20代でも手が届く!? 中古マンションのメリットとデメリット

 

 今は賃貸でも、そのうち自分のマンションがほしい、と考えている人は多いのではないだろうか。ひとことでマンションと言っても、新築を買うか、中古を買うかで購入金額は大きく変わってくる。近ごろ“リ・ユースマンション”と呼ばれている中古マンションには、都心の便利な場所にありながら20代でも手が届きそうな価格のものもあるようだ。こういった中古マンションは、本当にお買い得なのだろうか? ファイナンシャルプランナー、宅地建物取引主任者であり、専門家による総合情報サイト「AllAbout(オールアバウト)」で「シングルのマンション購入」ガイドを務める大石泉さんに、中古マンションのメリットとデメリットについて伺った。

メリットは多いが、購入時には注意が必要

 中古マンションのいちばんのメリットは“価格の安さ”。都心の新築マンションなら、数千万円以上が当たり前だが、中古なら、数百万から手に入る場合もあると言う。さらに、“実物を見て選べる”のも大きなメリットだ。新築マンションは、建物が完成する前に売り出される “青田売り”がほとんど。当然、出来上がった状態を確認することはできない。その点、中古マンションなら、実物を見学することができるし、管理人さんや現在の持ち主に暮らしぶりを取材することも可能だ。ほかに、「選択肢が多くエリアが絞れる」、「購入価格を抑え、自分流のリフォーム資金を捻出できる」といった点も中古マンションのメリットと言える。

 それでは、中古マンションのデメリットにはどんなものがあるのだろうか。大石さんによると、それは “古さ”。
「築浅のものはいいのですが、築20年、30年という古い物件の場合は、修繕状況や前の人がどう使っていたかをきっちり調べて慎重に決めないと、入居してから不具合が生じる危険があります。先日、立地条件の良い築30年のマンションを購入した方のご相談を受けましたが、入居してからよくよく調べると、1回も雑配水管の掃除がなされていなかったそうです」(大石さん)

 マンションの修繕積立金がしっかりプールされていないと、大規模修繕の際にきっちりとした修繕ができなかったり、追加の費用負担が発生する可能性もある。また、安い中古物件は、前の人が出て行ったままの状態で現物渡しされるケースが多い。格安だからと言って飛びついても、結局リフォームに多額の費用がかかる場合がある。
「自分で判断がつかない時は、プロの手を借りるのがオススメ。建築士がいっしょに物件を見に行ってくれる有料のサービスもありますよ」(大石さん)

中古マンションの資産価値は?

 マンションを購入するということは、住まいができるというだけでなく、自分の財産ができるということでもある。将来売る可能性もあることを考えると、購入するマンションの資産価値は気になるポイントだ。大石さんによると、築年数の古いマンションでも、都心で駅近の好立地にある物件には、それなりの資産価値があると言う。場所や利便性といった“時間がたっても変わらないもの”がマンションの資産価値になると、大石さんは考えている。しかし、資産価値の高い物件は、必然的に固定資産税やランニングコストも高くなるというデメリットも。
「自分がずっと住むためだけに買うのなら、あえて資産価値が低いものを選ぶのもアリ。自分の生活、ライフプランに合わせて、最適な住環境を選ぶことが大切です」(大石さん)

 特に20代には、ずっと自分一人で住むから資産価値が低いマンションでいいと言う人もいれば、将来はより広いマンションに買い替え・住み替えするから、資産価値の高いマンションを買っておきたいと言う人もいるだろう。20代でマンションを購入するなら、これからのライフプランをしっかり見据えた上で、新築と中古のどちらが得かをよく考えてから決める必要がある。

 最終的にどんな決断をするとしても、中古マンションを視野に入れることで、20代ではムリとあきらめていたマンション購入の夢がぐっと身近になるのは確か。格安の中古マンションに興味を持ったことが、自分のライフプランを描くきっかけになるかもしれない。

文●本居佳菜子(エフスタイル)

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