納得してしまう答えが多く見られました。

・「全然いいよ」。間違っているが、みんな使っているから(マリ/男性/30代前半)

多分、間違っていることを知らずに使っている人が多いのだと思います。全然には、否定文ではないといけませんもんね……。

・「KY=空気読めない」。英語で同じ表現はないです(イギリス/男性/40代前半)

2007年の流行語ですが、最近ではあまり聞かなくなりました。周りを気にして空気ばかり読んでいるのは、日本人だけかも?

・「マジで」です。若者は話すときに、別に使う必要もないところで使うのが面白いと思います(ウズベキスタン/女性/20代後半)

なんでも「マジで」を使う人がいますが、「マジで」を英語に訳すとどんな言葉がふさわしいのでしょう。「really?」でしょうか?

・「そうですね」。自分はそう思わなくても、相手に合わせるために使うことも多いので(韓国/女性/30代後半)

そうですね……。いやいや、全部が全部相づちみたいな「そうですね」ではなく、ちゃんと自分がそう思っている時にも使いますよ。

・「渡る世間に鬼はない」。この世の中には、無情な人ばかりではなく、慈悲深く人情に厚い人が必ずいるものだということを信じているから(ネパール/男性/40代前半)

渡る世間は鬼ばかりってこともありますけど……世知辛い世の中いい人はいないって思うよりも、いい人がいるって信じたいんですよ。「信じられぬと嘆くよりも、人を信じて傷つくほうがいい」という歌もありますしね。

・「ウケる」と言う言葉です。もともと支持や評価を得ることでの意味ですが、今の若者は「おもしろい・笑える」でよく使っています(中国/女性/30代後半)

大しておもしろくないところでも使う人がいますよね。失敗しちゃった自分に対して、「ウケる」って言ってみたり…。

・「なんでやねん」っていう言葉です。関西弁はおもしろくて好きです(中国/女性/20代後半)

標準語で「なんでなの?」って言ってもおもしろくないのに、「なんでやねん」はテンポがいい!

・断るとき、「ちょっと」を使います。「どうも」でいろいろなあいさつができます(インドネシア/男性/40代後半)

ちょっと用事がありまして…、どうもありがとうございます…。確かによく聞きますね。「ちょっと」とか「どうも」自体にあまり深い意味はないような気がしますが、便利だから使うことが多いかも。

・「カワイイ」。スウェーデンでは、そのカワイイ感じは子供の言葉です(スウェーデン/男性/30代後半)

日本では子供や大人に限らず、カワイイを使う人は多いですよね。同じ意味を持つ言葉なのに、国によって使い方が違うというのもおもしろいですね。

・日本各地の方言。同じ日本語でも地域によって多様性がありおもしろいと思います(ドイツ/男性/30代後半)

同じ意味なのに、地方によって言い方が変わるのが不思議ですし、おもしろいですよね。例えば、「ありがとう」を愛媛では「だんだん」というとか。

「マジ」や「ウケる」「KY」など、いわゆる若者言葉をおもしろいと思う人が多いようです。

そのほか、「どうも」の使い方も外国人にはおもしろく聞こえるんですね。「どうも」ひとつでも、あいさつの「どうも」もあれば、「どうも~らしい」というはっきりとわからないときに使う「どうも」もあったりして。日本語は奥深くておもしろいものですね。