第1回、第2回とラスベガスのアトラクションの魅力をお伝えしましたが、ラスベガス編最後の今回は、ホテルの選び方とホテルビュッフェについてお話します。

スペシャリストしか分からない、ラスベガステーマホテルのランキング

ラスベガスのホテルにはそれぞれテーマがあり、名前を聞き外観を見ただけで、そのテーマを知ることができる。ピラミッドとスフィンクスがあるルクソール。自由の女神があるニューヨークニューヨーク(以下、NYNY)。凱旋門とエッフェル塔が目印のパリス(Paris)など。初めてラスベガスを訪れる人は、全てのホテルが素敵なので、どこに泊まればよいのか、大いに悩むことだろう。そこで、ホテル選びのポイントを簡単に紹介する。

まず、お金は関係なく、いいところに泊まりたい人には、ベラージオ、ベネチアン、ウィン・ラスベガス、シーザスパレスをオススメする。

正直なところ、ベラージオは噴水の見える部屋に泊まらなければ、ここに泊まらなくてもいいだろう。ただし、「オー(O)」を見て、12時で終わってそのまま部屋に帰りたい人は、それもあり。ベネチアン、ウィン・ラスベガスは立地がいまいちなので、この中では、シーザスパレスが一番いいだろう。このランクのホテルは、高級なので小額のカジノは当たりが少ない。(高額をかけたことがないので分からないが……)

豪華なところに泊まりたいならやはりここ、シーザスパレス

上記ホテルよりもうちょっと安いが、自慢のできるホテルに泊まりたい人には、プラネット・ハリウッド(元アラジン。4月17日に正式に名称が変わった)、パリス、NYNY、モンテカルロ、MGM、ルクソールを選んで欲しい。一番オススメなのが、このランクのホテル。"ラスベガスに来た感"をすごく味わうことができ、帰ってきても自慢できる。

さらにこの中でランク付けをすると、べラージオなどの高級ホテルに一番近いのが、パリス、プラネット・ハリウッド。NYNYとモンテカルロは、このランク相応。その下に、ルクソール、MGMグラウンドがあるという感じだ。旅行会社のパンフレットなどを見ていると、このカテゴリーのホテルのランクがかなりまちまちに評価される。パリスやプラネット・ハリウッドは、モンテカルロやNYNTよりランクが高いのに、それらのホテルより安い場合が多い。この場合、実際のランクよりいいホテルに、安く泊まれると捉えて、プラネット・ハリウッドやパリスで即決O.K.!もし、MGMグラウンドとルクソールで悩んでいるのなら、ルクソールで決まり。MGMグラウンドは数年前まで客室数世界一だったが、そのせいか1部屋が他に比べて狭いのだ。

安くてこんなにかわいかったら、思わず泊まりたくなる。家族連れに大人気のホテル、エクスカリバー

とにかく寝るだけだから、安いところがいいという人には、エクスカリバー、トロピカーナ、ストラトスフィア・タワー、フラミンゴ・ラスベガスがいいだろう。がっかりはしないがそれなり……という感じのホテルがこのランク。この中だったら、フラミンゴ・ラスベガスがオススメ。なぜならベラージオやシーザスパレスの近くという最高の立地だからだ。実際のところ、初めてのラスベガスならホテルは寝るだけになると思うのだが、せっかくなので、もう1ランク上のホテルに泊まる方がいいだろう。

私達のオススメ度No.1は、全て無難なモンテカルロ

ちなみに私達が、立地、値段、雰囲気全てを考慮し、お勧めするのは、モンテカルロだ。立地結構いい、値段リーズナブル、雰囲気Goodで、すべてそれなりに満足できるからだ。友達や親が行く場合には、いつもこのホテルをリザーブする。そして、私達が最も利用するホテルは、ストラトスフィア・タワー。なんと、シーズンオフだと1泊30ドル程度。4人で泊まれば一人10ドル以下なのだ。しかし車がないと不便なため、初心者にはオススメしない。

