フランスのスマートフォンメーカー、Wikoの日本法人であるウイコウ・ジャパンは22日、スマートフォン新製品「View」を12月に国内発売すると発表した。同社のManaging Directorの嶽貴友紀氏は、「発売は12月中旬を目指している」としている。価格はオープンで、予想価格は20,000円台半ば~30,000円弱が見込まれる。

View。2017年9月にドイツで開催されたIFA 2017で発表され、縦長の5.7インチHD+(1,440×720)のディスプレイを搭載しながらコンパクトなボディを実現した

縦長5.7インチのHD+スマホ「View」

Viewは、2017年9月にドイツで開催されたIFA 2017で発表されたスマートフォン。最近流行の18:9という縦長の5.7インチHD+(1,440×720)のディスプレイを搭載。大型ディスプレイを搭載しながらコンパクトなボディを実現した。

本体前面

本体背面。指紋センサーを搭載

本体側面

本体上部と底面

チップセットはSnapdragon 425、メモリは3GB、ストレージは32GBを搭載。OSはAndroid 7.1を採用する。デュアルSIMスロットを内蔵し、2つのSIMと同時にmicroSDカードも利用できる。

SIMスロットはそれぞれLTEと3GのDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)で、対応バンドは3GがB1 / 2 / 5 / 6 / 8、LTEがB1 / 3 / 5 / 7 / 8 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28A / 38 / 41。VoLTEも対応し、NTTドコモ、au、ソフトバンクの大手3キャリアのVoLTEをサポートする。各社のIoTも通しているという。

2つのSIMスロットとmicroSDカードを搭載

主なスペック。各社のVoLTEに対応する

カメラはメインが1,300万画素、サブ(インカメラ)が1,600万画素で、インカメラ側にもLEDフラッシュ「セルフィーフラッシュ」を搭載。セルフィー機能を重視した「セルフィーモデル」(同社)としている。ほか、カメラ撮影時に最新の撮影画像5枚を画面上に表示する機能や指紋センサー、背景ぼかし機能などを備えている。

カメラ機能は特にセルフィー機能が充実

撮影中に直前の撮影画像5枚を表示する機能

SIMフリースマートフォンとしてMVNOや量販店などでの販売が想定されており、「MVNOで2万円台半ば、量販店で3万円弱ではないか」と嶽氏。本体カラーはブラック、チェリー・レッド、ディープ・ブリーン、ゴールドの4色だ。本体サイズはW51.5×H73.1×D8.7mm、重量は160g。バッテリ容量は2,900mAh。

本体カラーは4色

同社のManaging Directorの嶽貴友紀氏

「くまモン」デザインの5インチスマホ「くまモンのすまフォン」

さらに、熊本県のゆるキャラ「くまモン」とコラボレーションしたスマートフォン「くまモンのすまフォン」を開発する。外国人観光客向けのMVNO事業を行うくまモバイルと、その親会社であるコムテクノらが提供するもので、ベース端末は同社の5インチHDスマートフォン「Tommy」で、そこにくまモンのイラストをプリントしたカバーが付属する。

くまモンのすまフォン。トリコロールカラーのマフラーをつけたくまモンがプリントされている

さらにパッケージは、スマートフォンを挿入してVRが視聴できる「VRScope」に変形する特別な仕組みのものを用意。凸版印刷が開発する熊本城や熊本県のVRコンテンツも同梱する。販売はMVNO経由を想定しており、賛同事業者を募集するという。海外での販売も検討するそうだ。

パッケージがVRScopeに変形する

VRコンテンツとして熊本城などを搭載

くまモンのすまフォンを採用するMVNOなどを募集する

嶽氏は「特別な端末を作ろうとすると10万台規模でないと無理という話になるが、1万台のような小ロットでも端末を供給したい」と話しており、小規模のカスタマイズ端末の受注にも対応できる点をアピールしている。

ゲストにはくまモンも登場。第2弾として、Viewをベースにしたくまモンのすまフォンも検討中という