「いいな」と思う男性とお食事にいけたとしても、なぜか恋愛に発展しない。どうせ私には女としての魅力がないから、無理なのかなぁ……

と、デートのたびに諦めと自己嫌悪と劣等感に苛まれているあなた。

大丈夫です。あなたにはまだできることがあります。あなたが男性から恋愛対象として選ばれるようになるには、「2つの決定打」を持てばいいのです。

例えば、あなたがちょっと最近太ってきたから、痩せたいなとエステサロンを探しているとしましょう。どこのサロンに行くかをどうやって決めますか? お腹周りが気になっているとしたら、「お腹痩せ」させてくれそうなサロンを選びますよね。他にも駅から近い、お値段が手頃、サロンの雰囲気が素敵、評判が良いなどいろいろな判断材料を元に比較・検討して、決めるのではないでしょうか?

あなたのココロがそのサロンに動いたのは、「お腹痩せしたい」というあなたの欲求や痩せたいという悩みを解消してくれたからですね。

恋愛も同じです。彼があなたから「恋愛」を通して欲しいと思っているものがもらえる。他のだれでもない「この女性から」得られるんだ! となれば、ココロは動き、恋愛へと発展します。

男性が欲しい「恋愛の報酬」与えていますか?

私たちは自分の行動の結果、得られる報酬が最大になるように行動すると「社会的交換理論」で証明されています。つまり、あなたがどんなに素晴らしい女性なのかという情報よりも、あなたと恋愛する方が、他の人と恋愛するよりも多く報酬が得られると感じられれば、恋人として選ばれます。

人が恋愛に望むことは、次の3つです。自己拡大・自己承認・親和欲求。簡単にいうと、世界が広がって自分が成長し、自分の価値観が正しいと確認でき、一緒にいる安心感を得られる存在が欲しいのです。

これらの欲求を、次の3つの報酬材料を使って、彼に手渡していきましょう。心理的財・サービスや情報財・満足感を彼に会話を通して渡していけるといいですね。

例えば、彼が「僕ね、カフェ巡りが好きで、こないだ日本橋に良いカフェみつけたんだよね。そこのケーキがね~~」と話した時に、あなたならどう話を続けますか?

例1:「カフェ巡り、いいですね。私も散歩しながらカフェを見つけるの好きです。日本橋のどこらへんですか? 」

例2「カフェ巡り楽しそうですね。お話を聞いていたら、その日本橋のカフェのケーキがとっても気になってきました。今度一緒にいきたいな」

2回目のない女性に共通するのは、例1の対応です。共通点があることを強調するのはいいのですが、それで終わりです。

比べて例2の女性は、カフェ巡りという趣味を楽しそうな趣味だと承認して、あなたの話が上手だから、ケーキを食べに行きたくなったと彼の能力を拡大し、一緒に行きたいと親和欲求を刺激しています。さらに言うと、自分の行きたいところに興味を示し行ってくれ、二人でいろいろ成長していけそうだとの期待感も持たせることができています。

ほんのちょっとの差ですが、報酬量の差がついてしまいます。

他のだれでもない「あなた」と恋愛したいと思わせるには?

さらに、ダメ押しの決定打「他のだれでもないあなたから欲しい」という、代替不可能性を承認欲求に乗せて、報酬を渡していきます。

私たちには自己評価維持モデルといって、簡単にいうと「素晴らしい自分を確認していたい」という心の働きがあります。この確認ができる相手とただ承認されるよりも、親しくなるとも言われているくらいです。

そこで、会話の中で、彼のものの見方や考え方が現れたら、そこをキャッチして同じだねという表現で、自己評価維持の確認を伝えます。

「お酒好きなんだ、同じだね」
「白身魚が好きなんだ、同じだね」

こういった浅い共通項では恋に発展することはありません。私たちが確認したいのは、ものの見方や考え方を肯定されること、そして同じであれば一緒にいる限り、評価が永遠に続くという、自己の安定にもつながる報酬です。

「カフェ巡りのどんなところが好きなの? 」と聞いて「一人の時間を美味しいもの・素敵な空間に囲まれて、新しい発見を手軽にできて楽しいからかなぁ」

こんな答えが返ってきたらチャンスです。

「たしかに、冒険と癒やしを両方体験できるって私もワクワクする。私もねそういう意味で、京都旅行が好きなのかもしれない」

これで上っ面の自己評価維持でなく、深い価値観レベルでの自己評価維持ができる相手に昇格。他の誰でもない「あなた」を選びたくなるのは時間の問題ですね。

決定打を意識しながらデートを重ねていけば、恋愛に発展しますよ!

※画像は本文と関係ありません


<著者プロフィール>
塚越友子
東京女子大学大学院卒業後、編集プロダクション、大手企業の広報室長をへて、銀座ホステスに転身。相手の欲求を察知し感情を満たす接客話法で、男女問わず良好な人間関係を築くためのコツを見つけ出し、No.1となる。現在は、大学院での専門性と銀座の経験から、誰もが抱える孤独と不安を解決することで、より良い人生を歩んでもらうよう、感情と人付き合いの悩みを専門に援助を行っている。

ナカイの窓(日テレ)TVレギュラー出演・新聞・雑誌などメディアでも活躍中。著書の代表作は「昼間は心理カウンセラー銀座NO.1ホステスの心をつかむ話し方」(こう書房)がある。

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