【コラム】

年収300万円からでも貯まる貯蓄1,000万円への道

54 超カンタン! "作らない!?"作りおきおかず

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私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1,000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。

また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。要するに、お金のやりくりが上手なのです。ということは、そのやりくりの仕方をまねすれば、誰でも1,000万円貯めることが可能というわけです。是非今日からまねしてみてください。

作りおきおかずに手間がかかっては本末転倒

ここ1~2年、"作りおきおかず"がブームです。書店に行くと、料理本コーナーにその類の本が並んでいます。

人気のきっかけは、共働き夫婦や働くママが増えてきて、帰宅してから夕飯作りにかける時間と手間を短縮したいというニーズが高まってきたことにあります。そのニーズをキャッチした主婦層をターゲットとする雑誌、ムック本、料理本などが次々に取り上げるようになり、ブームへとつながっていったのだと思います。

"作りおきおかず"というのは、要するに常備菜のこと。お母さんがよく作っていた切り干し大根、ひじき煮、きんぴら、ぶどう豆……などで、箸休め的な「あと1品欲しいときにあるといいよね」というときのお助けだったり、お弁当のすき間を埋めるおかずだったりするものです。

"作らない作りおきおかず"とは?

かつては、どの家庭の冷蔵庫にも、何とな~く常備されているものでしたが、決して華やかな存在ではなく、夕飯のおかずとしても、お弁当のおかずとしても、完全に脇役でした。もともとは、夕飯作りのついでに、ちょこちょこっと作って、サブおかずになったり、お弁当のおかずになったり、翌日の夕飯にさりげな~く登場したり。

それが、雑誌などのメディアで取り上げられるようになってから、どんどん進化して、レシピもどんどん手が込んできました。そうなると、もはや、ついでにちょこちょこっと作れる域を超え、作りおきおかずを作るために、わざわざ時間を確保するように。

となると、仕事をもつ主婦やワーキングママの当初のニーズとズレてきます。週末の貴重な休みを潰して、作りおきおかずを作ることになります。はじめのうちこそは、「平日の夕飯作りをラクするための"先取り家事"」……と張り切っていたものの、そのうち「せっかくの週末が作りおきおかずのせいで休めない」「毎週末、作っていられない」ということにもなりかねます。作りおきおかずに手間と時間をかけすぎるのは本末転倒というわけです。

ツナ缶×コーン缶は何かと使える

そこでオススメしたいのが"作らない!?"作りおき。でも、あると何かと使えて、おうちごはんの助けになるものです。

まずは、ツナ缶とコーン缶を合わせるだけの作りおき。「ツナ&コーン」という市販の缶詰があるくらいですから、使い勝手の良さは立証済み。ツナ缶70g2缶とコーン缶600g1缶を混ぜ合わせておくだけです。

パンに乗せてケチャップとマヨネーズをかけて焼けば、ピザトースト風になり、朝食に最適。夕飯のサラダにトッピングしたり、お肉のソテーのつけ合わせにしたりしてもよし。ゆでたマカロニと会えれば、マカロニサラダに。ツナ缶もコーン缶も、そのまま食べられるので加熱する必要がありません。味もついているので、そのままでもOK。濃いめの味つけがお好みなら、塩やマヨネーズをプラスしましょう。

なにかと使えるツナ缶×コーン缶

そのとき安いきのこ類で"きのこミックス"を

しいたけ、しめじ、えのき、エリンギなどそのとき安いきのこで作る"きのこミックス"も、何かと使えます。みそ汁やスープの具、炒めてきのこソテー、ホイルの包み焼き、とり肉と一緒に炒めてもおいしいです。保存袋に入れて冷凍保存もできるので日持ちします。

安いきのこ類で"きのこミックス"

大豆の水煮で作りおきおかずを1品

大豆の水煮1袋(100円くらいで売ってます)、細切りにしたにんじん5㎝分、油揚げ1/2枚分、輪切りにしたちくわ1本分、だし醤油大さじ2、醤油大さじ1を鍋に入れフタをして、にんじんに火が通るまでに加熱します。材料を切る手間が少しかかりますが、これくらいは"作らない"範疇に。材料はそのままでも食べられるものばかりなので、加熱時間の短くて済みます。夕飯のサブおかずやお弁当のおかずに重宝します。

