毎年冬の恒例となっている「仮面ライダー共演映画」の最新作『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』が2017年12月9日より全国ロードショー公開される。本作は最新ライダーの『仮面ライダービルド』と、今年8月に放送を終了した『エグゼイド』が豪華共演を果たすほか、かつて人類の平和と自由を守るために戦った"レジェンドライダー"がぞくぞく帰還を果たすのが大きな見どころとなっている。

左から渡部秀、三浦涼介 撮影:大塚素久(SYASYA) 衣装(三浦涼介):wjk

ビルド、エグゼイドを助けにやってくるレジェンドは、仮面ライダーゴースト/天空寺タケル(演:西銘駿)、仮面ライダー鎧武/葛葉紘汰(演:佐野岳)、仮面ライダーフォーゼ/如月弦太朗(演:福士蒼汰)、そして仮面ライダーオーズ/火野映司(演:渡部秀)の4名。それぞれのライダーがいかにしてビルドやエグゼイドと遭遇し、巨大な悪を相手にしてどう戦うのか、仮面ライダーの大ファンならずとも期待がふくらむ一方である。

ここでは、『仮面ライダーオーズ/000』(2010年開始)で活躍したオーズ/火野映司と、その相棒であるグリードのアンクが、2011年公開の映画『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』以来、実に6年ぶりにコンビを復活させての登場となるのを記念して、火野映司役の渡部秀とアンク役の三浦涼介の「スペシャル相棒対談」が実現。レジェンドとして「仮面ライダー」映画に出演するに至った経緯や、久々の共演への思いを熱く語り合ってもらった。

――まずは、久々となる映司とアンクの共演が実現したことについてのご感想からお願いします。

渡部:りょんくん(三浦の愛称)と一緒に出演するのは2011年の『フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』以来ですから、やっぱりうれしいです。翌年の『ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』(2012年)は僕1人でしたし……。

三浦:僕がアンクを演じるのは6、7年ぶりですが、今まで待っていてくださったファンの方がいらっしゃることや、『オーズ』当時にお世話になったスタッフさんたちと一緒に仕事ができたこと、これらが素直にうれしかったですね。

――今回の映画にお2人の出演が決まったときのことを教えてください。

渡部:実は、りょんくんにオファーしたのは僕だったんです。

三浦:そうなんです。

渡部:これにはいろいろと運命的な出来事が重なっていました。まず当時助監督だった杉原(輝昭)さんが結婚するというお話から。奥様が『オーズ』の大ファンということで、結婚式に僕とりょんくんのお祝いムービーを出すことになり、プロデューサーの高橋(一浩)さんから声をかけてもらって、一緒にご飯食べながらムービーを撮ることになったんです。 この時点で2人が会うのが1~2年ぶりくらいでした。ときどき連絡は取っていましたが、なかなか会う機会がなかったんです。その日偶然東映さんから、『平成ジェネレーションズFINAL』出演のオファーをいただいて、これはすごくタイムリーだと思ったので、その話を高橋さんにしていたんです。僕自身、ただ単純に映司が復活するだけではいけないんじゃないかと思っていたのですが、ふと横を見たらりょんくんがいるわけで(笑)。「出ちゃいなよ!」って声をかけたんです。

三浦:僕はただ、焼き肉を食べていただけだったんですが(笑)。

渡部:そのときは軽い感覚で声をかけたので、実現しないかな~なんて思っていました。その日の夜、いろいろと考えて、ひょっとしたらひょっとするかもと思い「前向きに考えたいんだけど……」って、真夜中にりょんくんと高橋さんにメールをして「一回、出演のことに関して話さない?」と提案したんです。そのあと、僕が高橋さんと会ったり、りょんくんとメールのやりとりをしたり、だんだんと話を詰めていって……。