【コラム】
今回は最近発表された新しいTOEIC講座「AGOS TOEIC パワーアップ 600+」を紹介しよう。
本連載でも過去にTOEICのスコアアップについての実践的学習法を紹介してきた。実に、TOEIC向けの学習には言いようのない魅力がある。問題の解法を学ぶと、驚くほど簡単に正解を導くことができるのが快感だ。ちょうど受験勉強をしていて目標に向かってゴリゴリと勉強するような、そんな雰囲気がある。
私も長い間TOEIC対策に熱中してきた。ただし今ではTOEIC対策には否定的な態度を取っている。過去の本コラム(第11回)で、TOEICの問題を日本語に翻訳して聞いたら驚くほど簡単な内容であることがわかる動画を紹介した。あれがショックだった。もし、本物のTOEICのレベルがあの動画の日本語と同じだとすると、あの程度の問題をわざわざテクニックで解くことに、どれほどの意味があるというのか。英語力がアップしなくてもいいから、TOEICスコアをアップさせたいというのか。
実はそういう人は確実にいる。最近、楽天やファーストリテイリングというグローバル事業展開をしている会社で英語を社内公用語にしていくというニュースが日本中を騒がせた。このような会社でもTOEIC何点以上というのが指標として課されるに違いない。そんな目標が定められた以上、会社に勤める人はとりあえずTOEICのスコアを上げないことには話にならない。大変な時代になったものである。
このような現実を踏まえると、英語力の向上は後でいいから、TOEICのスコアをまずは上げたいという人は案外多いのかもしれない。はい、わかりました。では手っ取り早くTOEICスコアを上げちゃいましょう。なに、TOEICもテストに過ぎない。あらゆるテストには傾向と対策が必ずある。それを学べばぐっとスコアは上がる。
ということで、今回紹介するのはN-AcademyというネットスクールのTOEIC対策講座「AGOS TOEIC パワーアップ 600+」。スコア600を目指すコースだ。アゴス・ジャパンという、MBAなどの留学向けの試験対策指導に20年間の実績を持つ会社が開発したものである。TOEICスコアアップも留学試験と同じように通過点と捕らえて効率的にクリアし、その先にあるそれぞれの人の真の目標へ向かっていきましょう、という雰囲気のある講座だ。
講座の内容だが、PCのブラウザから講座のサイトにログイン後、ビデオ講座でTOEICの各パートの攻略法を学び、演習問題を解き、その解説ビデオを見るという形式である。
いくつかの講義ビデオを見てみたが、さすがにビデオというものはテキストを読むだけとは違って頭に入ってきやすい。これがビデオ講義の大きな特徴で、本で勉強するのとは確実に理解度が違う。真剣に講義を受けていると、TOEIC対策の日々を思い出し、またハマってみようかな……という誘惑が頭をよぎる。
講座の構成をPart 1 写真描写問題のビデオ講義を例に説明しよう。Part 1は3つのStrategy、つまり3つの攻略法からなっている。
ここまでで、PART 1の写真描写問題の攻略法を3つ学んだことになる。
演習問題解説ビデオの長さはそれぞれ4分ずつくらいだ。PART 1全体では連続して受講すると1時間かからない程度で終えることができる。
このように、攻略法解説→演習→演習解説を繰り返すことにより、着実にTOEIC各PARTの攻略法をマスターできる仕組みとなっている。
Part 5に至ってはStrategyが8つあるのでマスターするのは容易ではないかもしれない。Part 5は文法知識で回答を絞り込むので、Strategyが多くなってしまうのだろう。しかし、600点を目標とするならばすべてをマスターする必要はない。
ビデオ講義は合計12時間分はいっている。受講期間は開始後60日間なので、毎日少しずつ勉強できる。繰り返し見ることができるのもビデオ講義の特長といえる。ライブの授業で1回きりしか聞けないのとは対照的である。
本講座をやりはじめると最初に出てくるのが、実は、あのSmart.fmなのだ。Smart.fmというと本コラムの最初の回で取り上げたボキャブラリー対策サイトである。「AGOS TOEIC パワーアップ 600+」ではSmart.fmとタイアップしてボキャブラリ増強はSmart.fmで行うことになっている。TOEIC対策は攻略法だけではダメで、基本単語はマスターしておく必要がやはりあるということか。
受講料は通常価格で2万1,000円だが、キャンペーンで2010年9月30日までは1万4,700円となっている。TOEICに燃えている人は検討してみてはいかがだろうか。
著者紹介
本多義則 (Yoshinori Honda)
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日立製作所勤務のIT系研究者。10年前に趣味と実益を兼ねて英語学習を再開以来、アナログからデジタルまであらゆるツールを駆使して英語学習に励んでいる。職場では「英語ができる男」と見られているが、実はそうでもない真の実力との差を埋めるべく、英語学習をやめられなくなっている。休みの日の朝は英語のメルマガ執筆にいそしむのが習慣。取得した英語関連の資格は、英検1級、TOEIC955(瞬間最大風速)、通訳案内士(英語)。座右の銘は「あきらめない限り必ず伸びる」。著書に『伸ばしたい!英語力―あきらめない限り必ず伸びる
』
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