大豆の水煮で作りおき

以上は筆者のオススメですが、缶詰や手軽に手に入る食材で手をかけないでちゃっちゃっと作れる作りおきおかず、1品あるだけでも夕飯やお弁当などの手間がかなり違ってくるはずです。みなさんも上手に工夫して是非試してみてください。

<著者プロフィール>

村越克子
フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。

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インデックス

連載目次
第55回 実録! やっぱりあった「貯まる人」の共通点
第54回 超カンタン! "作らない!?"作りおきおかず
第53回 食費を上げるとお金が貯まる!?
第52回 老後のお金についてマジで考える
第51回 やっぱりあった! 貯まらない人に共通する行動パターン
第50回 安い、うまい、美肌効果も! 魚のカマの魅力
第49回 野菜をお得に買うなら地元の八百屋が一番
第48回 お金が貯まる冷蔵庫
第47回 スーパーの魚売り場はお得がいっぱい
第46回 タラレバ、だって、どうせ、でも……お金が貯まらない人は言い訳が多い
第45回 老後のお金不安をなくすために長く働ける備えをする
第44回 年間で貯められるお金を知る
第43回 家の中を掃除するとお金が貯まる
第42回 お金が貯まる朝習慣
第41回 レシートチェックでムダ買いをなくす
第40回 定年までに今からすべきこと
第39回 手間を省いた「作りかけ」で食費節約
第38回 「年末までの3カ月で10万円貯金」を確実に実現するための5つのテク
第37回 やめるだけで1,000万円貯まるテク
第36回 「グルメ懸賞」で食費を節約してもリッチな食卓
第35回 バランスのいい家計を目指す - あなたの家計の削りどころをチェック
第34回 1,000万円貯まる財布と貯まらない財布の違い
第33回 食材を捨てないための保存法、食べきり法
第32回 トレンドはまとめ買いよりバラ買い? - 食材を捨てない上手な買い方
第31回 マンネリしない献立の立て方
第30回 「作りかけおかず」で外食にストップ
第29回 献立はシンプルに、基本調味料はちょっといいものを
第28回 "貯金上手さん"に「多肉植物」を栽培している人が多い理由
第27回 1,000万円貯蓄に成功した人は、値段は高くても満足度の高いものを買う
第26回 1,000万円貯蓄を目指して、夢ノートをつくる
第25回 家計建て直しの第一歩は家の中を整えることから
第24回 年間でかかる出費をリストアップする
第23回 お金が貯まる人は"プチ・ミニマリスト"
第22回 今年こそ、"家計簿"をつけなければいけないワケ
第21回 「ストレスがあるとお金が貯まらない」って知ってますか!?
第20回 "おうちごはん"で1000万円貯蓄にまっしぐら!!--買い物はスーパーとの戦い!
第19回 "おうちごはん"で1000万円貯蓄にまっしぐら!!--注目の調味料・たれ・ソース(2)
第18回 "おうちごはん"で1000万円貯蓄にまっしぐら!!--おいしい魚を安く買う方法
第17回 "おうちごはん"で1000万円貯蓄にまっしぐら!!--注目の調味料・たれ・ソース(1)
第16回 "おうちごはん"で1000万円貯蓄にまっしぐら!!--最近のレトルトカレーはスゴイ!
第15回 "おうちごはん"で1000万円貯蓄にまっしぐら!!--食費節約のトレンド
第14回 自分の総貯蓄額を知っていますか?--「0円」でも大丈夫!!
第13回 貯めたお金は使う。貯蓄とは未来の自分が使うためのもの
第12回 "節約テク"だけではダメ!--マジでお金を貯めるなら、ライフスタイル転換を!
第11回 食費削減の王道"おうちごはん"成功への道--第二歩"食材保存"のイロハ
第10回 まずは外食を減らす--"おうちごはん"への第一歩とは!?
第9回 後悔先に立たず…逃してはいけない、人生の"貯めどき"
第8回 1000万円貯めるために、今すぐ"やめるべき"こと
第7回 1000万円貯まる人の6つの"共通点"
第6回 1000万円貯蓄の"勝負どころ"とは!?
第5回 あなたは、お金を捨てていませんか?
第4回 「特別出費」が曲者! - 家計を"年間"で把握しなければいけないワケ
第3回 あなたの"本当に欲しいもの"はなんですか?
第2回 「月収=自由に使えるお金」ではありません
第1回 「あればあるだけ使ってしまう」人ほど貯められる!?

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