私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。要するに、お金のやりくりが上手なのです。ということは、そのやりくりの仕方を真似すれば、誰でも1000万円貯めることが可能というわけです。ぜひ今日から真似してみてください。

今、していることをやめるだけで、お金が貯まる

前回は、「1000万円貯まる人の6つの"共通点"」をテーマにしましたが、今回は「これを続けていてはお金は貯まらないのでやめるべきこと」についてお話します。

1000万円貯めるための6つの"共通点"、つまり「やるべきこと」は、新しく何かを始めなくてはならないので、その分、ハードルが高いこともありますが、その点、「やめるべきこと」の方が簡単なはず。とはいうものの、長年の習慣になっていることは、なかなかやめられないこともあります。まずは、ムリなくやめられそうなことからトライしてみてください。

日用品の買いだめをやめる

貯まらない人は、必ずしも節約に無関心というわけではありません。むしろ1円でも安い物を買おうとスーパーのチラシをチェックしたり、スーパーをはしごしたり。一般に、貯まらない人は特売に弱いもの。ドラッグストアでシャンプーやトイレットペーパーなどの日用品が安く売っていると「どうせ使うものだし」とか「腐るものじゃないし」と買わずにいられません。日用品費の今月の予算内で買う分にはいいのですが、特売品のまとめ買いで予算が崩れるようでは本末転倒です。

帰宅したらすぐテレビをつけるのをやめる

帰宅してリビングに入ると、なにはさておきテレビをつけることが習慣になっていませんか? その後、ずっとつけっぱなしになり、テレビをBGMにするのは電気代のムダ。水道・光熱費の節約は、必死になるとストレスがたまるので、カリカリ節約する必要はありませんが、帰宅してすぐテレビをつけるのをやめるくらいの節電はやってみましょう。

時間帯を気にせずATMを利用するのをやめる

貯め下手さんは、お金の管理が苦手なので、今お財布にいくら入っているか把握していないもの。それで手持ちのお金が急に足りなくなり、慌ててATMでお金を下ろすことも。大手銀行の場合、預金残高が一定額以上あることや、提携クレジットカードへの加入など一定の条件を満たしていれば、時間外手数料が無料になるサービスを実施しているので、チェックしてみましょう。自分の金を、自分でおろすのに、手数料を払う……なんてことをしていると、いつまで経ってもお金は貯まりません。

もったいないからとエアコンをつけたり、消したりするのをやめる

今年も猛暑も猛暑になりそう。エアコンをつけっぱなしにすると「電気代がかかりそう」と思い、こまめにスイッチをON・OFFした方が節電になると考えがちです。ところが、実は、適正温度(冷房は28℃以上、暖房は20度以下)でつけっぱなしにしている方が節電になるのです。エアコンはスイッチをONにした立ち上がりの時に電力を多く使うからです。こまめにつけたり、消したりはやめましょう。

用もないのにコンビニに寄るのをやめる

会社帰りになんとなくコンビニに寄るのが、習慣になっていませんか? コンビニというのはよくできたもので、駅前や帰宅途中の道に必ずといっていいほど存在するものです。それで、ついフラ~リと寄ってしまうもの。寄れば、ペットボトル飲料やお菓子を買ってしまいます。「○○を買う」という買い物目的がないときに、コンビニに寄る習慣をやめましょう。コンビニの誘惑に弱い人は、コンビニの前を通らないように、帰り道をちょっと変更してもいいかもしれません。

(※写真画像は本文とは関係ありません)

<著者プロフィール>

村越克子

フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。