日本の約5倍の国土を持つインドネシア。多民族国家であり、独特の文化を形成している。また、宗教の信仰が義務付けられているため食文化も多様なのが特徴だ。インドネシアの朝は早く、市場は暗い内からにぎわい始め、学校の授業も7時くらいから始まるそうだ。

「ナシ・チャンプル」は朝食の定番

自由に盛って栄養満点

そんなインドネシアの朝食は、まとめて栄養がとれる「ナシ・チャンプル」が定番。ナシとはご飯のことで、チャンプルとは「混合した」という意味。つまり、ご飯といろいろなおかずを一皿に盛った料理がナシ・チャンプルなのだ。市場で買った食材で、朝、お母さんたちがおかずを作り、自分たちで好きに盛って食べる。これがインドネシアの朝食の定番だ。

ワルンで好きなおかずを選び、自分好みのナシ・チャンプルを作る

また、ナシ・チャンプルは街中にあるワルンと呼ばれる食堂でも食べられる。ショーケースから好きなおかずを選んでご飯と一緒に盛ってもらうスタイルが一般的で、店ごとにおかずの種類や味付けが違うので好みのものを見つけるのも楽しい。

おかゆにニンニクや鶏肉も!?

「ブブール」と呼ばれるお粥は、朝食やおやつによく食べられている。日本のお粥はシンプルなものが主流だが、インドネシアのものは炒ったピーナッツやニンニク、鶏肉などをトッピングする。ボリュームも出て、ちょっとした小腹を満たすのに最適な料理だ。

「ブブール」と呼ばれるお粥は、朝食のみならずおやつとしても登場

現地の人々は、ブブールを「カキリマ」という移動式の屋台で買うことが多いそう。店先で食べることもできれば、持ち帰り用に包んでもらうこともできる。カキリマではブブールだけでなく、「バッソ(肉団子のスープ)」や「ソト・アヤム(鶏肉のスープ)」などさまざまな種類の食べものを買うことができる。見かけた際には、一度挑戦してみてはいかがだろうか。

「ソト・アヤム(鶏肉のスープ)」

「バッソ(肉団子のスープ)」

スパイシーな料理が多いインドネシア。現地の人々はピリッとした料理で目をさまし、1日のパワーチャージをしているのかもしれない。食堂や屋台など、旅行者でも楽しみやすいメニューが多いので訪れたらぜひ一度ご賞味あれ。

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