連載コラム『年収350万円で200万円貯めた! 元会社員の節約術』は、若くしてお金をお貯めるにはどうすればよいかについて、執筆者の美月小夜(みづきさよ)氏が自身の実体験に基づき、"究極の節約術"を伝授します。


バイト先をクビになった私はこれからどうしようと不安でした。蓄えはほとんど無く、改めて貯蓄の大切さを身をもって感じていました。

「このままではいけない。けれどもどう行動したらよいのかがわからない。今更正社員で働けるのだろうか?」

いつしか心の底に安定したい。という気持ちが日に日に大きくなってきました。

幸いなことに、仕事は働いていた料理店がチェーン店だったので、数日後には私が辞めたことを知った他店舗の店長から誘われ、異動という形で数日後には働けることになりました。そちらの店舗の方が、規模も大きく、アルバイトの方も多く、また年齢もほとんど変わらないひとばかり、みんなともすぐに友達になり、「やっぱりこのままでもいいかな?」とも思いました。

ですが、やはり将来のことを考えるとこのままではいけない、と悶々としていました。そして、この状況は正社員になるまでのつなぎと割り切ることにしました。

楽しいバイト生活の中で、なかなかそこから抜けることができませんでしたが、散歩をしていてふと目にした素敵な住宅を見て、「私もいつかはこんなに素敵な家に家族と住めたらいいな」と思うようになりました。それから少しずつお金に対して興味を持つことになり、マネー誌を買って読むようになりました。

初めは、マネー誌に書いてあることがよく分からなかったのですが、何度も何度もそのマネー誌をボロボロになるまで読んでいったら、少しずつですが理解ができるようになってきました。そしてまた、そのマネー誌で紹介されている金融商品を勉強のために少しずつ買うようになりました。そしてまた、人生のいろいろな場面で、ある程度のまとまったお金が必要であることも知りました。

住宅を購入するなら頭金として物件の2~3割、目安は1,000万円。今まで10万円を貯めるのが精一杯だった私にとって、気が遠くなるような数字です。しかし、22歳の私には"若さ"がある。時間を掛ければきっと30歳までには住宅購入の頭金が貯まると考えていました。

その当時の私の人生計画表によると、28歳で結婚、30歳で住宅購入となっていましたが、具体的な目標金額までは書かれていませんでした。しかし、漠然とでも将来へ目を向けるようになっていました。そしてお金を貯めたいなら、毎月定額を積み立てることが大切で、しかも給料が入ったら無かったものとして、先取りすることがコツであることも分かりました。

早速毎月1万円ずつ積み立てることにしました。目標に向けて一歩ずつ歩き出せた自分に嬉しくなった瞬間でした。

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