連載コラム『年収350万円で200万円貯めた! 元会社員の節約術』は、若くしてお金を貯めるにはどうすればよいかについて、執筆者の美月小夜(みづきさよ)氏が自身の実体験に基づき、"究極の節約術"を伝授します。


新居への引っ越しに向けて着々と準備をすすめていくと、どうしても避けて通れないのがお金の話。私には贅沢過ぎるくらいの物件にプラスして、生活がしやすいようにリフォームをしたことで、私の預金残高はイエローゾーンに突入していました。そして忘れてはいけない出産費用にレッドゾーンも見えてきました。これだけ出費のオンパレードとなると、計画性があるのかないのか自分でも正直わからなくなります。一つ言えることは、何とかなっています。その理由としては、引っ越し費用、家具・家電の購入をできるだけ安くなるようにあの手この手を使ったためです。

引っ越し費用は全て夫持ちということで、おサイフが別になっている私としては正直どれだけお金がかかっても知ったことではないのですが、夫は私以上におサイフが辛いことになっていると容易に予想できますので、できるだけ安く引っ越しができるように見積もりを取ってもらうことにしました。

結婚して物が増えたことと、産後間もない引っ越しのため、梱包から荷ほどきまでを全てお任せするものにしました。荷物がたくさんあるので、梱包2日、引っ越し・荷ほどきで2日の計4日という大がかりなものになります。当然、見積もり金額も相当なものが提示されました。そこで、"夫婦劇場"の始まりです。

夫婦で、「他社さんと比べると高いわね…」といった内容の会話をして、渋い顔をして値下げ交渉に突入します。すると、なんということでしょう、事前に打ち合わせもせずに息がぴったりの二人。見事な連携プレーで、20万円以上の値下げに成功! やればできるものです。ちなみに他社の見積もりは取っていませんでした。そんな面倒なことはしてられません。20万円以上の値下げになっても、手抜きをされることもなく大満足の引っ越しをすることができました。どの業者であるかをこの場で明かすことはできませんが、とても有名な引っ越し業者であることは間違いありません。

次は家具・家電の購入です。以前のマンションから持っていくことを決めていた家具・家電は、電子レンジ、炊飯器、掃除機。家具は箪笥と収納家具数点。他は親族にあげました。新たに購入した家電は、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、照明。家具はソファ、カーテン、ダイニングセットです。

家電は家電量販店で、型落ち製品&展示品を狙って購入し、値引き交渉とポイントアップ交渉に加えて有料ケーブル類は全ておまけしてもらいました。照明器具はインターネットで調べて価格と見た目を重視して購入+取り付けは自分たちでしました。カーテンも前回のマンション購入時の経験を生かして、安くオーダーできるショップに依頼して作成してもらい、自分達で取り付けました。取り付ける際の脚立は管理組合から借りることができたのでタダでした。

このようにして書くと結構簡単そうですが、私のお腹には今にも産まれそうな子どもがいました。そんな中での出産前に新居の掃除、カーテンや照明器具の設置のお手伝いは正直ハードでした。

徐々に完成されつつある新居を見ていると、ふとアパートで過ごしていた自分が思い出されます。狭くて日当たりが悪く、壁が薄いアパートから一生懸命に節約をして頭金を貯めてマンションを購入。そこが"終の棲家"になると思いきや、結婚後に、更にグレードが上がったマンションへ移り住むことになるなんて、アパート時代には考えられないくらい私にとって夢のような生活です。人生はどう転ぶかわからないものですが、お金で好転させることができるものであるならば、ここぞという場面で出せるお金と潔さが大切なのかなと思いました。

そして私には更なる一大イベントが待ち受けていました。それは、出産&子育てです。次回からは子育て編になります。

(※画像は本文とは関係ありません)