【コラム】
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今回のアルクセミナーで講師を務められた松本秀幸氏 |
11月20日にアルク主催「英語リスリング学習に役立つiPhone活用術」がアップルストア銀座で行われた。
内容は「iPhoneだからできるリスニングアップ術」として「iPhone英語勉強法」の著者である松本秀幸氏の講演と、「アルクのアプリ紹介」としてアルクの福江友樹氏の講演の2部構成だった。
私自身iPhoneは買ってはみたものの、Podcastを聞くくらいしか最近は英語学習に活用していないので新たな刺激を得るために聴講した。
松本さんからはリスニングの学習法と、おすすめのiPhoneアプリとPodcastが紹介された。
リスニング学習法としては、短い文の精聴、長い文章の多聴、そして復習して定着の3段階でトレーニングするのが良いとされた。
iPhoneを使えばいつでもどこでもリスニングの学習ができるので効果的である。良いアプリの選び方としては「音声と文字を同時に学べること」「再生速度を変えられること」「リピート機能があること」「音声の録音が可能」「辞書を調べられる」「履歴機能」などがあると望ましいとされた。ちなみに電子辞書に履歴機能がついているものがあるが、自分が一度調べた単語を履歴機能で再確認するのは良い習慣ということだ。
おすすめiPhoneアプリとしては、リスニングのためのツールとして、iPod(無料)、LinguaJacketFree(無料)、SpeedUp(350円)、英語聴き取りプレーヤー(115円)が紹介された。これらは手持ちの音声素材を再生時に速度を変えたり、数秒間戻ったり、AB間リピートをしたりといった機能を提供する。
iPodは2倍速と0.5倍速、30秒戻ることができる。LinguaJacketFreeでは1.8秒/4秒/7秒の巻き戻しとAB間リピートができる。SpeedUpはSpeedUpLiteという無料版があったのでこれを試してみたが0.5倍 - 2.5倍速に可変で、巻き戻し時間も細かく設定可能だ。
これらのツールは音声を精聴する有用なツールだ。従来のMP3プレーヤーではこのような英語学習に便利な機能がなく、カセットテープの時代を懐かしんだものだが、iPhoneを使えば自由自在に音声素材をしゃぶり尽くせるというわけだ。
次に学習用のおすすめアプリとして、究極の英語リスニング(1,200円)、iDailyPro(今なら230円)、Audiobookが紹介された。これらは上記のツールに音声素材もついていると思えばよい。
iDailyProはVOA(Voice of America)という放送局のSpecial Englishという英語学習者向けの放送を教材にしている。毎日最新のニュースがダウンロードされ、単語をYahooや自分がiPhoneにインストールしてある辞書ですぐに調べたりできるのでおすすめということだ。
Audiobookについては松本さんは最近はこれと原書を読むことしか英語学習はやっていないという。自分に興味のある洋書をAudiobookで聞いたりするのもいいかもしれない。私自身はなかなか取り組めていないが。
おすすめPodcastとして、Gaba G Style English、TOEIC English Upgrader、Business English Studyが紹介された。あとの2つはサイトからPDFが入手可能ということで文字と音声の両方で学習することができる。一般にPodcastは聞き流すことが多いのでスクリプトが入手できる番組は貴重だ。Gaba G Style Englishは初めて見たが動画の番組でテレビみたいだった。
引き続き、アルクの福江友樹氏からアルクのiPhoneアプリの紹介が行われた。アルクは語学学習用アプリを53も出しているという。今回のおすすめは、究極の英語リスニング シリーズ(1,200円)、日本人は英語のここが聞き取れない(1,200円)、オバマの英語(450円)の3つである。
まずは松本さんもおすすめの究極の英語リスニングであるが、語彙のレベルが1000/2000/3000のものが、それぞれVol.1/2/3として販売されている。各アプリの中でスピードが3段階収録されているので、自分に合ったレベルの素材を使って学習できるのが特長だ。
学習法としては、まずは英語のみ聞く→次に英文を見る→(次に日本文を見てもよい)、これを繰り返す。最後に全体を聞くといいらしい。
映画を使った学習法では、まず字幕なしで見る。次に英文字幕で見る。ここで英文字幕と映像だけから内容を理解するようにする。映像の文脈を参考にしながら英語を英語のまま理解するのが良いという。日本語字幕は意訳されることがあるので英語学習としては不適切なことがあるそうだ。
2つ目のアプリは、日本人は英語のここが聞き取れない - これはディクテーションのアプリ。会場で実際にやってみたが見事に間違えた。これまでアルクが収集したデータから日本人が間違えやすい部分が取り上げられている。ディクテーションは普通にやるとつらい作業なのだが、このアプリでやれば重要箇所を効率的に学習できそうだ。
最後のオバマの英語はオバマ大統領の就任演説を収録されたアプリである。実際に購入してみたが、好きな部分からの再生ができたり、和訳を自在に表示させたりと工夫されており、演説についてのコラムなどもあり、オバマファンは試してみるのも良いだろう。
福江氏はまとめとして、
という3つを挙げられた。
英語というとペラペラ話すことを目指しがちだが、リスニングができないと会話にはならない。リスニングは1人でも学習できるので今回紹介されたiPhoneアプリで取り組んでいきたいものだ。
たまにこういうセミナーを聞くのはモチベーション維持には効果的だ。
著者紹介
本多義則 (Yoshinori Honda)
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日立製作所勤務のIT系研究者。10年前に趣味と実益を兼ねて英語学習を再開以来、アナログからデジタルまであらゆるツールを駆使して英語学習に励んでいる。職場では「英語ができる男」と見られているが、実はそうでもない真の実力との差を埋めるべく、英語学習をやめられなくなっている。休みの日の朝は英語のメルマガ執筆にいそしむのが習慣。取得した英語関連の資格は、英検1級、TOEIC955(瞬間最大風速)、通訳案内士(英語)。座右の銘は「あきらめない限り必ず伸びる」。著書に『伸ばしたい!英語力―あきらめない限り必ず伸びる
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