【コラム】

造形作家 安藤賢司の立体造形作法

35 原型と複製パーツを組み合わせるための準備を進めていく

    安藤賢司  [2011/08/02]

    複製用の♀型を変形させつつ、美少女フィギュアのパーツを複製しました。今回から、この複製パーツと、本体(原型)を組み合わせて、フィギュアを完成させていきます。

    型から抜いた複製パーツを本体に組み込んでいく時の注意点です。複製パーツはキャストですが、本体はスカルピーですので、硬化させるためには、加熱が必要です。キャストはスカルピーの硬化する温度にも耐えることができますが、あまり何度も高温に熱してしまうと表面が黄色く変色してしまいます。

    複製パーツの変色を防ぐために、キャストパーツを組み込む直前まで、モールドを入れます。フィギュアは右腕が体の前に来るポーズなので、右腕を固定する前に体を作ってしまいます。

    この造形をスタートした当初の予定だと、フィギュアはジャケットを着ている予定でしたが、造形&連載をのんびり展開している間に季節が移り変わってしまったので、シャツに変更しました。申し訳ありません。

    デザインを夏服風に変更

    これを一度硬化させます。両腕のポーズを決めて、エポキシパテで固定します。

    ポーズを決めて固定する

    エポキシパテが硬化したら、その上にスカルピーを盛り付けていきます。次回より、衣服などにディテールを加えていきます。

    ついにフィギュア造形もここまで進行。ちなみに、画像の頭部パーツは、複製パーツに差し替えられる予定

    安藤賢司
    バンダイ『S.I.C』シリーズなど、多数のハイエンドな玩具の原型を担当。「原型師がマスプロダクツ製品のパッケージに名前を刻まれる」という偉業を成し遂げ、「玩具原型」の認識を「作品」のレベルまで高めた。『S.I.C』シリーズ最新作の原型を常に製作中。アニメ『TIGER & BUNNY』のデザインにも参加

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