【コラム】

リンゴ印のライフハック

20 トラブルシューティングには「Apple Diagnostics」

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Macの調子が悪い、その原因はおそらくハードウェア……と感じた場合には、あれこれ悩む前にApple純正のシステムユーティリティでチェックしてみましょう。不調の原因がわかれば、修理に持ち込むとしても手の打ちようが変わってきますよ!

故障かどうか"アタリをつける"ユーティリティ

Macにかぎらずコンピュータのトラブルは、原因を「ソフトウェア」か「ハードウェア」かどちらかに求めることができます。ただし、前者は設定の見直しや再インストールといった作業で解決できますが、後者は部品の交換/修理を伴います。その道のプロ以外は手に負えないというのが、ハードウェアを原因とするトラブルの一般認識です。

ただし、ハードウェアの問題があるのかないのか、あるとすればどこなのかを調べる作業は、誰にでもできます。2013年中期以降のMacには「Apple Diagnostics(Apple診断)」というシステムユーティリティが含まれており、これを使えばハードウェアの問題について"アタリをつける"ことが可能です。

Apple Diagnosticsは、Macに内蔵されているさまざまな部品 -- CPUやGPU、メモリ、有線/無線LANチップ、オーディオデバイス、バッテリー、ファン、液晶パネルなどなど -- の動作をチェックします。

ただし、Appleが直接関与していない機器 -- USB/FireWire/ThunderboltデバイスなどApple製以外の機器 -- はApple Diagnosticsではチェックできません。システム(OS X)やアプリケーションに関する問題も管轄外です。購入時点のMac本体をチェックする、それがApple Diagnosticsの役割です。

Apple Diagnosticsが採用される以前のMacでは、「Apple Hardware Test」と呼ばれるユーティリティが利用されていました。OS X 10.6.7まではOSのインストールディスクに、2008年以降に発表されたMacでは内蔵ハードディスク/SSDに収録され、Macのハードウェア構成をチェックします。Apple Diagnosticsが収録されていないMacでは、インストールディスクまたはフラッシュドライブからApple Hardware Testを起動できますが、基本的には機種専用という位置付けのユーティリティですから、他のMacに付属しているものは利用できません。

いきなりMacの裏ブタを開けたところで、不調の原因を突き止められるかどうかはわかりません(写真はイメージです)

以前のMacには、付属のインストールディスクに「Apple Hardware Test」が収録されていました。2013年中盤以降に発売されたMacからは「Apple Diagnostics」に変更されています

Apple Diagnosticsの使い方

MacBook Air(Mid 2013)など2013年6月以降に発売されたMacには、内蔵SSD/HDDにApple Diagnosticsが収録されています。起動はかんたん、「D」キーを押しながらMacを再起動/電源オンするだけです。タイミングを逃すと通常どおりシステムが起動してしまうため、電源オフの状態から「D」キーを押してパワーキーを押すと確実です。

Apple Diagnosticsを起動するときには、キーボードやマウス、ディスプレイ、Ethernetケーブルとスピーカーを除くすべての外部機器を取り外しておく必要があります。電源周りの問題を調べるために、電源アダプタ(MagSafe 2)を接続した状態で作業しましょう。

起動直後メッセージに使用する言語を選択したあと、そのまま放置すればテストが開始されます。すべてのテストが完了するまでの時間は約2分、その内容は表示されませんが、プログレスバーを見ればテストが順調に進行しているか確認でき。注意深くMacを監視していれば、ファンが高速回転するなどのテストが行われていることもわかります。

テストが完了すると、発見された問題点が表示されます。同時に6桁の「参照コード」が表示されるので、修理を依頼するとき必要になるかもしれないのでメモしておきます。参照コードはAppleのサポートページで公開されているので、あわせて確認するといいでしょう。

Apple Diagnosticsが起動すると、言語を選択する画面が現れます

自動的にMacの検査が始まるので、Apple Diagnosticsを起動する前に周辺機器を取り外しておきます

2分ほど経過すると、検査結果が表示されます。問題が発見された場合は、参照コードをメモしておきましょう

そのままオンラインに接続して、保証の状況やサービスオプションを確認することも可能です(内蔵ディスクからOS Xのリカバリ機能が起動します)

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インデックス

連載目次
第39回 Macでも「Siri」を使いこなそう
第38回 「macOS Sierra」に備えよう
第37回 ACアダプタのケーブル被膜が破れたら
第36回 Macの「Spotlight」はこう使おう
第35回 USBメモリを快適に、安全に使うには
第34回 TABキーをマスターすればMac使いこなしレベルがランクUP!
第33回 「iPhoneのテザリング」を徹底活用
第32回 Macのありがちトラブル、これで解決(2)
第31回 Macのありがちトラブル、これで解決(1)
第30回 Macだからできる、iPhoneユーザにとってメリットのある機能は?
第29回 iPhoneの流儀はMacに通じる!? (2)
第28回 iPhoneの常識はMacにも通用する!? (1)
第27回 Macで確定申告に挑戦! ~完結編~
第26回 Macで確定申告に挑戦! ~苦闘編~
第25回 Macで確定申告に挑戦! ~導入編~
第24回 Macbook Airの発熱は、内蔵ファンの掃除で予防!
第23回 Windows XPからMacへ
第22回 NASを買うなら「nasne」がおトク!
第21回 「画面共有」を使えば、こたつから離れた部屋のMacを操作できる!
第20回 トラブルシューティングには「Apple Diagnostics」
第19回 Wi-Fiが遅い!? その原因を探るには
第18回 ある日Macが起動不能に!? もしものデータ消失に備えよう
第17回 MacBook Airで本当に"使える"テザリング環境を目指して
第16回 MacBook Airにベストフィットのポータブルオーディオは?
第15回 Mavericksのインストールディスクを作成しておくと、後々ベンリ!!
第14回 MacBook Air 11インチに最適のモバイルストレージは?
第13回 「ThunderboltはあるけれどUSB 3.0非対応なMac」のパワーアップ
第12回 いまあるMacを「Mavericks」で快適に使いたい (前編)
第11回 新しいiMacがキビキビしている理由
第10回 iTunesのレンタル映画を徹底的に楽しむ方法
第9回 まだマウス? iMacでも使いたい「Magic Trackpad」
第8回 近ごろのMacで音楽を愉しむための"お約束"
第7回 MacBook Airのディスクスペースを増やす"おまじない"
第6回 iPhoneとセットで使いこなしたい「Webページ同期術」
第5回 MacBook Airを買ったら! お勧めの基本ワザ10選(後編)
第4回 MacBook Airを買ったら! お勧めの基本ワザ10選(前編)
第3回 Retinaディスプレイなら花の写真がよりキレイに
第2回 外出先で便利な「テザリング」をご紹介!
第1回 はじめてのMac、最初の一歩は「iCloud」から

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