無気力試合や引き分け狙いの駆け引きはどこまで認められるか

  [2012/08/11]


無気力試合や引き分け狙いの駆け引きはどこまで認められるか

オリンピックのバドミントン競技で、故意に負けを求めたとして、韓国チーム2組、中国とインドネシア各1組、計4チーム8人が失格となった。これまでも無気力試合が散見されたとしているが、厳しい処分に繋がったのは、五輪競技種目の入替えなどがあるためとされている。つまり“参加することに意義がある”などと言われたのは昔のこと。商業五輪の元では、観客に不評を買うような競技の出番は危ういことになる。

また女子サッカーでは、日本代表なでしこジャパンの、予選リーグ最終試合における引き分け狙いも話題になった。佐々木則夫監督自らが引き分けを指示した発言を認めており、処分こそ下されたなかったものの、視聴者、ファン、マスコミなどからは賛否両論が集まった。

これは今に始まったことではなく以前から身近に似たような出来事があるのを忘れてはいけない。高校野球の敬遠問題だ。有名になったのは、1992年の第74回全国高等学校野球選手権大会において、明徳義塾高校が星稜高校の松井秀喜選手を5打席連続敬遠したものだ。これは明徳義塾高校の馬淵史郎監督の指示によるもので、今年の高知大会決勝においても、明徳義塾高校は高知高校の4番打者に4打席連続を含む5四球の選択をとった。その結果、延長12回、2-1で甲子園出場を決めている。

大会の中における1試合の勝敗選択と、試合における1打席の勝負選択では、大枠こそ違うものの、最終的な勝利を目指す意味では同じだろう。敬遠が認められない野球は考えられないはず。さらに言えば先発投手の早々の交代や、代打の代打なども駆け引きの内だろう。野球の試合内で行われるものが認められて、大会内で行われるものが認められないのはおかしいのではないだろうか。仮に認められないとしても、それこそ大相撲における無気力相撲のように、事前にチェックが入ることを明らかにしてから、処分を課すべきだったのではないだろうか。

予選の結果で決勝の対戦相手や開催場所が決まる形式において、今回のような問題が再び起こることは予想しやすい。しかも今後は、より一層巧妙に行われるに違いない。そうなった場合に対処する方法はあるだろうか。

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