――運転時の紫外線は盲点でした。確かに強い日差しにさらされていますね……。シミを防ぐための紫外線対策はどのようにすればよいのでしょうか。

基本的には、紫外線の量や季節に関わらずに日焼け止めを一年中使用することです。汗をかく時期は、塗り直しも大事です。特に屋外では、使用する日焼け止めの日焼け止め指数(SPFやPAなど)の値に気をつけ、少し高い価のものを用いるとよいでしょう。化粧品に含まれている日焼け止めではなく、日焼け止め単独の使用をお勧めいたします。

抗酸化作用のある食事を心がける

――シミができやすい人の特徴として「活性酸素を多く発生するような生活習慣を持っている人」と指摘されていましたが、予防のために食事やライフスタイルは、どういった点に注意すればいいのでしょうか。

食事を含めた生活習慣は、シミ予防にはとても重要です。ビタミンやポリフェノールなど、抗酸化作用のあるものは日頃から気をつけて積極的に摂(と)っておきたいですね。朝から果物や野菜などで補うとよいでしょう。「紫外線を吸収しやすい成分」とされているソラレンを含む食べ物は、朝よりも夜に摂(と)るほうがお勧めです。具体的なものとして、レモンやオレンジ、グレープフルーツなどがあります。

活性酸素を多く発生するものに喫煙がありますが、ご自身がされなくても周囲の環境にも気をつけるようにしましょう。また、先ほど説明した日焼け止めも重要ですが、洗顔も大事です。洗顔時はこすらないよう、さらに洗顔後に乳液やクリームなどをこすりつけないよう、優しく触れるように気をつけたいですね。さらに、お化粧に使うパフやブラシなども硬くなっていないか、きちんとお手入れをしたほうよいですね。

そして、お肌にもビタミンCやビタミンAなど、抗酸化作用のあるものを補っておくことも忘れずにしておきたいです。特にビタミンAは、お肌に蓄積してお肌の中で抗酸化作用を発揮してくれるのでお勧めいたします。

※写真と本文は関係ありません


取材協力: やながわ厚子(ヤナガワ・アツコ)

美容皮膚科・美容外科・形成外科。En女医会所属。
美容皮膚科クリニック ヤナガワクリニックの院長を務める
美容のエキスパート。
美容医療や化粧品やに詳しく新しい美肌治療や化粧品や
食事やサプリメントもふくめてカラダの中からも美肌を目指す。二児の母でもある。

En女医会とは
150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加している会。さまざまな形でボランティア活動を行うことによって、女性の意識の向上と社会貢献の実現を目指している。会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用。また、健康や美容についてより良い情報を発信し、医療分野での啓発活動を積極的に行う。En女医会HPはこちら。