Evernoteにはノートのマージ機能というものが存在します。マージ機能を使うことで、複数のノートを1つのノートにまとめることが可能になります。例えば、私は以下のような場合にノートの「マージ機能」を使います。

マージする前の2つのノート

上の2つのノートをマージしたノート。タイトルが大きく表示され、デザイン的にはすぐれているとは言い難いが、わかりやすく2つのノートが1つにまとめられる

名刺を1つのノートにまとめる

私は、いただいた名刺などは基本的にすべてその場で写真を撮り、そのままEvernoteに保存するようにしています。

その際に「片面」だけの名刺ならば写真を1枚撮るだけで十分ですが、裏表両方に情報が書かれているような名刺の場合、当然のように2枚の写真を撮影しなければなりません。

そのような場合、2枚の写真を「マージ」して1枚にまとめることで、管理が容易になります。

同時に何枚も撮った写真を1つのノートにまとめる

同じ場所でほぼ同じ時間に何枚も写真を撮ったような場合、1つ1つのノートで管理してもまったく問題ありませんが、最近、写真が数千枚単位で貯まってきて、さすがに一覧性が悪くなってきています。

こうした場合も、基本的に「同じ場所で何枚も撮った写真」というものは最近は1つのノートにまとめておくようにしています。

マージしたら元のノートは消える?

「マージ」は手軽に行える方法ではありますが、1度ノートをマージしてしまうと「元のノート」が見つからなくなってしまいます。

このノートはどこに行ったのでしょうか?

これらのノートは消えてなくなったわけではありません。マージされた「元のノート」は、すべてEvernote内の「ゴミ箱」に入っています。

もしもマージしてしまったノートを取り戻したい時は、ゴミ箱から「元のノート」を探し出し、ノートの復元を選択することで問題なく元に戻せます。

ノートの復元からマージしたノートは簡単に元に戻せる

マージする際は「残り容量」に注意

このマージ機能を使う際に気を付けたいのが、Evernoteで使える「月間アップロード容量」です。

Evernoteでマージして新しいノートが作成された時、それは完全に「新しいノート」として扱われ「月間アップロード容量」に加算されます。

特に、写真などを何枚もまとめたりすると、それらを何度もアップロードしたことと同じように扱われます。

できれば、こうした制限はなくなってほしいところですが、現在は「マージすると容量を消費する」ことは覚えておいたほうが良いでしょう。

五藤隆介(ごとう りゅうすけ)
1980年愛知県生まれ。愛知県在住。
ブログ「goryugo, addicted to Evernote」主宰。「ライフログ」をキーワードにEvernoteにすべてを記録することの試行錯誤とその成果などをブログで公開中。

ブログメディア「シゴタノ! 仕事を楽しくする研究日誌」にも寄稿中。
著書『たった一度の人生を記録しなさい -自分を整理・再発見するライフログ入門-』が2011年9月30日に発売予定。

筆者ブログ「goryugo.com」、ツイッターのアカウントは

@goryugo