専門医に聞く。鼻毛は抜くな!?正しい鼻のいじり方

 
専門医に聞く。鼻毛は抜くな!? 正しい鼻のいじり方

テレビを見ている最中に、うっかり無意識に鼻をほじってしまい、つめがあたって鼻血ダラダラ……なんて姿は、カレ・カノジョに絶対見せたくないものですが、「鼻のいじり方としても避けたいですね」というのは、耳鼻咽喉科専門医で、とおやま耳鼻咽喉科(大阪市都島区)院長の遠山祐司先生。

そこで遠山先生に、鼻掃除の方法、鼻血の止め方、鼻毛の抜き方など、正しい鼻ケアについてレクチャーしていただきました。


■鼻血が出たら、上を向かずに下を向く

――鼻掃除の方法は、どうすればよいのでしょうか。

遠山先生 「鼻の粘膜はとても繊細です。指、特につめでほじるとすぐに鼻の粘膜を傷つけ、鼻血を出してしまうこともあります。さらに、鼻の入り口は雑菌が多いため、傷口から雑菌が侵入し、炎症を起こしてできものになってしまうことも。

鼻掃除は、お風呂に入って鼻の穴の内部が湿った状態で、鼻の入り口から1センチメートルくらいのところを綿棒でぐるりと内回り、外回りと2周ぬぐう程度にしてください。

実は、みなさんが鼻クソだと思ってほじっているものは、鼻の粘膜を傷つけたあとのカサブタの場合もあるんですよ。知らず知らずのうちに傷つけていることも多いわけです。そっと掃除してください」
――では、鼻血の止め方を教えてください。

遠山先生 「鼻血が出やすい場所はだいたい決まっています。それは、鼻の入り口の内側のキーセルバッハ部位と呼ばれる部分です。このキーセルバッハ部位は、毛細血管が集まっているうえ、粘膜のすぐ下に血管が網目状になった血管叢(けっかんそう)があり、少しの刺激で出血してしまいます。

鼻血が出たら、ティッシュペーパーや綿などの柔らかいもので、鼻の入り口部分をふさぎ、小鼻を軽くつまみます。

出血を早く止めるために、鼻の位置は心臓より高くしてください。つまり、あおむけに寝転がったりせずに、いすに座る、立っているなどのほうがいいのです。

状況が許せば、いすに坐って軽くうちむき、小鼻をつまみ、洗面器などで受けて、そのまま鼻血をポタポタ垂らしてしまってください。

顔を上に向けてしまうと鼻血がのどの方に流れ、鼻の奥で血がゼリー状に固まってしまう、のんだ血で気分が悪くなって吐いてしまうということもあります。のどに流れてきた鼻血は、のみこまず必ず吐き出すようにしましょう。

通常、鼻血は5分から10分で止まりますが、15分くらいはティッシュを詰めたまま安静にしましょう。ティッシュが鼻血で真っ赤になっても、できるだけ交換しないように。何度もティッシュを交換すると、ティッシュの出し入れで鼻の粘膜を傷つけ、傷口が深くなってしまうからです。そっとしておくことが大事です。

もし、鼻血がしょっちゅう出る、なかなか止まらないといった異常な状態がある場合は、鼻に腫瘍(しゅよう)があるなど別の病気が隠されていることもあります。頻繁に鼻血が出る人は、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう」

■鼻毛は抜かずに、根元を切る

――鼻水が出る場合、正しいかみ方はありますか。

遠山先生 「鼻は、耳管(じかん)を通じて耳とつながっています。耳管は普段は閉じているのですが、鼻を両方いっぺんに強くかむと、この耳管が開き、鼻水が耳(中耳・ちゅうじ)のほうへ流れることもあります。その結果、中耳に細菌感染をおこして急性中耳炎になることもあります。

ですから、ティッシュやハンカチなどで片方の鼻を押さえ、口から息を吸って、鼻から息を出すようして、何回かに分けて軽く鼻をかんでください。鼻水が出るのは、バイ菌を鼻水と一緒に外に出そうという生体の防御反応です。奥にすするのではなく、外に出すようにしましょう」

――鼻毛を抜く時の注意点はありますか。

遠山先生 「そもそも、鼻毛を抜くのはおすすめしません。鼻毛に限らず、髪の毛など、あらゆる体毛に言えることですが、毛を抜くと毛根から細菌が入りやすくなり、毛嚢炎(もうのうえん)を起こすことがあります。

また、鼻毛は、異物が外から入らないようにフィルターの役目をしていますから、全部切ってしまうと、空気中の汚いホコリを吸いこみ、痛みや腫れなどの炎症を起こしてしまいます。

鼻毛を切るのは、できれば鼻から出ている部分だけにしたいものです。気になる毛だけを、鼻毛カッターなど専用の器具を使って根元から切るとよいでしょう」

空気がキレイな田舎から排気ガスの多い都会に移動すると、急に鼻毛が伸びるように感じますが、それだけ鼻毛は身体にとって必要とされているわけです。

自分自身を思い起こせば、鼻血が出ると、上を向いて首の後ろをガンガンたたいたり、鼻をほじったり、今まで正しい鼻のケアと正反対のことばかりしてきました。みなさんもぜひ、これらの注意点を今後の鼻ケアの参考にしてください。

監修:遠山祐司氏。耳鼻咽喉科・気管食道科専門医。医学博士。とおやま耳鼻咽喉科(大阪市都島区)院長。
http://www.is-is.org/tohyamajibika/
TEL: 06-6923-4187

(下関崇子/ユンブル)

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