動く壁紙「ライブ壁紙」を使う

Androidを搭載したスマートフォンで使える壁紙には、静止画による「壁紙」のほかに「ライブ壁紙」と呼ばれるものがある。「ライブ壁紙」とは、ホーム画面で何らかの動きを見せる壁紙のことだ。背景で単純に動き続けるだけでなく、端末の傾きに反応したり、タッチに反応したりといろいろな機能を持っているものも多く、楽しめる。

「ライブ壁紙」の中身は、小さなアプリだ。プログラミングができれば自分で作ることもできる。当然、作った壁紙を個人で配布している人もたくさんいる。Google Play(旧Androidマーケット)で検索してみよう。ただし、ライブ壁紙はずっと動き続けるアプリと同様にバッテリーをいくらか消費するので、注意が必要だ。動きの内容やプログラムの書き方でどれくらい消耗するかは違ってくるが、バッテリー容量が不足気味の人はクチコミの評価などを確認してみよう。

ライブ壁紙を利用する際は、ダウンロードした後、設定の「壁紙」(端末によっては「個人設定」に入っていることもある)を開き、「ライブ壁紙」を選択する。そこにインストールされている「ライブ壁紙」のリストが表示されるから、好きなものを選択しよう。

表示した時に「適用」と表示されるものは、そのまま適用するか、戻って別のものを選択することになる。「設定」というボタンも表示される場合、そこで動きの内容を調整可能だ。

「ライブ壁紙」のリストから好みのものを選択しよう

「ライブ壁紙」の中には細かい設定ができるものもある

設定可能な壁紙では、動き具合や色などの設定を変えて楽しめる

撮影した写真を手軽に壁紙にするには?

普通の壁紙は単純に画像を背景に貼り込んでいるのだが、PCの壁紙と比べて、Androidスマートフォンの壁紙は「想像していた表示と違う」と感じた人も多いのではないだろうか? というのも、Androidのホーム画面を左右に移動した時、壁紙は1画面分移動しているわけではないからだ。かといって、同じものがずっと表示されているわけでもない。左右に画面が切り替わると壁紙は少しだけ動くという不思議な動きをする。この違和感をなくすように、どこを表示しても同じような雰囲気になる画像なども配布されている。

しかし、「違和感があってもいいから自分が好きな画像を壁紙にしたい」という人もいるはず。いちばん手っ取り早いのは、スマートフォンで撮影した写真やインターネット上からダウンロードしてきた画像を、スマートフォン内で直接加工して使う方法だ。

「壁紙」で「ギャラリー」を選び、使いたい画像を選択しよう。画像の中に枠が表示されるはずだ。枠の内側に触れてドラッグすると枠がまるごと移動する。枠線に触れると上下左右矢印が表示されるはずだ。これを引っ張ることができれば枠のサイズを調整できる。画像はこの枠の形に切り抜かれて壁紙になる。元の画像が切り取られてしまうわけではないから、何度かよい形になるように挑戦してみよう。

ギャラリーから画像を選ぶとトリミング用の枠が表示される

枠線を引っ張ってサイズの調整も可能だ

ぴったり画像を自作するには?

できるだけ高解像度で画面にピッタリはまった画像を作りたいならば、PCで加工した画像を使うとよい。作った画像はUSBで接続してスマートフォンに送り込もう。DropboxなどのWebサービスを使ってもよいが、ギャラリーにきちんと表示されるフォルダに入れておかないと壁紙にしづらいから、注意が必要だ。

さて、問題は壁紙のサイズだ。左右に移動した時に少しずつ動くという不思議な作りのせいで画像のサイズがわかりづらいが、基本的に縦方向は動かないのだから端末の解像度そのままでよい。横方向はというと、端末解像度の2倍になる。

つまり、横320ピクセル×縦480ピクセルという解像度の端末だったら、横640ピクセル×縦480ピクセルになる。横400ピクセル×縦800ピクセルなら、横800ピクセル×縦800ピクセルの画像を作ればよい。このサイズの画像を入れても、やはりギャラリーで切り抜きをする画面が表示されるが、その時は上下左右の矢印を画像いっぱいまで引っ張ればOKだ。

ただしこれは全画面にぴったり表示するためのサイズだから、上にある通知バーや、ホームアプリが持っている「電話」などのボタンが表示されるバー部分は画像にかぶってしまう。細かいところはやはり、端末に表示してみないとわからない。何度かチャレンジして、好みの壁紙を作ってみよう。

左右に移動した全7画面をつないでみた。時計が表示されているのが、普段表示される真ん中のホーム画面だ