レノボ・ジャパンが「YOGA」シリーズの刷新に伴い、東京・六本木のミッドタウンで発表イベントを開催した。ロンドンで開催されたワールドワイド向けのイベントから一夜明けた平日のランチタイムに、複合ビルの屋外スペースを借り切っての開催だ。「YOGA」を連想させるダンスパフォーマンスで始まったイベントには、ゲストとしてタレントの小島瑠璃子さんも登場、行き交う人々の注目を集めていた。

発表されたのは13.3型スクリーンのCore M搭載パソコン「YOGA 3 Pro」、そして、8型、10型スクリーンの「YOGA Tablet 2」(Android)、「YOGA Tablet 2 with Windows」、また、13.3型スクリーンのプレミアムAndroidタブレット「Yoga Tablet 2 Pro」だ。一部の機種をのぞきSIMフリーLTE版の発売も予告されている。

Core MやAtomをベースに、AndroidだけでなくWindowsモデルも、画面のサイズや解像度も様々で、多彩なYOGAラインナップが登場した

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イベントでステージに登場したレノボ・ジャパン 執行役員専務の留目真伸氏は、新興国でも先進国でも受け入れられているレノボの強みはイノベーションそのものであり、最先端のテクノロジーにとどまることなく、コンピューターと人との関係性の本質を探究していくとし、生活に欠かせないコンピュータをアピールした。そして、家の中から外へと、コンピューターを使う場所が広がっていることを指摘、かつてのように、コンピュータを使うことが主目的ではなく、今は、何かをするためにコンピュータを使うようになったからこそ、その変化に対応するためにYOGAスタイルを提案すると述べ、変化していく状況に対応する筐体を持ち、人間の一部であるかのように使えるパソコンとしてのYOGAを紹介した。

留目氏によれば、パソコンのマーケティングは大きな転機を迎えているという。かつてのようにマスマーケティングをしているだけでは誰にも振り向いてもらえない時代であり、そんななかで、人から人へと伝わるコミュニケーションの中で商品のよさをアピールしていかなければならないようだ。大新聞に全面広告を出したり、テレビスポットを打つ予算があれば、そのコストで、もっと工夫したイベントやSNSでの活動ができるはずだとも。以前、ここで紹介したレノボの海の家などはその一環としてのマーケティング活動だ。

レノボ・ジャパン 執行役員専務の留目真伸氏

レノボは行動する人をサポートする会社でありたいとし、そのことをスノボゲレンデや海水浴場で表現してきた。今回もご多分にもれず、10/31に渋谷の街のハロウィンをジャックする「Lenovo Presents SHIBUYA HALLOWEEN 2014」(シブハロ2014)を展開する。

主要な渋谷のポイントとして渋谷109、PARCOに特設ステージを設置、さらに、夜は夜で主要なクラブ10箇所、それぞれにスペシャルゲストなどを招いてYOGAの存在をアピールするということだ。詳細は、レノボのTwitterアカウントフェイスブックなどを参照してほしい。

実際、今のパソコンは、その存在自体があまりにも普通になりすぎて、人々の興味をひく対象ではなくなりつつもある。冷蔵庫やエアコンの新製品が出ても、誰にも響かないのと同じような状況になってきているわけだ。製品そのものにどんなに魅力があったとしても、クチコミを起こすきっかけは必要だ。いわばロングテール的といってもいいレノボのこうした活動は、どのようなムーブメントを起こすのか。すぐに結果が出るものではないが実に興味深い。そのなりゆきを見守りたい。

(山田祥平 http://twitter.com/syohei/ @syohei)