

男性が女性的なファッションをしてメディアに出る、街を歩くということが普通になってきた今日。
その逆が台頭するというのは世の常で、近頃、女性が男性的なファッションをする、いわゆる「男装」、「ボーイズスタイル」が一部の女子の間で流行している。
メディアでも数多く取り上げられ、私も実際にその特集を見る機会があったのだが、そこから感じた事は、男装は自分とは異なる性への憧れや願望からくるものだけではないということ。
男装を語る上で今最も象徴的な、注目されている人の一人に、DISACODEというバンドのボーカルでモデルのAKIRAさんがいる
AKIRAさんは女性ファッション誌「KERA」の増刊号「KERA BOKU」という男装ファッション誌のメインモデル。
この雑誌が創刊されたきっかけも、KERAでのAKIRAさんへの反響が大きかったからだという。
そんな彼女がインタビューに答えていた中で印象的だったところがある。
「今の男性達はエスコートができない。自分は女性であるから、女性が男性にどう行動して欲しいか、どういう言葉をかけてほしいかということがわかる。だから男装女子が女子達に人気なのではないでしょうか?」と思わず、なるほど!と頷いてしまった。
▽ AKIRA(DISACODE) Official blog 「PUNKしてる頭ん中 」
また、秋葉原に男装女子が女子をエスコートして街を散策する「男装エスコート店」なるものが女子に人気だという。
こちらのお店に来店している女性にインタビューしてみると、「今の男性達がしてくれないことをこのお店では体験できる。男性よりもいいよね…?!」どちらも世の男性達に対する不満…のように聞こえる。
▽ 男装エスコート店:ギャルソンと一緒 男装の麗人が秋葉原をエスコート
そう、男装にハマる女性達の中には、異性への憧れや願望とは間逆である異性への不満や絶望からこの世界の入口をたたく人も数多く存在するということ。そういう視点から見ると、なるほど男装は奥が深い…。
男装ブームが加速する=世の男性達への不満の高まりといえそうだ。
単なるファッションとして表面的に見せるだけでは、ボーイッシュな女の子として扱われるだけできっとここまでメディアに取り上げられたりはしなかっただろう。本来、女性のファッションは男性よりも自由で、幅広いものであるから。
しかし、「男装」としてここまで注目されるようになったのはファッションという枠を超えて、その立ち振る舞いや行動までを女性の目線から女性へ向けて発信するということ、すなわち本当に男性になりたいというわけではなく、あくまで女性として、女性が理想とする男性になりきる、演じるということに新しさがあるし、そこに今の日本の男性諸君へのメッセージも込められているからではないだろうか。
このまま世の日本男性諸君が頑張らなければ、変わらなければ、ますます「男装」ブームは加速しそうだ。カッコイイ女子にカワイイ男子。そうなる日はもうすぐそこまで来ているような気がする…。
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