【コラム】
夕暮れの訪れとともに、ひとつ、またひとつ、家の中から暖色系の明かりが漏れ出してくる。窓辺のシルエットは時折重なり合いながら、家族の幸せな食卓の光景を映し出している……。
北欧などで日常的に見られるこれらの光景を演出するのに欠かせない要素、それは"光"。特に、オレンジ色の白熱灯の明かりは、暗く寒い冬、心の中まで温めてくれるようだ。料理がテーブルにサーブされ、家族がテーブルに集い、ディナーが始まると、そっとキャンドルが灯される。キャンドルの揺らめきの下、家族の心の距離は近づき、スローな時間が流れる。このような話を聞くと、思わずうっとりしてしまう方も多いのでは? ちなみに、フィンランドは一人当たりのキャンドルの消費量が世界一だそうだ。
対して、私たち日本人の日々の暮らしを振り返ってみると、日常的にキャンドルを使っているという人は少ないのではないだろうか。バースデーパーティーのケーキの上にささっているのしか見ない、という人もいるかもしれない。理由としては、部屋の隅々まで明るく照らす蛍光灯の下では必要性を感じない、小さな子どもがいるから誤って火事になるのが怖い、など様々だろう。そういう方にぜひ体験していただきたいのが、METAPHYS(メタフィス)の電子キャンドル「hono(ホノオ)」。形はもとより、マッチを使って明かりを灯す仕草、実際の炎のように風に揺らめく明かりなど、本物のキャンドルを彷彿とさせてくれる。息を吹きかけると消えるところまで本物そっくりだ(10秒後に再点灯)。
見ているだけで心が穏やかになり、いつまでも見続けていたくなる明かりの正体は、実は「LED」。白熱電球や蛍光灯に比べて、消費電力が非常に少なくて済むことから、エコの観点からも注目を集める照明だ。そして揺らめく明かりを調節しているのは、コンピュータの頭脳の部分である「CPU」。16(W)×270(H)×16(D)mmの細長いボディの中には、最新のテクノロジーが込められているのだ。でも、点灯は、マッチを擦るという、昔から行われている動作。このバランス感覚が面白い。ハイテクは遠い存在のものではなく、私たちの暮らしの身近な場所にあるということを、honoは教えてくれる。
デザインを手がけたのは、デザイナー村田智明が率いる「METAPHYS」。2005年にスタートした、同じデザイン思想を共有する、企業との協業でつくられたブランドだ。代表作のhonoをはじめ、コードレスクリーナー「uzu」、マイナスイオン発生器「kion」、テープカッター「escargot」、プランター「picture」など、ジャンルを限定しないデザインプロダクトの開発を行っている。
Cura2
今回の撮影場所としてご協力いただいたのは、経堂駅から徒歩約7分、すずらん通り商店街にある「Cura2」。フランスで料理とお菓子を学んだオーナーによる、焼き菓子やタルトなどのスイーツ、キッシュやサンドイッチなどが楽しめる。不揃いの家具が並ぶ店内は、いつまでものんびりしたくなる居心地の良さ。ひとりのときはこの椅子で、友達と一緒のときはあのソファで……。毎日通いたくなる隠れ家的カフェ。ウェブサイトからお菓子の注文もできます
住所:東京都世田谷区経堂2-11-10(すずらん通り商店街)
営業時間:13:00~21:00
定休日:月曜日・火曜日(祝日の場合は営業)
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