天は二物を与えずは嘘!? 美男美女が得する心理学的なメカニズム

  [2011/11/01]

 「美人は性格が悪い」という言葉、聞いたことがある人も多いのでは? しかし心理学者の内藤誼人(ないとうよしひと)先生は、「美人ほど性格が良いですよ。そしてルックスが良い人は、それだけでフレンドリーで知的な人と見られる傾向にあります」と言います。ルックスが良いだけでも十分羨望(せんぼう)の的なのに、さらに魅力が増すことを心理学では「魅力バイアス(http://cobs.jp/love/daijiten/2011/06/post-46.html)」というそうです。この魅力バイアスについて内藤先生に詳しく聞いてみました

「美人は性格が悪い」はウソ。ホントは美人は得をしていた

「『美人は性格が悪い』という言葉が生まれた理由は、映画やドラマで悪女ほど美人女優が演じることが多いからなのか、歴史的背景によって言われるようになったのか、その真偽は分かりません。しかし心理学のデータでは、美男美女は性格が良いと言われています。それはルックスで苦労する経験がないため、性格がゆがむ要素が少ないからです。さらにイケメンや美女は、性格が良い、能力も高いと評価されがちです」(内藤先生)

 人間は抜きん出た素晴らしい特長があると、ほかのことも良く評価する傾向にあると内藤先生は言います。例えばプレゼンを美男美女が行うと成功率が高かったり、美人を連れ歩く男性の社会的評価が上がったりするとのこと。この現象も魅力バイアスのひとつで、「ハロー効果」または「後光効果」と言われています。では圧倒的な魅力の前では、一般人は太刀打ちできないのでしょうか?

外見力アップで美男美女と同じ土俵に!

「正直、同じ仕事レベルであれば、魅力バイアスにより、魅力的な人ほどデキると評価が高められてしまうことは事実です。例えば仕事で認められたいときに、仕事で頑張るのはもちろんですが、メイクやファッションなどの外見力を磨くことで、あなたの評価も変わります。仕事が忙しいからとメイクを手抜きしてしまっては、仕事の努力も水の泡になってしまう可能性があります」(内藤先生)

 さらに重要なのは見た目というのは、何も顔の造りだけを指すわけではないということ。いつも楽しそうにニコニコしている、ビックリする、笑うなど表情が豊かである、ハキハキと話すというのも、魅力倍増に繋がります。さらにネクタイ、アクセサリーなどの趣味の良い小物選びも外見力をアップする重要要素。ルックスで勝てないなんて嘆く前に、まずは笑顔の練習を! 最後に内藤先生から男性諸氏に「美人だから性格悪いとか、自分にはムリなんて思わずに、ぜひ美女にも果敢にアタックしてください。性格が悪い高嶺の花なんてことはなく、性格美人が多いですよ!」。

文●筧みゆき

内藤誼人
心理学者。立正大学心理学部対人・社会心理学科特任講師。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。有限会社アンギルド代表取締役。著書は200冊を超え、執筆活動のほか心理学者としてのコンサルティング等でも幅広く活躍中。著書に、『ビジネス心理術事典』(イースト・プレス)、『かしこい生き方はムシたちに学べ』(梧桐書院)など。

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