4月に新生活を始める方も多いのではないでしょうか。大田区3Dプリンタメーカ スマイルリンクの大林万利子です。

当社も先日新オフィスに引越しました。家具の移動と同時にパソコン、3Dプリンタ等の配置を考えていくわけですが、こんなときにちょっとした配線を押さえるモノを3Dプリンタで出力したり、引き出しの整理ボックス等を出力したりして、オフィスの整理整頓に使っています。自分の引き出しのサイズに合わせて出力することができるのでおすすめです。

3Dプリンタで出力した配線の留め具

3D Printing2015について

少し前になってしまいましたが、当社は1月末に3D Printing2015(東京ビックサイト)に出展し、取り扱っている3種類の3Dプリンタを展示いたしました。会場には3日間で4万7000人以上(主催者発表)が来場し、使い方やサンプル出力の依頼など業務にどう使えるかという質問が多く、関心の高さを感じました。また会場ではスタイリッシュな3Dプリンタや大型のものができる3Dプリンタなど、顧客ニーズを反映して進化が進んでいることが感じられました。

当社ブース

デザインやサイズなど、3Dプリンタも多様化している

3Dプリンタの「シヨウ」

これまで13回にわたりパーソナル3Dプリンタの構造や使い方などをご紹介して参りました。「プリンタ」と言う呼び名は親しみがある一方、誤解を招きやすい部分もあるように思います。また情報が十分にユーザーに届いていないようにも感じています。

先日は業務用の700万円以上もする3Dプリンタを検討されていたお客様がお見えになり、パーソナルでここまでできるとは思わなかったと驚かれ、弊社のパーソナル3Dプリンタを導入されました。

それ以外にも当社にはさまざまな迷い(課題?)を持って、お客様がいらっしゃいます。3Dプリンタの仕様(例えば積層ピッチなど)については、良く調査されておりますが、それ以前に3Dプリンタで何がしたいかについては、決めきれていないことが多いように思います、今回最終回ということもあり、3Dプリンタの「使用」に至るまでの考え方を、3つのステップにまとめてお話ししたいと思います。

第1ステップ:何を造形したいのかを明確にする(複数ある場合には優先するものから)

例えば:
・ 試作品なのか、アクセサリなのか、工場などで使う検査治具なのか…。
・ どのような大きさのものを作りたいのか 縮尺して表現できればいいのか、分割して実物大と同じものをつくりたいのか
・ 1日に何個位作りたいのか

超音波カッター、後処理の内容によって刃をかえることができます

第2ステップ: (1)3Dデータの有無や材料費などコストを確認する。(2)サポートの処理など、どのような後処理が必要かを確認する。

ちなみに当社では3Dプリンタの造形物の後処理に超音波カッターを使用して、時間を削減しています。今後は3Dプリンタだけでモノを作るのではなく、その後加工についてもいろいろな道具を使うなどして、進化していくと考えています。

第3ステップ: 導入教育やアフターサポートについて確認する。

弊社でも行っていますが、導入サポート教育をしているところもあります。3Dプリンタにはマニュアルはついていますが、導入サポートを受けることで、より早くスムーズに使用できるようになるというメリットもあると思います。

つくりたいものが決定したらこれまでもお話ししてきましたが、実機をご覧になることをお勧めします。大田区の当社にも、複数の種類の3Dプリンタをご覧いただけるミニショールームがございます。ご希望の方はご連絡の上お越しください。

さて、1年以上にわたりご愛読いただきありがとうございました。今後は3Dプリンタを活用した事例についてご紹介してまいりたいと思います。今後も一緒に3Dプリンタをたのしみましょう。

ありがとうございました。

当社マスコットである招き猫