【レポート】

法律相談だけじゃない、弁護士ドットコムが切り込む「フィンテック」

1 「リーガルテック」と「フィンテック」の融合目指す

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大量の書類を扱う法律分野においては、ITをはじめとするテクノロジーを活用することで大幅な業務効率化が期待できる。そこで近年、法律全般に関するテクノロジー「リーガルテック」が注目を集めている。

日本のリーガルテックを牽引する企業のひとつが、弁護士ドットコムだ。法律相談ポータルサイトのイメージが強いが、契約書作成から契約締結、保管・管理までを行うことができるオンライン契約サービス「クラウドサイン」を2015年より提供してきた。

契約書の締結には従来、製本や押印、郵送、返送という作業が必要だったが、クラウドサインでは、これら契約締結に関わる作業から契約書の保管・管理まで、すべてをクラウド上で完結できる。

これまで、数日から数週間かかっていた契約書の締結作業が数分で終わるほか、収入印紙にかかるコスト削減や書類の保管場所が不要になることなども大きなメリットだ。同社のクラウドサイン事業部長 橘 大地氏は「普及には日本の判子文化の壁が立ちはだかっている」と話すが、クラウドサインの導入社数は1万社を超えているという。

クラウドサインの導入社数推移

同社はクラウド契約の市場を4450億円と見積もる

契約締結と同時に決済を実行 - 幅広い分野に可能性

弁護士ドットコムは、契約業務に付きものな「決済」も狙う。10月末に、クラウドサインでの契約締結と同時に決済を実行できるサービス「クラウドサインペイメント」をリリースした。クラウドサインに契約書をアップロードし、「決済タグ」に決済情報を入力して契約を締結すれば、契約締結と決済が同時に実行できるというものだ。

橘氏は、「契約書を送った後に請求書を発行し、請求書に基づいて銀行振込みをするというのが、従来の支払い業務の流れだった。しかし、契約書というエビデンスがありながら、さらに請求書を発行して銀行振込みをしなければならないのは手間がかかる。契約締結と同時に決済ができるようにすれば便利な世の中になると考えた」と説明する。

クラウドサインペイメントの概要

クラウドサインペイメントの導入費用は無料だが、クラウドサインへの事前登録が必須となる。決済手段は今のところクレジットカード(Visa、Mastercard)のみ。1決済あたり、法人向け決済で2.0~2.45%、個人向け決済で2.7~3.15%の手数料がかかる。

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目次
(1) 「リーガルテック」と「フィンテック」の融合目指す
(2) 法人決済市場は920兆円、クレカ決済でリスク低減も
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