バラクーダネットワークスのメールおよびセキュリティチームがBarracuda Spam Firewall PLUS (BSF) バージョン7.1を発表しました。リリースノートの全文と更新ガイドはこちらをご覧ください。

BSFバージョン7.1にはインターフェースやメール処理など多彩な機能拡張が含まれていますが、中でも注目なのはExchange 2013をサポートするExchange AVプラグインです。このプラグインを使用すると、Barracuda Spam Firewall PLUSにおいて、Exchange 2013以前を使用するユーザ環境で内部トラフィックを対象にAV保護機能を実行できます。

Barracuda Spam Firewall PLUSは、ゲートウェイ上で受信メールと送信メールをスキャンし、ウイルスなど悪意のあるコンテンツが企業ネットワーク内に侵入しないように阻止します。BSFは内部トラフィックのパス上にないため、内部メールを悪用したウイルス送信からネットワークを保護する機能はありません。ところがExchange AVプラグインを追加することによってこのギャップを埋めることができ、受信メールと社外メールに適用されるウイルススキャン機能を、Microsoft Exchange内部メールにも適用することが可能になります。

内部メールは、長年にわたってテクノロジマネージャを苦しめる悩みの種でした。その対策としては、ルールの設定や企業IMの推進が一般的であり、内部メールを全面禁止する企業もあります。Barracuda Exchange Antivirus Agentは、Microsoft Exchange 2013 Server環境で稼働し、メールのウイルススキャンを実行します。サポート対象は、Exchange 2007、2010、2013です。設定などの詳細情報は、Tech Libraryをご覧ください。

Barracuda Exchange Antivirus Agentは、メールにファイルが埋め込まれている場合など、ファイルが添付されたメールのみをスキャンします。テキストのみの添付(HTML)、メッセージヘッダ、本文、インライン添付はスキャンの対象外です。Barracuda Exchange Antivirus Agentはウイルスシグネチャを1時間に1回更新し、ローカルメールボックス間、内部とローカルのメールボックス間で送受信されるメッセージをスキャンします。

Barracuda Exchange Antivirus Agent 7.1は、Barracuda Outlookアドインとは異なるので注意してください。これはBSFで使用するアドインであり、次の3つの機能を備えています。

MS Outlookクライアントから、メッセージを直接スパムと正規メールに分類します。この分類機能はユーザ個人のベイズデータベースの学習に役立てることができ、Barracuda Spam Firewall PLUSの精度を高めることが可能です。

送信前にメッセージを暗号化します。MS Outlookクライアントのボタンをクリックすると、メッセージの内容が暗号化されてから送信されます。ネットワーク内部で暗号化したメールを送信することにより、組織内のユーザ同士が安全にメールをやりとりできます。この機能の詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。

送信者がホワイトリストを管理できます。ユーザが自分でホワイトリストを管理できるので、メールの管理が簡単になり、システム管理者の負担も減ります。

Barracuda Spam Firewall PLUSは、物理、仮想、パブリッククラウドの各モデルにおいて優れた実績を誇るアプライアンスを提供しています。また、スパム対策機能として、予測的な送信者プロファイリング、マルチパス光学文字認識エンジン、バラクーダリアルタイムプロテクションも提供されます。このように多彩な機能セットを、ユーザごとや機能ごとの追加料金なしで利用いただけます。

Barracuda Spam Firewall PLUSの詳細は、製品Webページをご覧ください。お客様の環境でBSFを30日間無料でお試しください。こちらからお申し込みいただけます。Barracuda Spam Firewall PLUSをすでに導入している環境でバージョン7.1へアップグレードするには、こちらで手順をご覧ください。

※本内容はBarracuda Product Blog 2015年10月15日Barracuda Spam Firewall version 7.1 availableを翻訳したものです。

クリスティーン・バリー(Christine Barry)(バラクーダネットワークス、チーフブロガー)

本稿は、バラクーダネットワークスのWebサイトに掲載されている『バラクーダラボ』11月9日付の記事の転載です。