怒り、疲れ、不安を癒やすツボとは?

 

イライラする気持ちを抑えたり精神的ストレスをケアするにあたって、「全身のツボを刺激して癒やす」という方法があります。ツボ押しは、オフィスや通勤電車、日常のちょっとした時間に自分でできるところがいいですよね。

そこで、「疲労に効くツボ」について、鍼灸師でホット・スルー鍼灸マッサージ・整骨院(大阪市天王寺区)院長の片岡貞夫先生におたずねしました。



――基本的なところですが、ツボを押すと何がよいのでしょうか?

片岡先生「東洋医学の考えでは、体にエネルギーが流れる道筋を『経絡(けいらく)』と呼び、経絡上にある要所がツボにあたります。また、エネルギーを『気』と表現しますが、ツボを刺激すると経絡上の気や血液の流れを促すことができて、体全体のバランスを整えることにつながります」

――なるほど。では、ツボの押し方について教えて下さい。

片岡先生「指で押す場合も、ツボ押しグッズなどを使う場合でも、痛くないように押してください。ツボは皮膚の表面ではなく体の深部に存在します。体の奥に働きかけるように最初はゆるくだんだんと力を入れ、振動を加えたり、ひらがなの『の』の字を描くようにして刺激を加えるのも効果的です。いずれにしても、心地よい感覚を大事にしながら押してください」

――ありがとうございます。では、次から怒りや不安といった心身の疲労に効くツボを具体的に教えていただきます。

■怒りを抑えるツボ――「労宮」、「神門」、「大敦」

「カッとした瞬間にツボを押さえると、その行為自体が怒りの気分に対して一拍置くことになります。『怒りを抑えるツボを押している』という暗示で気分が落ち着いてくるという作用もあります。これら3つのツボは、怒りを抑えるというほかにも効能があるので、合わせて紹介します」(片岡先生)

●労宮(ろうきゅう)
怒り、疲れ、不安……、精神的ストレスを癒やすツボ

「労宮は『気』を出すとも言われていて、緊張を和らげるツボとしても有効です。よく、緊張するときは『手のひらに人という字を書いて飲み込め』と言いますよね。そこは労宮の場所でしょう。飲み込むより、ツボ押しのほうが効くと思いますよ(笑)。

それに、めまい暑気あたりにも効果があります。高ぶった神経を静める作用があるんです」(片岡先生)

ツボの場所:手のひらの真ん中
ツボの刺激法:反対の手の親指でゆっくりと「の」の字を描くように押しもみます。深呼吸をしながら、気持ちを落ち着けるように意識して、左右の手を1~2分ずつ行ないます。

●神門(しんもん)
怒り、疲れ、不安……、精神的ストレスを癒やすツボ

「神門は、自律神経のバランスを整えるツボです。イライラするときのほか、動悸(どうき)息切れ、また、気力減退や不安など、やる気が起きないときにも押してください。左手の神門は、便秘に効くツボでもあります」(片岡先生)

ツボの場所:手のひら側の手首にある横じわを見てください。小指側のすぐ下にあるくぼみが神門です。
ツボの刺激法:反対の手の4本の指で手首を抱え、親指で神門を押して刺激します。また、その状態で手首を手のひら側と甲(こう)の側にそらす動作をゆっくりと繰り返しましょう。ツボがより圧迫されます。深呼吸を繰り返しながら、左右をそれぞれ1~2分。

●大敦(たいとん)
怒り、疲れ、不安……、精神的ストレスを癒やすツボ

「大敦は、肝機能に関係するツボで、めまい・二日酔い・乗り物酔い・地震酔い・眼精疲労にも有効です。これらの症状が強いときは、大敦を押すと飛び上がるほど痛いこともあります。その場合はツボ周辺をほぐすつもりでゆっくり刺激しましょう。心身の高ぶりを抑えるのに万能のツボなので、覚えておいてください」(片岡先生)

ツボの場所:足の親指のつめの生え際、人さし指の側の下部、つめから2mmほど離れたところ。
ツボの刺激法:つまようじや箸のような先が細い棒などで押します。また、足の親指のツメの生え際の下部を反対の手の指ではさむようにし、指で押す、ゆるめるを繰り返します。左右をそれぞれ1~2分。

■疲労回復、自律神経のバランスを整えるツボ――「百会」

●百会(ひゃくえ)
「疲れているときは、自律神経のバランスが崩れています。疲労感よく眠れない朝起きてもすっきりしない便秘がち胃腸の調子が悪いなど、いろいろな症状が複数、出るでしょう。疲れたな、と思ったときにはいつでも押してください。
頭の血行を促進するので、頭痛眠気をとるのにも、また、抜け毛にも有効です。万能なツボとして覚えておきましょう」(片岡先生)

ツボの場所:頭のてっぺん。両耳を頭の上を経由して結んだと線と、鼻から後頭部まで結んだ延長線が交わるところ。
ツボの刺激法:指先で押す。ゴルフボールなどでぐりぐり押す。1~2分。ホットタオルを乗せてもよい。

■地震酔い・めまい・頭痛のツボ――「内関」、「天柱」

●内関(ないかん)
地震酔い・吐き気・めまい・乗り物酔い・つわりのほか、ストレスによる食欲不振など消化器系の不調のときに押してください。乗り物酔いをする人は、乗る前にこのツボに絆創膏(ばんそうこう)などで米粒を張っておくといいですよ」(片岡先生)

ツボの場所:手のひら側の手首の真ん中(横じわの中央)から、ひじ側に5~7cmほど向かったところ。
ツボの刺激法:深呼吸をしながら、ツボを親指で押したりゆるめたりを左右それぞれ1~2分繰り返す。

●天柱(てんちゅう)
首や肩のコリ眼精疲労が原因でめまいが起こることがよくあります。天柱はそれらを緩和します。頭痛自律神経のバランスを整え、精神的不安にも効果があります」(片岡先生)

ツボの場所:後頭部の髪の生え際、中央のくぼみの両脇に太い筋肉が2つあります。その上端の外側にあるくぼみ。左右二つになります。
ツボの刺激法:左右同時に、親指でやや力を入れて押します。ほかの指で後頭部を支えると押しやすいでしょう。

これらのツボを押していると、ツボとツボがつながっているのが分かり「このツボと心臓はつながっているのだな」など、心と体が密接な関係にあることも実感します。

ストレスを感じる前にツボを押して、心と体の様子をチェックする。職場などでちょっとした時間に試したいですね。

監修:片岡貞夫氏。鍼灸師、柔道整復師。ホット・スルー鍼灸マッサージ・整骨院(大阪市天王寺区。http://www.hot-through.com/)院長。

(海野愛子/ユンブル)

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