【ドラマの女王】『さばドル』まゆゆ初主演。乃木坂46は引き立て役? もっと敵意むき出しに!?

      [2012/02/10]


    ※放送局によって放送回数が違いますが、公式サイトにアップされている程度のネタバレのみです。
    AKB48のまゆゆこと渡辺麻友の単独主演ドラマ『さばドル』(テレビ東京系)は、「AKB48のまゆゆの実態は38歳のおばさんだった!?」という驚異の内容だ。放送ギリギリまでストーリーが明かされていなかっただけに、一筋縄ではいかない秋元康の戦略に唖然としたファンも多かったのではないだろうか。
    AKB48のメンバーとして活躍する渡辺麻友(渡辺麻友)は正統派アイドルとして人気を獲得している。しかし、その実態は宇佐しじみ(渡辺)という昼間は地味な高校教師としてひっそりと暮らす38歳。本物の自分とアイドルのまゆゆである自分に悩みながら、センターとは何か、アイドルとは何か。そして、自分がどうしたいのか悩みながら成長していく姿を描いている。
    もちろん、ドラマのまゆゆもしじみも渡辺本人が演じている。個人的には過去のAKBのドラマで渡辺の演技力に興味があったので、この初主演はとても楽しみだった。案の定、普段の渡辺とは真逆というか想像以上の設定を用意するプロデューサーの秋元に脱帽した。
    実際、しじみのときの渡辺はアイドルのときの姿など見る影もなく、冴えない地味な女性というかおばさんを演じ切っている。外見もそうだが、動きもだ。疲れて腰の重い動きは完全におばさんだ。逆にアイドル・まゆゆのときの方がしらじらしく見えてしまう。しじみとしての渡辺をずっと見ていたいくらいだ。欲を言えば、AKBから切り離された渡辺のドラマを見たかった。
    ドラマ内ではまゆゆが乃木坂46へ電撃移籍など驚きの設定もあることから、近くAKB48の公式ライバルとしてデビューする乃木坂46のプロモーションも兼ねているのだろう。
    はじめはまゆゆの移籍に歓迎モードだった乃木坂メンバーだったが、世間のまゆゆへの過剰な贔屓を目の当たりにして、やっと敵意をむき出しにする。その辺りの描写をゆるく感じてしまった。いくら新人とはいえ、世間の明らかな扱いの差があることは分かりそうなものなのだが。そういった裏の描写が薄いのが気になるところ。センター争いとはそんなにあっさりとしたものなのだろうか?と疑問になる。実際のところがどうなのかは分からないが、そこはドラマなのだから、もう少し熾烈な争いがあってもいいのではないかと思う。そんないい子ちゃんばかりの集まりでは、ドラマ自体の面白みもなくなる一方だ。これでは、乃木坂もまゆゆの引き立て役でしかない。公式ライバルならもっと敵意むき出しでいいではないか。こんな扱いでは乃木坂46はいつまでたっても「AKB48のライバル?」と疑問視されたままで終わってしまうのではないだろうかと、心配になるのだった。
    (TechinsightJapan編集部 洋梨りんご)
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