マイナビニュースの「本音ランキング」で「実は名字がよく分からない、知らないジブリ映画のキャラ(詳細は下記リンクを参照)」という※アンケートを取ったところ、「『魔女の宅急便』のトンボの名字が分からない。『紅の豚』のフィオ・ピッコロの孫という噂があるが、もしかして名字はピッコロ!?」という疑問が届いた。そこで、この点について検証してみたい。
『紅の豚』の舞台は第一次世界大戦後のヨーロッパ。主人公の飛行艇乗りポルコ・ロッソは、撃墜された愛機の修理のためにミラノの飛行艇製造会社「ピッコロ社」へ向かう。そこで修理を担当することになるのが、ピッコロ社の経営者の孫娘であるフィオ・ピッコロだ。もしかして、ポルコとフィオが結ばれて子どもが生まれ、その子どもがトンボ!?
トンボは、『魔女の宅急便』に登場する飛行クラブ所属の少年。腕のいい飛行機設計技師であるフィオと同じように空にあこがれ、人力飛行機制作に取り組んでいる。フィオの飛行機好きの血がトンボに受け継がれたのではないか、というのが噂の根拠になっているのだろう。しかし、実はトンボの名字は残念ながらピッコロではなく、作品内でコボリであることが明かされている。ただ、ここでもフィオとポルコの子どもが「コボリ」さんと結婚して、トンボが生まれたという可能性は残っている。果たしてトンボの祖父はポルコなのだろうか?
『紅の豚』にはフィオのほかにもう1人、ポルコを愛する女性ジーナが登場する。ポルコが選んだのはフィオか、ジーナか。そのヒントになるのがジーナの次のセリフだ。「私がこの庭にいるときその人が訪ねてきたら、今度こそ愛そうって賭けをしているの」。エンディングでは賭けがどうなったかは秘密とされているが、ジーナのいるホテル・アドリアーノの桟橋に赤い飛行艇が止まっているのが小さく見える。そう、ジーナは賭けに勝って愛を手に入れ、フィオの初恋は淡く消えたのだ。
どうやらトンボはフィオの孫ではない確率が高そうだが、本当の答えは永遠の「秘密」。原作『魔女の宅急便<その6>それぞれの旅立ち』(福音館書店刊 定価:1680円[税込み])ではトンボは魔女のキキと結婚し、ニニとトトという双子をもうけている。映画は終わっても、登場人物たちの成長はどこかでずっと続いていくのだろう。
文・塩澤真樹(C-side)
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