【コラム】

ちょこっとイイブック

4 元カレと血便 - 「時事通信社『家庭の医学』」 (時事通信社)

    一井おん  [2005/02/24]

    こんにちは。元カレからのメールに揺れる、イチイです。揺れるといっても、惚れたはれたの問題じゃありません。久しぶりに来たメールの内容が、「変な事聞くが血便ってどこの障害?」だったものですから。

    血便。汚い話で申し訳ないですが、つまり大便に血が混じっているということですよね。痔にでもなったのかと思いましたが、たかだか痔程度で元カノにメールするとは思えません。それに、私だって看護師でも医者でもないので、とっさにそんなことを答えられるはずがありません。ただそのときは、小さい頃に通った内科医院に貼ってあった「大腸ガン」のポスターを不意に思い出し、「確かあれには便に血が混じるとか書いてあったナァ」ということで、こう回答しました。「いろいろだと思うけど、大腸?」すると、返ってきた返事は「いやっさすがにそこはっ。ありがとう!」。大腸のことを「さすがにそこはっ」と言われてもナァ。それにしても元恋人同士が大腸トークなんて、変な話だと思うのでした。

    血便といえば、イチイの別の元カレでもそういうことがありました。まだつき合っている頃、ネパールに一緒にトレッキングをしに行ったとき。「熱があるみたい」と山小屋で寝込んだ彼は、トイレに行った後、血便の症状を訴えました。そのときは、赤痢にでもなったのかと本気で心配でした。こんな山奥で病気になってしまって、きちんとした治療ができないのも心配でしたし、万が一の場合、彼の母親にビンタを食らう妄想までしました。結局、単に夕食のトマトスープが消化不良でそのまま出てきただけだったんですけどね。イチイ、何かと血便の出る男に縁が深いみたいです。

    こういうとき、とっさに調べて答えが出せると便利だと思うのですが、最近当連載で電子書籍の書評を始めた縁から、ちょこっといいものを見つけてしまいました。それは、「電子書店パピレス」という電子書籍サイトで提供している、「家庭の医学」をWeb上で読めるサービスです。

    どこの家庭にも1冊はある「家庭の医学」ですが、重かったり分厚かったり探しにくかったりで、結構使い勝手が悪いです。でも、電子書籍ならクリックでお目当てのページにひとっとび。関連するページもワンクリックで参照することができます。また、ひとり暮らしこそ健康に不安があるもので、置き場所がないという人にもぴったりです。家族がいる場合には、これまた家族に隠れてコッソリ見たいような諸事情がある時に最適です。

    こういったいいことづくめのデジタル版の「家庭の医学」ですが、ダウンロードせずWeb上で読むという方式をとっており、いったん購入手続をすませれば、30日間好きなだけ閲覧できるというシステムです。料金は420円。電子文庫1冊分ほどのなかなかお手頃価格です。

    で、さっそく購入手続をして、ログイン。トップページはキーワード検索やカテゴリ検索ができるようになっており、ぱっと見使いやすそうな感じ。頭部、胸部など体の部位によるカテゴリ分類や、「女性の病気」「子供の病気」「一刻をあらそう症状」など、さまざまな切り口から検索できるようになっています。イチイはさっそくキーワードに「血便」と入れて検索しました。「血便」で検索している自分。Googleよりちょっと遅めの反応で出た検索結果は以下のとおり。

    キーワード検索: 血便
    検索結果(3件のページが見つかりました。)

    • 血便
      category: 症状から病気を見る>一般的な症状>下痢・便の異常
    • 血便
      category: 腹部>腹の病気の症状と手当て>血便、下血
    • 血便、下血
      category: 腹部>腹の病気の症状と手当て>血便、下血

    1件目のリンク先と2、3件目のリンク先は別のページでした。2、3件目のリンク先にはこんなことが書いてありました。

    「便に血液がまじることを下血といいます。」

    へー、下血っていうんだ。でもこれ何て読むんだろう。したち? しもち? それともしたけつ? 赤い便の場合は痔もしくは肛門、直腸系の疾患、黒い便の場合は食道、胃系の疾患らしいです。血便にも赤と黒があることがわかり、ちょっとおりこうになった感じ。元カレの情報だけではどちらか判断がつかないので、電話で事情聴取をしてみることにしました。ちなみに元カレに電話するのは久しぶりです。血便が結びつけるくされ縁。すると今度は、彼からさらなる衝撃的な告白があったのです。

    「ねえ、この前の血便の話だけど……。」
    「ああ、あれねぇ、チョコレートの食べすぎだったかも!」

    よくよく聞いてみると、チョコレートを1日に3箱くらい食べていた時期があったらしく、そのため、あげくのはてに「血だけ」が下から出てきたのではないかと言うのです(ホント、汚い話ですみません)。チョコレートを食べすぎると鼻血が出るとは聞きますが、まさか下からも出るとは「家庭の医学」でもお手上げな現象。とっとと病院行けよ、と思うのでした。

    せっかく後3週間くらいは閲覧できるのに放置はもったいないので、ちょくちょく「家庭の医学」を読んでます。意外と面白いんです、これ。「家族計画」のページなんて、昔はおおっぴらに見れなかったページなどを、保健体育の授業中の中学生みたいに、ドキドキしながら読んでます。

    「時事通信社『家庭の医学』」

    著者:コンテンツ全般/株式会社時事通信社、ソフトウエアプログラム/株式会社ベストメディア
    出版社:時事通信社
    価格:420円(30日間)
    データ形式:Web上で閲覧
    購入サイト:電子書店パピレス

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