場所別・地震が起きたらこうすべき!

      [2011/03/22]

    地震は、いつ、どこで、発生するかわかりません。どのような場所で起こっても落ちついて行動することができるように、頭のなかで地震が起こった後にどう動けばいいのかシミュレーションしておくことが地震の備えとなります。

    そこで、『消防庁 防災マニュアル-震災対策啓発資料-』にもとづき、「屋内編」、「屋外編」、「乗り物編」のシチュエーション別に12の場所ごとの対応法を説明します。


    ■屋内編

    地震に遭ったときは、まず自分の身の安全を守ることを第一に考えます。日ごろから、「非常口の確認をしておく」ことが最重要です。
    また、高層階での地震は、「揺れ始めは遅く、揺れ出すと長く揺れ、揺れ幅も大きくなる傾向がある」ということを知っておきましょう。

    地震が起こったときの基本の動きは、
    玄関やインドアを開けて、出入り口を確保
    揺れが収まるのを待つ
    という2点です。

    1.風呂・トイレ

    揺れを感じたらすぐさまドアを開け、避難路を確保したら揺れが収まるのをその場で待ってください。
    風呂場ではタイルや鏡、トイレでは水洗用のタンクなどが落ちてくることも想定しておきましょう。

    2.台所 

    揺れがそれほど大きくなければ、まずはテーブルなどの下に身を伏せて揺れが収まるのを待ちます。テーブルがない場合は、上に照明など何もない場所に移動しましょう。

    このとき、無理して火を消しに行くと調理器具が落ちてきてやけどをする危険もありますので、注意が必要です。また、食器棚や冷蔵庫が倒れてくるだけでなく、中身が飛び出してくることもあるので気をつけましょう。

    揺れを感じたらコンロの近くから離れ、揺れが収まったら落ち着いて火を消しましょう。

    3.職場

    キャビネットや棚、ロッカー、コピー機など大きな家具、機材から離れ、頭部を守り、机の下に隠れるなどして、身を守ります。また、窓際の席の方は、窓ガラスが割れることがあるので要注意。窓からすぐに離れましょう。外へ避難する場合は落下物などに注意し、エレベーターは使わないようにしましょう(下記5参照)。

    4.スーパー・デパート

    商品やショーケースなど倒れやすいものが多いスーパーやデパートではバックや買い物かごなどで頭を保護し、それらから離れます。エレベーターホールや比較的商品の少ない場所、柱付近に身を寄せてください。出口に人が殺到する場合がありますが、慌てずに係員の指示に従います。エレベーターが動いていたとしても、エレベーターによる避難はしないようにします(下記5参照)。

    5.エレベーター

    エレベーターに乗っているときに地震が起こったときは、すべての階のボタンを押し、最初に停止した階で降りるのが原則です。しかし、停止した階で慌てて降りるのではなく、階の状況を見極めるのも大切です。
    地震のときは同様に閉じこめられている人も大勢いると予想されます。救助にすぐに駆けつけてくれるとは限りません。エレベーターに閉じこめられても、焦らず冷静になることを心がけ、「非常用呼び出しボタン」など外部と連絡をとる努力をしましょう。

    6.地下街

    まずは、慌てずに、バックなどで頭を保護して揺れが収まるのを待ちましょう。仮に停電になった場合、非常照明がつくまでむやみに動かないほうがよい場合があります。地下街では60メートルごとに非常口が設置されているので、一つの非常口に殺到せずに壁づたいに歩き、落ち着いて地上に脱出しましょう。

    ■屋外編

    7.住宅地

    強い揺れに襲われると、住宅地の路上には落下物や倒壊物があふれます。住宅地の路地にあるブロック塀や石塀、さらには、電柱や自動販売機も倒れてくることがありますので、それらのそばからは離れましょう。
    また、屋根瓦や2階建て以上の住宅のベランダに置かれているエアコンの室外機、ガーデニング用のプランターなどが落下してくることがあります。頭の上にも注意が必要です。

    8.オフィス街・繁華街

    中高層ビルが立ち並ぶオフィス街や繁華街では、窓ガラスや外壁、看板などが落下してくる危険性があります。かばんなどで頭を保護し、建物から離れましょう。ちなみに、オフィスビルの窓ガラスが割れて落下すると、時速40~60kmで広範囲に拡散する恐れがあるということを知っておきましょう。

    また、ビルの外壁やタイル、看板などがはがれ落ちることもあります。繁華街では、店の看板やネオンサインなどの落下・転倒物が加わります。できるだけ建物から離れましょう。

    ■乗り物編

    9.運転中の場合

    揺れを感じたからといって、急ブレーキを踏めば大きな事故につながる可能性もあります。
    ハンドルをしっかり握り、ハザードランプを点滅させ、前後の車に注意しながら徐々にスピードを落とし、道路の左側に停車します。エンジンを切り、揺れが収まるまでは車外に出ず、カーラジオから情報を入手しましょう。

    避難の必要がある場合は、車のキーはつけたままにし、ドアをロックせずに窓を閉めます。そして、見えるところに連絡先を大きく記し、車検証などの貴重品を持って徒歩で避難しましょう。

    慌てて車のドアを開けっぱなしにする、ロックしてカギをかけて逃げるといったことは避けましょう。救急車や消防車などの通行のじゃまになるという例が多数発生しています。

    10.鉄道

    急ブレーキに備え、座席に座っている場合には低い姿勢をとって頭部をかばんなどで保護します。立っている場合には手すりやつり革をしっかり握って転倒しないように注意してください。

    11.地下鉄

    震度5弱程度の揺れを観測した場合には運転を停止し、線路途中なら安全を確認して低速で最寄りの駅に向かいます。上記10.鉄道で述べたように、座席に座っている場合には低い姿勢をとって頭部をかばんで保護し、立っている場合には手すりやつり革をしっかり握って転倒しないようにしましょう。ちなみに、停電になっても駅のホーム内は、1時間程度は非常灯が点灯するので、慌てずに行動しましょう。

    12.バス

    強い揺れを感じた場合に、危険を回避するために急ブレーキが踏まれることもあります。上記10.鉄道で述べたように、座席に座っている場合には低い姿勢をとって頭部をかばんなどで保護し、立っている場合には手すりやつり革をしっかり握って転倒しないようにしましょう。

    どんな場所で地震が起こっても共通していたのは、何かの形で「頭を守ること」です。冷静になれと言われても難しいと思いますので、どの場所にいても、「頭を守る」ことを意識してください。

    参考:『消防庁 防災マニュアル -震災対策啓発資料-』http://www.fdma.go.jp/bousai_manual/index.html

    (岩田なつき/ユンブル)

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