2017年11月15日から17日にかけて、パシフィコ横浜にて開催されている最先端の組込技術/IoT技術にフォーカスした総合技術展「ET 2017」「IoT Technology 2017」においてNECは、人間中心設計(HCD)のプロセスで設計・開発を行ったIoTソリューションの展示をしている。

同社の「潜在リスクの早期検知を実現する光センシング技術」は、ET 2017/IoT Technology 2017を主催している組込みシステム技術協会の「ET/IoT Technology アワード」において、「Embedded Technology 優秀賞」を受賞した。

潜在リスクの早期検知を実現する光センシング技術

同技術は、有毒ガス流出、火災、不正侵入といった甚大な被害を生じかねない危険事象を早期に検知・対処したいというユーザーのニーズに応えるもの。

具体的には、レーザーガスセンサによる数十m区間にわたる有毒ガスの検知、ファイバセンサによる数十km区間にわたる温度や信号などの連続的な検知などが可能であり、同技術を用いることでユーザーは多数のセンサを設置することなく、広域の異常監視を行うことが可能になる。吸引ファンなどの可動部を有していないため故障が少ないことも特徴であるといい、例えば、工場やパイプラインなどでの広域にわたる有害ガス検知や火災につながる異常検知などへの利用が期待されるとのことだ。

そのほか、クラウド・AIを用いてニオイデータをナレッジ化する嗅覚プラットフォームや、ウェアラブルデバイスにより従業員の生体データをとり、ストレスや疲労など可視化・分析することで「働き方改革」につなげるソリューションのデモなども行われている。

データを学習・蓄積して利活用できる嗅覚IoTプラットフォーム

生体データの可視化・分析デモ