オシキャットの子猫

毛色は実にさまざま

■オシキャットの歴史
野性味あふれるルックスがりりしいオシキャットは、アメリカを原産とする短毛種で、アビシニアン、シャム、アメリカンショートヘアを交配することによって誕生しました、

1964年、ミシガン州バークレーのブリーダーがアビシニアンのポイントカラーを持ったシャムを作ろうと試み、アビシニアンとシャムを掛け合わせました。誕生した子猫たちはアビシニアンの特徴を受け継いだものでしたが、2代目の子どもの中に、美しいスポット(斑点)模様を持つものがありました。

トンガと名付けられたこのオス猫は、斑点模様の美しい山猫「オセロット(Ocelot)」にちなみ、「オシキャット(Ocicat)」の愛称で呼ばれることになります。トンガ自身は去勢されますが、トンガの親猫はその後も同様の特徴のある子猫たちを産み、それが今日のオシキャットの基礎となりました。

以降、他のブリーダーたちの協力もあり、アメリカンショートヘアと交配させることで体形は大きく、やや丸みを帯びてがっしりとしたものとなります。毛色にはシルバーが加わり、現在のかたちに固定され、1965年にキャットショーに出品。その後、さらに血統の管理が行われ、1978年に公認されました。

■オシキャットの特徴と性格
オシキャットの名は野生の猫に由来しますが、野生の血は入っておらず、そのスポット模様も人為的に計画されたものです。中型から大型の、均整のとれた引き締まったボディーを持ち、抜群の運動神経を誇ります。

被毛は柔らかで光沢があり、ボディー全体にスポット模様が入ります。毛色はブラウン、シルバーなど12色が認められています。

「クーガーフェース」と呼ばれる野性的なルックスに似ず、家猫を交配して作られた品種ゆえに、とても飼いやすく、ペット向きの猫です。性格はとても明朗で、賢く穏やか。時に「犬のよう」とも評されるほどに、外交的かつ友好的です。

■飼うなら…
とても活発で遊び好きな猫ですので、たくさん運動できる環境を整えてあげましょう。甘えん坊で、常に人とのふれあいを求める傾向がありますので、頻繁なスキンシップを心掛けましょう。長時間一人にしておくと、精神的に不安定になることがあります。

スポットの維持のために、日に1~2度は毛並みを整えてあげてください。運動量が豊富なので、食事は高タンパク、高カロリーなものが必要です。

■画像提供元
ペットショップ「COO&RIKU」