モノと丁寧に付き合い、"ミニマリスト"を目指すパンダ「おはぎ」さんがシンプルな暮らしをコミックとエッセイで紹介します(毎週木曜日更新予定)。

大好きなものに囲まれた生活

以前は大好きなものをたくさん持っていました。趣味のもの、おしゃれのもの、思い出のもの、生活に必要でもあるもの…上げると切りがないほどにたくさん! そんな大好きなものに囲まれている生活のはずなのに、ちっとも自分の部屋が好きではありませんでした。

以前の記事でも書いたように、片付けられないことにコンプレックスを持っていましたが、その片付いていない部屋自体にもコンプレックスがありました。物があふれて整理できてない状態が嫌になっているのに、「この部屋が気に入らないのはインテリアが悪いからだ! もっと素敵なものを買わないと!」とすら思っていました。

人を招ける部屋ではないので、予定が決まれば2日前から大掃除! 1室は物置状態で、どんどん荷物を詰め込んでいくだけの部屋までありました。そんな状態ででも「仕事が忙しいから」と、めんどくさい気持ちにそれらしい理由を付けて見ないフリをしていました。

常に視界に入ってくるコンプレックスたち

そんなコンプレックスの塊の部屋でしたが、生活をしていたので、もちろん仕事や用事がない間は基本的には部屋にいます。仕事から帰宅し、片付いていないリビングをみて余計に疲れがどっと襲ってくるような感覚がありました。常に視界にはその現実がありますが、その状態が普通だったので、どうにかしようという考えもあまり起こらないほど、私はその現状を見ないフリをしていました。

そうしてやり過ごしている自分に対しても無意識にうんざりしていたのでしょう。そんな部屋に住んでいた頃は、常に自己嫌悪と自信のなさに押しつぶされそうになっていました。

物を減らしたら部屋が好きになった

今は大好きなものはそれほど多く持っていません。以前のように大好きなものに囲まれてはいませんが、今の私の所有物で一番大好きなのは今住んでいる「部屋」です(賃貸なので、所有というと語弊がありますね)。

物を厳選したお陰で片付けは最小限になり、部屋はいつもきれいですし、まめに掃除もするようになりました。本当の意味でくつろげる部屋がとても好きだし、その状態を維持できる自分のことも好きになれました。

荷物の整理で手放したら二度と返ってこないものも、たくさん処分しました。とてもつらかったですが、変わりに今の生活を手に入れられたのだと思うと、本当によかったなと思っています。

「物が多いから片付けが苦手!」「愛着あるものばかりだから減らせない!」と思っている方、本当にその物が大事ですか? それを所有することによって、あなたの生活が圧迫されているかもしれません。一度冷静になって部屋の中を見渡してみてください。


おはぎ
物と丁寧につきあい、ミニマリストを目指すアラサーのパンダ。
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