【コラム】
デジタルが登場する以前の銀塩カメラの時代、写真を撮るという行為は、日常の中の特別な瞬間や、イベントや旅行などの非日常の時間を切り取るためのものだった。だが、デジタルカメラの普及により、カメラは日々の記録を気軽に残してくれる道具となった。
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カメラが一家に一台からひとり一台になった背景には、デジタルカメラの小型化や、価格が手頃になったことの他、カメラ付携帯電話の登場が大きい。そう考えてみると、今のコンパクトデジタルカメラは、同業他社製のみならず、携帯電話もライバルといえる。
ひと昔前までなら、画素数が差別化の大きな要素となっていたのだが、現在は、さらなる個性が求められている。銀塩の時代から、個性豊かなコンパクトカメラを作り続けてきたメーカー、それがリコーだ。
9月5日、価格はスタンダード、でも、スペックはプロフェッショナルクラスのコンパクトデジタルカメラ「R10」が発売された。
はじめて手にした瞬間、手のひらにおさまる感じ、ホールド性が気に入った。最近のデジタルカメラは、コンパクト化、軽量化が進んでいるが、その反面、手の中でぶれる感じのするものも少なくない。しかしR10は、正面の凹凸のおかげで、手のひらにしっくりとくる。機能に差別化を見出すのが難しくなってきている昨今のコンパクトデジタルカメラにおいて、触感というのは重要なポイント。加えて、今流行りの手ぶれブレ補正もついているので、鬼に金棒だ。
カラーは、ブラック、シルバー、ブラウンの3色展開。光沢を抑えたマットで高級感のある外観だが、特におすすめなのが新色のブラウン。男女問わない上品なカラーリングが魅力で、これからの季節にもぴったりだ。また、シンプルにまとめられた操作系にも好感が持てる。背面は3.0型の液晶モニターを中心に、縦一列にボタンが並ぶ構成。上部にはモードダイヤル、シャッターボタン、電源が右手側にまとめられ、左手側の余白部分は、美しいヘアライン仕上げが際立っている。"複雑すぎない"というのは、毎日使う道具には、大切なことだ。
日々の撮影を楽しくしてくれる機能も満載だ。個人的に気に入っているのが、電子水準器。建物や正面からの撮影など、水平や垂直をきっちり合わせたいときに、想像以上に電子水準器が活躍してくれる。もうひとつ、中判カメラのように、"ましかく"写真が撮れる、1:1モードも写真を撮る楽しみを倍増させてくれることだろう。
その他、広角28mmから200mmまでをカバーするズームレンズ、撮影シーンに合わせて選べる10種類のシーンモード、そして画素数は1,000万画素と、いずれもコンパクトカメラには充分すぎるスペックだ。
お出かけの際には、財布やケータイとともに、R10を忘れずに……。
リコーのデジタルカメラ
「撮影領域の拡大」というコンセプトのもと、時間や空間的な制約を超えた"撮影を楽しむための道具"として、充実したコンパクトデジタルカメラのラインナップを揃える。銀塩カメラ時代からプロに愛されてきた「GR」シリーズのデジタルカメラ「GR DIGITAL(現行モデルはGR DIGITAL II)」、広角24mmからのズームレンズを搭載した「GX200」などのプロフェッショナルモデルから、「R10」「R8」などのスタンダードモデルまで幅広い
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※コラム内の写真はすべて、R10を使用して撮影しました。
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