ガチャガチャ今昔

  [2008/12/19]

 地域や商標などによって様々な名称があるが、「ガチャガチャ」などの呼び名で親しまれてきたカプセルトイ。最近では、やけにリアルなものや高額なものを見かけるようになった。そこで、上下一体型のプラスチック製マシンを開発し業界を引っ張ってきた株式会社ユージン・商品企画部に、ガチャガチャの古今東西を聞いた。

懐かしいガチャガチャの黎明期

 「ガチャガチャ自体は丸いガムの自販機をもとにアメリカで考案されたと言われ、1965年に日本に輸入されました。当時は10円。1970年代になると、大ヒットシリーズが登場し、爆発的な人気となりました」

 スーパーカー消しゴムにキン消し……懐かしい!と、思わず叫んでしまう人も多いはず。

「1990年代後半になると、大人も巻き込んだガチャガチャブームが起きました。弊社では、1995年のディズニーキャラクターの販売をきっかけに、女性ファンが拡大しましたね」

 スターウォーズのボトルキャップが付いたペプシコーラや、動物フィギュアが入ったチョコエッグなどの「食玩」が発売され始めたのが1999年。ちょうどその頃から、ガチャガチャでも“大人向けフィギュア"が市民権を得たようだ。

時代とともに進化するガチャガチャ

精巧なつくりのはく製フィギュア  今や駅、美術館、薬局、書店、観光地など、様々なロケーションに設置されている。「ディズニーやきかんしゃトーマス、ポケモン、キティちゃんなどの定番キャラクター以外にも、近年ではリアルな石膏像のミニチュアを美術館に、魚のフィギュアを水族館に、女性がハマる『うちのおくすり』シリーズは薬局に導入するなど、売り場のニーズにマッチした商品を展開しています」

 はく製のフィギュア(上写真・300円)は美術館や書店に設置されていて、驚くほど精巧な作りになっている。美術館の帰りには、お土産に買っていきたくなりそうだ。コストはかかるが、下調べに数カ月かけ、とことんリアルさを追求した入魂の作品ばかり。また、アニメ専門店などでは、かわいらしくデフォルメした漫画キャラクターが腐女子の心をくすぐり、爆発的ヒットとなっている。

 細分化されたターゲットの心に響く商品を、最適な販路で展開し、年齢・性別を問わず幅広い層の心を掴んでいるようだ。年月とともに進化するガチャガチャだが、一方で変わらないものもあるという。

「どんなにマシンが進化しても、回したときのあの『ガチャ、ガチャ』という感触は残していきたいですね(笑)」

株式会社ユージン:http://www.yujin.co.jp/

文●影山 薫

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