2012年も早いもので1カ月が経とうしている。皆さんは1月公開の映画を存分に満喫できただろうか。2月はアメリカでアカデミー賞の授賞式もあることから、賞を意識した映画の日本公開も相次ぐ。それはすなわち映画ファンをうならせるような秀作も公開されるということ。そこで今回も編集部のMがアカデミー賞を意識しつつ、2月に公開される映画をまるっとご紹介しよう。
2月3日(金)に初日を迎えるのは、ベン・スティラーとエディ・マーフィが競演した『ペントハウス』。ペントハウスに住む大富豪にすべてを奪われた使用人が自分たちの財産を取り戻すためにリベンジマッチを繰り広げる。ちなみにエディ・マーフィは今回のアカデミー賞授賞式の司会者に選ばれていたが、彼を司会者に指名した同授賞式のプロデューサー、ブレット・ラトナーの降板を受け、司会者を辞任している。
翌日の4日(土)から公開となるのは、自然ドキュメンタリー映画『日本列島 いきものたちの物語』、ジェラルド・バトラー主演のヒューマンドラマ『マシンガン・プリーチャー』、タンタンとその仲間を生み出したベルギーの漫画家の生涯を描いた『タンタンと私』、マンガ「聖☆おにいさん」の原作者・中村光の同名コミックを映画化した『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』、ウィレム・デフォー主演の『ハンター』など盛りだくさん。
ちなみに国際線の飛行機で英語力ゼロのMが字幕/吹き替えなしで鑑賞し、ストーリーを全く誤解していた『人生はビギナーズ』もこの日に公開。なおこの作品でゲイであったことをカミングアウトする父親を演じたクリストファー・プラマーは今回のアカデミー賞で助演男優賞にノミネートされている。
10日(金)に初日をぶつけてきたのは、『ドラゴン・タトゥーの女』。“ミレニアム3部作”として知られる、スティーグ・ラーソン(スウェーデン)による小説の第1作をハリウッドで映画化した作品だ。ちなみに2009年にスウェーデンでは3部作すべてが映画化され、公開済みである。通常、シリーズ本を映画化する時は、1作目を公開して興行収入で様子見をして、これは稼げると判断されれば残りの作品も映画化となる。それを考えるとこの“ミレニアム3部作”が1年ですべて公開されたことは異例であり、それはそれだけ稼げる作品と判断されたからであり、だからこそわずか2年足らずでハリウッドでも映画化され、公開されたのだろう(アメリカでは2011年12月20日公開されている)。もちろんキャストやスタッフのスケジュールを抑えるために一気に撮影してしまったのかもしれないが。
11日(土)には、シリーズ累計400万本以上を売り上げている大人気ゲームの映画版『逆転裁判』、渡辺謙主演の『はやぶさ 遥かなる帰還』、全世界で600万本を売り上げた海外RPGを最先端のCGアニメで映画化した『ドラゴンエイジ ―ブラッドメイジの聖戦』などが公開となる。
やはりアカデミー賞を意識した作品が続々公開の2月の後半戦17日(金)に公開となるのは映画ファンなら見ておきたいラース・フォン・トリアー監督の最新作『メランコリア』。主人公を演じるのは、『マリーアントワネット』、『スパイダーマン』シリーズのキルスティン・ダンスト。鬼才と言われる監督の過酷な演出と撮影スタイルに、彼女がどのように答え演技をしているのか、これはぜひともスクリーンで確認しておきたいところ。なお17日はマイナビニュースで日本最速独占試写会も実施の『TIME/タイム』(http://news.mynavi.jp/articles/2011/12/26/present/index.html)『TIME/タイム』に関するコラムはコチラも公開だ。
18日(土)にはアカデミー賞の作品賞や助演男優賞にもノミネートされた『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』が公開だ。原作は“9.11文学の金字塔”と評されるジョナサン・サフラン・フォアの小説。最愛の父が遺した最後のメッセージを探す旅を描く、希望と感動のヒューマンドラマだ。キャストはアカデミー主演賞に輝くトム・ハンクス&サンドラ・ブロック、そして脚本、撮影監督、衣装デザインを担当するスタッフもアカデミー賞受賞者。実力者ぞろいで作り上げたこの映画が、賞レースを騒がせる作品となるか、映画館でチェックしてみては。
他にも18日に封切られる映画は、石井聰亙改め石井岳龍の10年ぶりの長編新作となる『生きてるものはいないのか』、8年ぶりにメガフォンをとった伊勢谷友介監督作『セイジ-陸の魚-』、ロマン・ポランスキー監督最新作でケイト・ウィンスレット×ジョディ・フォスター競演の『おとなのけんか』、ギザの大ピラミッドの“真実”を導き出した『ピラミッド 5000年の嘘』など。
25日(土)に初日となるのは、シャーリーズ・セロン主演の『ヤング≒アダルト』、『トワイライト』シリーズのロバート・パティンソン×『キューティ・ブロンド』のリーズ・ウィザースプーン共演の『恋人たちのパレード』、ヴィム・ヴェンダース監督の『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』など。『恋人たちのパレード』は恋愛映画と分かるが、それ以外の2作品は「はてさてどんな映画?」と思ってしまうのではないか。
Mが他人事とは思えない映画は……『ヤング≒アダルト』の主人公は、自称作家であるが、現実はゴーストライターとして“ヤングアダルト(少女向け小説)”を執筆中の37歳の女性。バツイチで恋人ナシ、心の友はアルコールというこの主人公が巻き起こす騒動と、最後にたどり着いた真実は……というのがおおまかな概要。Mからすると他人事とは思えない要素(心の友はアルコールとか)もあるため、ぜひとも見たい映画である。
一方の『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』は、アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた作品で、ピナ・バウシュとヴッパタール舞踊団の作品をカメラに収めたもの。とは言っても撮影は広範囲に及び、劇場を飛び出し、モノレールや工場などの現代建築、森や庭園などの自然の中でソロパフォーマンスを繰り広げるダンサーたちを追いかけ、未知なるエンターテインメントを完成させている。
他にもサスペンスアクション映画として、リチャード・ギア主演の『顔のないスパイ』、 レイフ・ファインズ監督・主演の『英雄の証明』などが25日に公開だ。
ということで2月公開の映画をアカデミー賞も絡めながらまるっとご紹介したが、いかがだったろうか。1月に比べるとグッと公開作も増えているので、気になる映画があった方はぜひ映画館へ!
文●編集部 M
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