絶対食べて、ホテルビュッフェ

ホテルが決まったら、次は食事。ほとんどのラスベガスのホテルが、食べ放題レストランを持っている。それらのビュッフェも、ホテルによって特徴があり面白いので、1回の滞在で何軒か回ってみるといいだろう。

私達が必ず行くのがパリスとプラネット・ハリウッド。パリスのビュッフェは、ホテルのテーマがパリだけあって、デザートとチーズが充実している。クレープを目の前で作ってくれるのも、かなりテンションが上る。プラネットハリウッドのビュッフェは、種類が豊富。中近東の料理やお寿司まで食べられ、カニが大きく食べやすいのも気に入っている。オススメは、デザートのクリームブリュレ。

中近東の料理なら、プラネット・ハリウッドのビュッフェで。ただし味は……

意外といいのが、バリーズ・ラスベガス。そんなに種類も多くはないし、内装もパッとしないのだが、味は結構イケる。たまたまランチの時間にその場に居たら入って欲しいのが、マンダレイ・ベイ。全ての料理にはずれがない。

よくラスベガスの本とかには、「リオ・オールスィート」のビュッフェがいいと書いてあるが、正直、タクシーかバスを利用しないと行けないので、それを使ってまで行くほどではない。

私達が2泊3日でラスベガスに行った場合、最初の夜はプラネット・ハリウッド。次の日の夜バリーズ・ラスベガスまたは新しいビュッフェの開拓。そして、最後の日の昼にパリスに寄って帰るというのが、お決まりのパターン。最近見つけた美味しいところは、ミラージュ。前に行った時にはいまいちだったが、リニューアルをしたようで、内装、料理の内容共にグレードアップした。

マンダレイ・ベイのビュッフェでは、リクエストでパスタを作ってくれる

3回に渡ってお届けしたラスベガス情報、いかがでしたか?来週からはいよいよ、ラスベガスを拠点に行けるアメリカ国立公園に入ります。最初は、世界遺産にも指定されているグランドキャニオン国立公園。皆さんお楽しみに~。

(写真:フォトアーティスト飯富崇生)

芦刈いづみ&飯富崇生のラスベガスウエディング

ラスベガスは、簡単、お気軽、激安で結婚式ができる。結婚を思い立って、結婚式をするまで全て1日でできてしまう。そして、何を隠そう私達2人も去年の1月、ラスベガスで結婚式をした1組なのだ。私達の場合、2週間前に式場にアプローチ。2日前にレンタルショップで衣装を選んだ。お店の人に「いつなの?」と聞かれ、「明後日」と言うと、「結構時間があるわね」と言われた。当日の朝、結婚証明書を取りにネバダ州の結婚オフィスに行って、連名で出された書類を2枚もらい、ドレスを着て式場へ。その証明書に牧師さんからサインをもらい、エレベーターで式の会場であるストラトスフィア・タワーの109階へ。そこでビックショットに乗り込み、15分アトラクション貸切りで結婚式。最後に空に打ち上げられた瞬間、下からは「結婚式だから」と言ってアトラクションに乗るのを待たされていた、みんなの大歓声が。なんだかすごくうれしかった。さて、こんな結婚式さぞかし高いだろうと思いきや、2人分の日本からの往復チケットを入れても、トータル20万円以下。私達は本当に、激安、お手軽、簡単+スリリングな結婚式をした。詳細は、私達のサイトの「ラスベガスウエディング」のページへ。

結婚式の風景。ちなみにサングラスの人が牧師さんです

アクセス情報

最寄の国際空港:マッキャラン国際空港(ラスベガス) 日本からの直行便は2007年4月現在なし。
アメリカ西海岸まで約10時間それから乗り継ぎで約1時間。 ロサンゼルスから車で約5時間。

周辺観光地

グランドキャニオン国立公園、グランドキャニオンウエスト(スカイウォーク)、ザイオン国立公園、ブライスキャニオン国立公園、デスバレー国立公園、バレー・オブ・ファイヤー州立公園、セドナなど。