心療内科医の教え。自信を喪失したときに回復する方法

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心療内科医の教え。自信を喪失したときに回復する方法

  [2011/08/28]
心療内科医の教え。自信を喪失したときに回復する方法

仕事でミスをしてしまい、顧客と会社に迷惑をかけた、どう考えても自分のミスだ……。納得できない不意の人事異動があった……。仕事に対して、また自分に対して自信をなくしたり落ち込みが激しかったりするとき、どのように考えるべきでしょうか。
心療内科医で野崎クリニック院長の野崎京子先生にお話をうかがいました。


■誰かにかわいがってもらった体験を思い出そう

「まず、仕事のミスで落ち込むというのは誰しもあることで、自然なことです」という野崎先生は、

「失敗しない人などこの世にはいません。もし『自分はミスをしない』と思っている人がいるとすれば、自信過剰なだけでしょう。ミスをした場合は、『落ち込みかた』が問題です。

一番いいのは、すぐに気持ちを切り替えて、ミスの原因を追及して対処する。そのミスを機会に仕事の質を向上させる、ということです」と話し始めます。続けて、

「つまり、『失敗は成功のモト』ととらえて新たな気持ちで仕事に取り組めるかどうかです。でも、『分かってはいるけれど、そうすぐには切り替えができないからしんどい』ということもあるでしょう」と言います。

確かに、気持ちを切り替えるまでの期間や考え方は個人によって千差万別で、その人の性格が反映されそうです。短期間で前向きな考えに転換するには、どうすればいいのでしょうか。
野崎先生は、こう話します。
「誰しもかつては、家族や学校、友人らとの間で、ミスをしたりそれをかばいあったりして生きてきたはずです。

『子どものころ、自分は誰かにかわいがってもらった』ということを思い出してください。それは、大切な子であったことの証しです。そのことに思いをはせてください」

■思い詰める前に、体を動かそう

また、ミスが気になってそればかりを考えてしまう状況を打破するには、

「気の合う友人と話をする、ジョギングなどの好きなスポーツをする、映画を見る、読書をする、好きな音楽を聞く、美術館に出掛けるなど、仕事以外の行動を起こしてください。
落ち込みの原因に向かって考え込むよりも、体を動かしたほうが気持ちを切り替えるまでの時間が早くなります。

体を動かすと、自分のミスの本質的な原因や、実は何も見えていなかったことにハタと気づくことがあります。そうなればもう回復していると言えるでしょう」と野崎先生。

体を動かすことで、心身の代謝をアップさせようというわけです。

■プライベートを充実させる

一方で、他人のミスの責任を押し付けられたなど、不本意な理由でつらい立場に置かれた場合、心のコントロールが難しいことがあります。野崎先生は、こう話します。

「ある役所に勤務していた男性の例ですが、本人にとっては不本意な人事異動をきっかけに、不眠、食欲不振、体重の急減などの症状が出て、軽いうつになってしまいました。

ルックスがよく、これまでは順風満帆で出世コースに乗る予定だったのが、会社の都合で、一瞬にして、『できるビジネスマンでいたい』という志をへし折られてしまったのです。

こういう場合は、すぐに会社を辞めるとは考えないで休暇制度などを利用しつつ、これを機に時間ができるわけですから、まずはプライベートな時間を充実させることを強くおすすめします」

■ブログやノートに何かを書く

充実したプライベートを過ごすために、具体的にはどうすればいいのでしょうか。

「彼の場合は自転車が好きということだったので、同じ趣味を持つ仲間をつくって交流することを提案しました。仕事以外の時間が充足すると、人生がまた違う風景に見えてくるようになります。

人との交流が苦手だという女性には、読書が大好きということだったので、感想をブログに書くことをすすめました。それも、ただ書き散らすだけではなく、見知らぬ人に読んでもらうことを意識して推こうを重ねた文章を載せるようにしましょう、と。
やがてそのブログに読者がついて、交流する仲間も増えて、『読書がさらに楽しくなった』と話していました。

ブログではなくても、ノートに何かを書くという作業は心を落ち着かせるのにとても有効です」(野崎先生)

また、「特に趣味もない」という人について、野崎先生はこう話します。

「無趣味だというのは思い込みで、みな何かしらに興味があるはずです。

仕事が忙しくてそれを封印していた、あるいは、落ち込んでいてそれに気づかないだけかもしれません。友人と話をするうちに趣味に気づくこともあるでしょう」

最後に野崎先生は、こうアドバイスします。

「理不尽なことに遭遇したときは、その人の真価が問われるときでもあります。人生には何度かそういう局面があると思います。

そんなときに自分を救ってくれるのは、自分を大切にする心、自尊心です。その心を育てるためには、怒られたからといってすぐにあきらめる、仕事を辞めてしまうのではなく、まずは耐える、もう一度やってみる。悲しい、悔しいという思いを向上心に変えようという気持ちを持ってください。
日ごろから仕事や趣味について勉強をして行動を起こしていると、自分の人生に自信と責任が持てるようになります」

自信を失ったり気分が落ち込んだりしたときは、かつて誰かにかわいがってもらったことを思い出す。また、思い悩むよりも、体を動かして趣味の時間をつくり、書きものを試みるのもいい――。

常日ごろから、「何かあったときの自分」のためにこれらの方法で精神力を養っておくことが、早期に自信を回復することにつながりそうです。


監修:野崎京子氏。北野病院(大阪市)、国立京都病院、大阪赤十字病院、住友病院(大阪市)をへて、現在、大阪府豊中市の心療内科・ペインクリニックの野崎クリニック(TEL:06-6872-1841 http://www.myclinic.ne.jp/nozaki/pc/)院長。

(阪河朝美/ユンブル)

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