造形続行中です。しばらく時間が経過したので、作業に入る前に、スパチュラの手入れを少し。日々の作業で細かい傷が多数ついて滑りがわるくなってます。1,200番以上の耐水ペーパー水無しで磨きます。ペーパーがけの後に、目の細かいコンパウンドで磨くのも効果的です。

道具の手入れも大切。左画像が手入れ前で、手入れすると右画像のようになります

さて、ここから美少女フィギュアの造形再開。全体の筋肉を均しつつ、胸を盛り付けていきます。正直な話、各自が思うがままに造形しましょう。女性の胸の形としての造形のための資料は、各自で用意してください。

時々、同業者の間で真面目な「女性の胸の造形談義」があります。良い胸を作るにはどうしたら良いかと言う内容です。例えば、何処に拠り所があるのか、何を作るべきなのか。具体的に、2次元キャラの立体化において、どこまで写実のラインを取り入れるべきなのか。プロの間でも、議論はいつも尽きることがなく、正解もありません。

女性の胸を造形中

造形中もその議論をひとり頭の中でしつつ、こんな感じになってきました。

女性らしいリアルな胸部が次第に完成していく

今回は造形のための「もち手」を作っていません。スカルピーを焼き固める時に本体の何所かがオーブンに触れてしまうので、それを配慮して背中側は造形を進めていません。造形した身体の胸側を焼いてから、背中側の造形に入ります。今回はここまでです。次回、背中から下半身へと、造形を進めていきます。

背中はまだ、こんな状態です

安藤賢司
バンダイ『S.I.C』シリーズなど、多数のハイエンドな玩具の原型を担当。「原型師がマスプロダクツ製品のパッケージに名前を刻まれる」という偉業を成し遂げ、「玩具原型」の認識を「作品」のレベルまで高めた。『S.I.C』シリーズ最新作の原型を常に製作中。某ゲームのキャラクターデザインもやってます

次回は女性らしい背中や下半身を造形していく