女子の一人暮らしは危険だらけ!マンションでチカンが潜む場所は

      [2011/03/01]

    「チカンは犯罪!」、「チカンはアカン!」などの看板を見ると、電車や路上でのことと思いがち。でも、警察庁発表の『平成18年度犯罪統計書』によると、「チカン事件の約2割は住居と駐車場、駐輪場で発生。また約4割が20時から翌2時の間に起こっている」そうです。こ、こわい……。

    そこで、大阪市中央区で「女性の安全な一人暮らし」をテーマに活躍する不動産アドバイザー・穂積啓子氏に、「マンション内に出没するチカン」についてお話をうかがいました。


    ■ポイント1 駐輪場と駐車場

    「先ほどの犯罪統計書でもそうですが、なんといっても気をつけないといけないのが駐輪場と駐車場! 特に駐輪場では、自転車にカギをかけようとしゃがんでいるときに、背後から襲われます。駐輪場や駐車場は、壁や塀に囲まれていて見通しが悪いでしょ。チカンが潜むにはもってこいの場所なのよ」と穂積氏。

    なるほど、簡単に隠れることができる場所はアブナイ。それに、しゃがむというのは、逃げられない、かつヒトの気配を感じにくい姿勢です。自転車を置くときには周囲をよく見回しましょう!

    「駐車場では、いきなり車のドアが開いて引っ張り込まれ、襲われるというケースが多々あります」とも。
    人が乗っている車には近づかない方が賢明ですね。

    ■ポイント2 オートロックの入り口

    「玄関のオートロックを開けるとき、背後から着いてきて一緒に入ろうとする人がいますよね。あれ、襲われやすいです。ほかの住人の顔を知らないことも多いし、警戒しすぎるくらいがちょうどいい。勇気を出して『住人の方ですか』と声をかけてください。『はい』と言われたら、『こんにちは~、このごろ物騒で、すみませーん』と笑顔でコミュニケーションをとればいいのです」(同)

    また、
    「オートロックだからと過信して、ゴミ出しやメールボックスへ行くなど、ちょっとした外出には部屋のカギをかけない人が多いでしょう。最低、カギはかけてくださいよっ」と語気を強める穂積氏。
    隣の人は何をするヒトかわからない時代、同フロアの住人が犯人だったという大事件もありました……。

    ■ポイント3 階段の踊り場

    「階段の踊り場は、犯罪の舞台です。階段を上るときにあとをつけられたり、待ち伏せされたり、連れ込まれたりして、踊り場で襲われるケースも」という穂積さんの指摘どおり、警察のWebサイトなどでも「気をつけるべき場所」として指摘されていることが多いのです。

    ■ポイント4 エレベーター

    「密室はもっともキケンな場所で、マンションやビルではエレベーターがそれにあたります。後ろから押し込まれて、襲われるという事例が多数発生していますから。防犯カメラが付いていても、常に監視しているとは限りません。油断は大敵です」(同)

    特にエレベーターの扉に窓ガラスといった透明な部分がない古いタイプはキケンです。見知らぬ人とふたりで乗らない、あとから不審そうな人が乗ってきたら次の階でサッと降りるなどして、素早く対応しましょう。

    ■ポイント5 廊下

    「廊下でメールを打ちながらの移動もNGです。背後から抱き着かれたり、部屋や踊り場に引っ張っていかれたりして襲われることも。大げさなようですが、周囲ににらみを利かせながら歩くくらいがちょうどいいのです」と穂積氏。携帯電話の画面を見ているときは、
    「集中しているのと視線が下がることで不審者に気づきにくいものですよ」と注意を呼びかけます。

    ■ポイント6 家の玄関

    「自分の部屋に入るとき、ここは特にアブナイ。カギを開けているときに背後から押し込まれて、襲われます」と声を大にする同氏。 みなさんもご存じのとおり、女子に限らず、幼児や小学生が被害に遭う悪質な事件が多く発生しています。見知らぬ人が近くにいるときは、絶対にカギを開けないようにしましょう!

    ■ポイント7 メールボックス

    「郵便物や新聞があふれたメールボックス、自室の郵便受けをチェックしてください。留守や一人暮らしが知れて『狙いやすい部屋だ』と目をつけられます。これは、襲われる機会をつくってしまうようなものです」

    ここは、泥棒が侵入するときにもチェックするとか。忘れていた! ではすまされない、気を抜けないポイントです。

    2010年1月29日付けの「京都新聞」で、こんな記事を見つけました。
    「京都市左京区のマンションのエレベーター内で、住人の大学4年の女子学生(21)の左肩に手をかけ、キスをしようとした28歳男性を強制わいせつ未遂と建造物侵入の疑いで逮捕した」。

    結局、マンションでは、部屋に入ってカギを閉めるまで、「襲われる危険性がある」場所ばかり。
    「安心できる場所などどこにもないと考えてください。マンションでは、すべての場所にチカンが潜むことができるのだと想定しておくぐらいが、防犯意識を高めることになるのです!」と同氏。

    防犯の第一歩は、「私は大丈夫」と過信しないこと。逆に、「私も狙われるかも」という意識を高めることがなにより大事です。襲われてから「あのときああしていれば……」と後悔しても遅い! 毅然(きぜん)とした態度で自分の身を守りましょう!

    不動産屋は見た!

    監修:穂積啓子氏。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た! ~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子 東京書籍 1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。



    (岩田なつき/ユンブル)

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