数多くある映画のジャンルのなかでも、とくに人気があるのが恋愛映画だ。恋愛映画と一口に言っても、夢のようなファンタジックな恋もあれば身を引き裂かれるような悲恋もあり、その種類はさまざま。しかし、どの映画も観ている側の心に何らかの刺激を与えてくれるという点は共通している。とくに優れた作品は、観る側が予期しなかったような大きな感動を与えてくれるものだ。映画館のスクリーンやリビングのテレビの前で号泣してしまった経験のある人も少なくないのでは?
そこで、ここではそんな恋愛映画のうち、比較的最近のものを中心に「これだけは絶対観ておくべき!」という珠玉の名品10作を選んでみた。
深い感動を呼ぶ定番の恋愛映画恋愛映画の名作といえば、必ず上位に入ってくるのが1997年公開の『タイタニック』だ。世界中で社会現象になった作品ということもあって、公開から10年以上経つにも関わらず人気は高く、マイナビニュース読者を対象にした「恋人と観たい恋愛映画ランキング:男性編」でも第2位に選ばれている。レオナルド・ディカプリオ演じる画家の卵の若者ジャックと、ケイト・ウィンスレット演じる富豪の娘ローズの儚くも美しい恋は、これからの映画史にも燦然と輝き続けるはず。この4月には監督のジェームズ・キャメロンが細部までこだわって3D化したという『タイタニック 3D』も公開され、新たな感動を呼んでいる。
同様に定番中の定番として高い人気を誇るのが『オペラ座の怪人』だ。醜さ故に愛する人を影から見守るファントムの報われない恋心が痛切に胸に響く。サイレント映画時代から何度も映画化されているが、マイナビニュース読者に人気が高かったのは、ジェラルド・バトラーが主人公のファントムを演じた2004年版。「クリスマスに見たい2000年代公開のラブラブ映画ランキング:女性編」では4位につけている。
ファントムと同じく、異形の主人公が美少女に恋をするのが1990年の『シザーハンズ』。ジョニー・デップ演じる人造人間エドワードとウィノナ・ライダー演じるキムの、風変わりだがピュアな恋は公開から20年経ってもいまだに新鮮。男性人気が特に高く、「見ると恋愛っていいな、恋をしたいなと思う映画ランキング:男性編」では第3位に輝いている。
風変わりな恋愛映画という点では『ゴースト/ニューヨークの幻』も忘れてはならないだろう。幽霊になった恋人が愛する人を守るというストーリーは、多くの映画や小説に影響を与えた。2010年には松嶋菜々子と韓国のソン・スンホン主演でリメイクが作られ、再び多くの人に感動を与えた。
アイデアのユニークさでは、2009年の『きみがぼくを見つけた日』も負けていない。タイムトラベルの能力を持った主人公が、自分の運命の人を時空を超えて見守り続けるという独創的なストーリーで人気を呼んだ。このほか、最愛の妻の死で絶望するドラキュラ伯爵をモチーフにした1992年の『ドラキュラ』も、異色のストーリーが魅力的な恋愛映画だと言えるだろう。
細やかな心情描写が魅力の日本映画恋愛映画に必要不可欠な「登場人物の心情」をきめ細かに描くのは、日本映画の得意とするところ。ハリウッド大作にはない魅力を持った作品が数多く生み出されている。
そのひとつが、白血病にかかったアキと恋人のサクが織りなすラブストーリーに文字通り日本中が泣いた『世界の中心で、愛をさけぶ』だ。大沢たかおと柴咲コウ、長澤まさみらの好演もあって大ヒットし、2004年に公開された実写映画としては興行収入ナンバー1になった。感動的なストーリーは読者の心にも深い余韻を残したようで、「主人公に共感できた恋愛映画(2000年代編)ランキング:男女編」など多くのランキングでトップ5入りを果たしている。同様に純愛を描いた作品として人気があるのが2004年の『いま、会いにゆきます』で、こちらも「恋人と観たい恋愛映画ランキング:男女編」などの多くのランキングでトップ5に入っている。
シリアスな作品ばかりでなく、コミカルな作品の中にも恋愛映画の秀作は数多くある。そのひとつが、突然モテる時期=モテキという言葉を定着させた人気ドラマの映画化作品『モテキ』。タイプの異なる4人の美女の間で揺れ動く幸世が、本当の愛をみつけるまでをテンポよく描いている。突然のモテキに戸惑う低恋愛偏差値の幸世を、森山未來が生き生きと演じているのもポイントだ。
コミカルな作品ではあるけれど、“うつ病”という重い題材を扱っているのが『ツレがうつになりまして。』だ。マイペースな駆け出しの漫画家の晴子と、仕事のストレスが原因でうつ病になった夫の生活を、ユーモアを織り交ぜた軽妙な語り口でハートフルに描いている。病気を扱っているにも関わらず、しめっぽくならずに、どこか飄々とした雰囲気を漂わせながら夫婦愛という大きなテーマにつないでいるのが見事だ。宮崎あおい演じる晴子の夫に注ぐ優しいまなざしや、堺雅人演じる“ツレ”の極端な神経質さ、ほんわかしたムードを醸し出すペットたちなど、見どころはたくさん。うつ病に対する世間の偏見を払拭したいという作り手側の思いも素直に伝わってくる。病を通してお互いを見つめ直し、ともに成長していく夫婦の姿が感動的で、観終わったときに「こんな夫婦になれたらいいな」と思わずホロリとさせられてしまう。「米国アカデミー賞をとってもおかしくないと思う日本映画(2011年公開)ランキング:男女編」でトップ3位に入っているのも頷ける名作だ。
文●山口優
※引用ランキング
・恋人と観たい恋愛映画ランキング:男性編
http://news.mynavi.jp/c_cobs/enquete/realranking/2009/10/26_1.html
・見ると恋愛っていいな、恋をしたいなと思う映画ランキング:男性編
http://news.mynavi.jp/c_cobs/enquete/realranking/2010/01/22_1.html
・クリスマスに見たい2000年代公開のラブラブ映画ランキング:女性編
http://news.mynavi.jp/c_cobs/enquete/realranking/2010/12/24_2e.html
・主人公に共感できた恋愛映画(2000年代編)ランキング:男性編
http://news.mynavi.jp/c_cobs/enquete/realranking/2010/08/22_1.html
・主人公に共感できた恋愛映画(2000年代編)ランキング:女性編
http://news.mynavi.jp/c_cobs/enquete/realranking/2009/10/26_2.html
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