【コラム】

ちょこっと便利がすごくスキ

3 読みにくいけれどいい人です 「IrfanView32」

    檀原由香子  [2001/10/29]

    こんにちは。自堕落な大学生のダンバラです。前期は1日1コマぐらいの堕落っぷりだったけれども、後期に入ってからは比較的授業にきちんと出ています。バブルがはじけたせいか、今の学生は昔よりよく授業に出ているらしいです。でも、周りを見れば、途中から机に沈没してしまったり、ジャンプを取り出したり、たまに真面目にノートをとっているかと思いきや実は家庭教師の予習だったりなんてザラなこと。もう見慣れたシーンだけれど、ふと「大学ってくさってる。」といっちょまえに思ったりします。

    法律ってきちんと勉強すればおもしろいんだろうけど、いまいちやる気が出ないのは、用語が難しすぎてとっつきにくいというのがひとつの理由だと思います。たとえばよくネタとして出される「欠缺」。これは「ケンケツ」と読みます。「ケンケツ」ですよ? 違うでしょう。どう考えても「ケツケツ」でしょう。

    今「ケンケツ」で変換してみたら「献血」が出てきちゃいました。それでしかたなく「ケツ」→「欠」、「ケツ」→「缺」と一文字ずつクリアしました。「缺」はわざわざマウスでドラッグして出しました。まったく、いらだちを隠しきれません。IMEの辞書内でさえ標準で存在しない単語を、どうして法律の世界の中では当たり前に使うことができるものか。いやできまい(反語)。私はどうしてもこの文字を見たら反射的に「ケツケツ」って思ってしまい、若い娘にあるまじき想像をしてしまうんですけど、幸いそれを口に出す機会がないので、今のところ赤っ恥をかかずにすんでいます。

    「欠缺」って言うくらいだったら、素直に「欠けてる」って言えばいいの。インテリぶりおって。と思うけれど、小学生が「薔薇」と書けて得意がるみたいに、「限られた一部の人だけ知ってる合い言葉」を知っていることで特権意識が生まれて、それでさらにその世界にのめりこめるっていうメリットもあるから、あながち文句ばっかりも言えないですね。実際、私も読めてちょっとうれしいし。

    そういえば心の中でつい読んでしまう言葉でかなり困るのが、トラックの側面に逆向きに書いてある文字。「キムラヤのパン」の「ンパのラヤムキ」ぐらいだったら何とか許せる範囲内なんですけど、「スジャータ」の逆だけはいただけません。「ターャジス」って、心の中で、どうしても無理して読んでしまうんです。でも「ターャジス」って読むの、いくら心内語とはいえつらいです。やりきれないです。今では道で「褐色の恋人」のトラックを見かけるたび、不快のあまりすぐさま目をそらしてしまう始末。

    さて、今回の「IrfanView」なんですが、これも長いこと心内で不快な思いをさせられてきた名前のソフトです。どうしても、心の中で「R発音」してしまうんです。だって、野球のファーストの「first」だって「ir」が入っているけれども、英語圏ではきちんと「R発音」することになっているし。日ごろから寵愛する画像ビューワーなのにもかかわらず、読み方にだけはふれないように、心の開かずの間の中に封印しておきました。これまた他の人とこのソフトについて話し合う機会を持たなかったのも幸いでした。

    今回はついに、しぶしぶ心のタブーに触れることになってしまいました。検索エンジンで調べてしまったんです。みなさんはすでにご存知だったんでしょうが、「イーファンヴュー」なんですね。しかも作者の「イーファンさん」っていうお名前に由来するそうです。Mr.イーファン……あなたの名前、ずっと読めなくてごめんなさい。

    読み方は難しいけれども、ソフト自体は非常に優れています。JPEG、BMP、GIFなどの汎用性の高い画像ファイルや、音楽ファイルまで網羅した、マルチメディア対応のビューアーです。対応ファイル形式、多すぎ。オプションのところを見るとなんだか知らない名前のファイル形式がたくさん並んでいますが、とりあえず私はJPEG、BMP、GIFとたまにMPEGの動画を見るのに利用しています。ショートカットにアイコンをドラッグ&ドロップするだけで瞬間的に起動するところが使いやすいですね。

    おすすめなのは、画像のレタッチ機能です。デジカメで撮った写真を加工しようかなと思っても、ちょうどメモリーがいっぱいいっぱいで、「Photoshop」なぞ起動した日にはシステムが逝ってしまいそう……。そんな危機に追い詰められた時は、この「IrfanView」はさながらレスキュー隊です。明るさ、コントラスト調整や彩度の調整、サイズ変更と、ひととおりのレタッチ機能をカバーしています。とりわけ重宝しているのは、トリミング機能。画像の上でトリミングしたい範囲をドラッグし、「編集」メニューで「選択範囲の切り出し」を選択すれば、選択範囲以外を切り落としてくれます。顔を写真の中央に持ってきたい時や、写真の端に嫌いな人が写ってしまった時など、お手軽に修正できるところが便利です。「IrfanView」は動作がとても軽いので、少ないメモリでやりくりしなければいけない時は頼りになります。ドッジボールにおける「元外野」みたいなものですね。

    こんなに高機能なソフトなのに、全世界で無料配布しているというところがすごい。
    慈善事業みたいですね。イーファンさん、名前は読みにくいけど、いー人です。

    ○IrfanView32
    【フリーウェア】IrfanView32
    【作者】Irfan Skiljan 氏
    【URL】http://www.irfanview.com/ 【MP3プラグインなどのダウンロードが可能】
    http://cvnweb.bai.ne.jp/~kusumoto/【日本語版 楠本拓矢 氏】

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